京都府庁界隈は、幼少の頃は家も近くでもあり、堀川商店街への通い道として、足繁く母に連れられての懐かしい界隈でありました。
府庁を中心に見ると、正面入口から東へ下立売通りを行けば、昭和館を経て、300メートル程で、御所の石垣に突き当たり、その石垣のある、烏丸通りに面して、北側角に、有栖川家の旧邸が移築されており、反対、南角には聖アグネス教会があります。またその向には御所の入口、下立売御門があります。
御所の石垣に沿って南に下ると、丸太町通りの手前に西側に下村ハウスがあります。
これらは全て、昔も今も変わる事なく、その姿を留めています。
また、府庁正面から南に伸びる府庁前道路には、右角に上京消防署があり、斜め東側には第二日赤病院がデンと腰を据えています、さらに続きに、梅屋小学校がありましたが今は廃校となり姿を消しました。
一方、府庁正面から、下立売通りを西へ行けば、すぐ南向いに、滋野中学校がありましたが、2002年廃校となり、今は「京都まなびの街生き方探求館」になっています。さらに堀川通りに向かって進むと、北側に中信美術館が建っており、堀川通りに出れば、東堀川通りに伊藤仁斎宅があり、その居宅の前をチンチン電車が走っていました。
西堀川には川沿いに、戦前大きな商店街があり、日常の買物に連れられて行きましたが、今は、京都の南北の幹線道路となっています。
京都府庁正面入口より、旧本館を見る
玄関入口へのへのプロムナード
バルコニーは大河ドラマ「坂の上の雲」のロケにも使用されました。
旧本館の内部 階段から踊り場
内部は昔のまま保存され、一般に公開されています。
廊下 落着きのある風情
食堂
知事室 調度品もそのまま保存されています
中庭
烏丸通り下立売角、有栖川宮家旧邸(有栖館)(国登録有形文化財)
さしたる特徴がないように見えますが、烏丸通りの青天門や長屋門を見ると成程と納得できる建物だと思います。
同じく、烏丸通り下立売角、「聖アグネス教会」(京都市登録有形文化財)
明治期に建てられた教会で、いつ眺めても心の安らぎを与えてくれる、飽きる事のない美しさを見せています。
京都御所(御苑)の西南に位置する、下立売御門
烏丸通り丸太町下る「下村ハウス」子供の頃は「大丸さんの別荘」とと呼んでいました、今は大丸ヴィラと言うらしい。
余談になりますが、僕らは小さい時(大丸)のことを「大丸さん」(高島屋)のことを「高島屋はん」と親しみを込めて呼び習わしていました。
ヴォリーズ設計の、瀟洒な西洋風洋館で当時は珍しい建物で、屋根の上に風見鶏が設置されていて、珍しく、西洋のおとぎ話に出てくるような建物だと思いました。
残念ながら現在は、前面のヒマラヤ杉が大木となり、建物全体を隠しているのが惜しいと思います、よく見えませんでしたが、風見鶏はなく替わりにテレビのアンテナが有るように見えましたが。
入口の門扉の上部から見た建物の一部
府庁前通り、左側、府警本部別館を経て、第二日赤病院。
第二日赤病院が続く、全て新築されて一新しています。
上京消防署、いつも買物に急ぐ母に急かされながらも、飽かず消防自動車を眺めていた思い出があります。建物は建替えられています。
滋野中学校、廃校となり、建物を利用して「京都まなびの街生き方探求館」となっています。
中信美術館 下立売通り油小路東入る北側 (京都府庁正門より西約100メートル)
平成21年2月に当所に新築され、中信美術館として開館されました。以前は、御池寺町の京都市役所向のビル二階に御池ギャラリーとしてあり、所蔵品を展示されたりした時に訪れた事があります。
この美術館は落着いた空間の中で展示品をゆっくり楽しみながら鑑賞出来るように設計されており、素晴らしい美術館の一つと言えると思います。
一昨年、昨年と江里佐代子さんや石本 正さんの展覧会を鑑賞し、今年は会期、最終日の6月30日に滑り込んだ。
京都、縁の作家たちの動物を扱った作品を楽しむ事が出来ました。
展覧会のポスター
江戸初期の漢学者、伊藤仁斎の邸宅(古義堂) 東堀川通り出水下る
この前をチンチン電車が走っていました。(昭和36年、1961年8月廃線)
堀川下立売の下立売橋の上から北方を望む。
この、堀川の右に京都市電、北野線、チンチン電車が北野天神〜京都駅間に運行されていました。
一方、左側には堀川商店街が賑わっていましたが、戦争中の強制疎開で全部取壊され、戦後、幹線道路としてお目見えし、今は京都の交通の要として貢献しています。