京都労演例会 トム・プロジェクトプロヂュース公演 「青空・・・!」 新妻聖子ひとり芝居 府立文化芸術会館 2013年7月28日
出演 新妻聖子さん 作・演出 東 憲司さん
小学校教員の村野五月(新妻聖子)は、教育現場で挫折し、亡くなった祖母が、かって生活を営んでいた田舎へ逃避してくる。
そこには戦争中、避難していた防空壕があり、三年間の生き様が、そのまま残っていた。
折り紙で作った、数々の動物たち、一際、大きく、制作半ばのキリンが置かれていた、青空と題したノートと共に。
そのノートを読む内に、祖母との対話を、自分自身で仮想しながら、自分自身を取戻し、現場へ戻る勇気を与えられる。
「夢、希望、そして青空」五月のラストに歌う歌声は、力強く、彼方の祖母へ届けとばかりに。
難しい、独り芝居を、若さと演技力で乗切り、また、第一線のミュージカル女優として培われた、劇中で歌う、美しい歌声は、観客を魅了しました。
例会誌、表紙
終演後、劇団のご好意で、舞台装置の見学が、二日間に亘って、少人数に分割されて、行われました。
通常は、舞台に上がる事は、関係者以外、許されない事が多く(装置の一部が破損したり、精密な機械が設置されていて、もしもの事があると、公演が続けられない事態も起こり得るので)特別な計らいで、珍しい装置の秘密などを知り得て、面白かった。
最初に、舞台監督の松本さんのご挨拶と、説明並びに、舞台上の見学の注意点が、話されました。
舞台装置の全体像
キリンと折り紙の数々 1
キリンと折り紙の数々 2
舞台上で、いろいろの質問が交わされて、皆さん興味津々。
キリンの首や、羽根が動き、青空に向かって、希望を持って、羽ばたこうとする。
照明さんの操作によって、キリンの色が、、いろいろ変化する。
出演者は一人であっても、吃驚するほど、多くの裏方さんの努力によって、舞台は成り立っている事に、改めて思い知らされ、演劇という総合芸術に、益々、魅せられていきました。
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