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 1986年に福知山線、生瀬駅、武田尾駅間に新線が開通し、87年間に及ぶ旧国鉄の線路が廃線となり、201611月に安全対策が終了して一般にハイキングコースとして開放されました。師走の冬枯れに近いこのコースを歩いてきました。コースは武庫川渓谷に沿って約5.5キロあり、往時は車窓から渓谷の美しさを堪能した乗客が多かったと思はれます。

 

   生瀬側入口に掲示されていたコース案内です。

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     降り立ったJR生瀬駅です。

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      生瀬駅から国道176号線に沿って廃線入口まで約20分歩きます。

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       国道176号線から右にそれて、スロープ状のアスファルト路を     「神戸水道第3水道橋」を右に見ながら下っていくと廃線跡の起点に着きます。

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    注意書きの看板のあるコース起点です。{9時14分}

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     起点から廃線跡を辿って行きます。

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        「名塩川橋梁」です、安全対策のため橋梁の上は歩きやすいように、両サイドには手摺が設置されています。左側には巡回路の名残が残っています。   {9時16分}

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     振返ると「神戸水道第3水道橋」と「中国自動車道」を眺めることが          できます。

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    右側には武庫川が、それに寄添うように廃線跡が続いています。

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    ところどころに鉄道設備がそのまま残されていて往時の姿を想像させます。

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    二つ目の鉄橋「どん尻川橋梁」です。{9時21分}

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      右手には「高座岩」と名称される大岩石に圧倒されます。{9時23分}

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    錆びついた速度表示板も線路脇に見えます。

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   「新4号トンネル」 318メートル 「北山第一隧道」が現れました。歩くと結構長いトンネルで、ヘッドランプを頼りに枕木や砂利に足を取られないように慎重に通過しました。トンネル内には待避所が何ヶ所かそのままの姿を残していました。   {9時24分}

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    トンネルの出口には鉄製の「待避所」が川に張り出して残っていました。

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    枕木がそのまま残置されていて、廃線跡という思いを終始感じさせます。

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      線路脇の柿の木が青空に映えていました。

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     「4号トンネル」 413メートル 「北山第2隧道」です。廃線跡のトンネルは全部で6本で、このトンネルが一番長いトンネルでした。{9時45分}

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    全てのトンネルに共通しているのは、トンネルの下部は石積で、上部はアーチ部分を含め煉瓦積みでした、恐らく長い年月と、技術力、そして多くの労働力で完成されたものと思はれ、その労苦に頭が下がる思いです。

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      「4号トンネル」出口です。{9時52分}

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     「4号トンネル」を抜けると、武庫川渓谷のハイライトと言うべき渓谷美を見せてくれます。「百畳岩」「寄合岩」など多くの巨岩、奇岩が目を楽しませてくれます。

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     「溝滝」(みぞたき)です、 名所案内「塩渓風土略記」によると、「岩四方より押し出て川幅狭くなる所、男滝と女滝があり、淵の底は千尋計り難し」と記述されていてかなり深い滝壷であったようです。

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               名残の紅葉です。

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      線路脇に枕木がそのまま放置されています。  

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    「5号トンネル」 149メートル 「溝滝尾隧道」です。{10時7分}

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  「5号トンネル」出ると、目の前に「武庫川第2橋梁」が現れます。これまで鉄路は武庫川右岸に沿って敷設されていましたが、この橋梁で川を渡り左岸に鉄路が移ります。{10時10分}

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     橋梁から武庫川の上流を眺めています。

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    「武庫川第2橋梁」を渡るとすぐ「6号トンネル」 307メートル         「長尾山第一隧道」となります。{10時12分}

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     結構長いトンネルで、抜けると武庫川が左側になります。

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     やがて「親水広場」{10時26分}と名付けられた広場が現れます、桜の樹木が多くあり、川縁にも下りられるようになっていて、宝塚市民の憩いの場となっているようです。

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また「桜の園」へと山道が続いています、手頃なハイキングコースのようです。このあたりまで「武田尾温泉」の湯治客がぶらぶらと散歩に来られるようです。

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  「7号トンネル」 147㍍ 「長尾山第2隧道」です。出口の明りが見える短いトンネルです。SLの時代には、トンネルの度に窓を閉めたり開けたりと忙しかったことでしょう。{10時27分}

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   「8号トンネル」の手前から「7号トンネル」を振返ったところです。

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「8号トンネル」 91メートル 「長尾山第3隧道」です、生瀬から最後の短いトンネルです。{10時34分}

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     左に「武庫川」を眺めながら、廃線跡も終わりに近づきます。

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    「武庫川」に注ぐ支流の橋で廃線跡も終わりになりました。                 (武田尾側からの入口となります。){10時41分}

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   現在、「県道327号」付近は大掛かりな工事が行われていて、広い駐車場も    できるようです。

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    その一画に「武田尾稲荷神社」祠が移築されています。{10時42分}

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      「県道327号」に出て、途中「武田尾温泉」への橋を左手に見ながら       「JR武田尾駅」方面に向かいます。{10時46分}

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     「神戸水道武田尾トラス橋」(第一水道橋)をくぐると「JR武田尾駅」       は目の前です。

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      「JR武田尾駅」です。{10時51分}

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    トンネルとトンネルに挟まれた武庫川橋上にプラットホームがあります。     「道場駅方面」のトンネルです。

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    反対側、「西宮名塩駅」方面の「名塩隧道」です。

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      ホーム上から歩いてきた武庫川下流を見たところです。 

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 廃線跡を歩いてみて印象に残ったことは、私が慣れ親しんできた嵯峨野線(山陰線)嵐山駅から保津川駅間の廃線跡と非常によく似た光景だと感じたことです。嵐山駅から保津川駅まで保津川渓谷の右岸、左岸と渓谷沿いに敷設されていた線路上を、廃線後の今は、観光トロッコ列車が運航し、乗客が渓谷美を堪能し、人気があります。新設された保津川駅は、武田尾駅と同じくトンネルとトンネルの間にプラットホームがあり、ホーム上から保津川の景色を楽しむことができます、片やトロッコ列車、一方はハイキングコースと、廃線されたその後の活かし方はいろいろですが、それぞれの特色を上手に活かして、価値あるものにして欲しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 JR東海が東京〜名古屋間で2027年時速500キロで開業を予定しているリニア中央新幹線、東京、名古屋間を40分で結ぶという、夢の超特急。山梨県の笛吹市から上野原市に全長42.8キロのリニア実験線を敷設し、2014年から走行テストを繰り返し、すでに営業運転に必要な技術は完成して、現在の東海道新幹線の経年劣化や大規模災害に備えて、すでに東京、名古屋間の工事が始まっています。この4月、機会があって、その山梨の実験線の超電導リニアに体験乗車してきました。

 

    東海道新幹線の新横浜から横浜線、中央本線と乗継いで大月駅へ、そこから富士急山梨バスで山梨実験センターへ向かいます。

    体験乗車の参加者に配られたパンフレットです。

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     降り立った、中央本線大月駅です。

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   駅前の風景です、これよりバスに乗り実験センターへ向かいます。体験乗車のある日はバスが臨時に増発されます。

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   バスに乗車して約20分、前方に実験線の高架が見えてきました。

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   トンネルの部分も見えています。

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    バスの終着点「山梨県立リニア見学センター」です。

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   「山梨県立リニア見学センター」は、実験センター及び車両基地に隣接する形で、実験線に沿って建物があり、時速500キロで走行する、超電導リニアを間近に見られる3階建て施設です。 乗車体験前の時間を利用して見学センターに入館しました。

   パンフレットです。

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   「どきどきリニア館」の3階建ての建物です。

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    入口を入るとそこには2003年に世界最速記録(当時)581㌔を記録した試験車両の実車が展示され、車内にも入れるようになっています。

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    車内です。

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    また1階には、リニア開発の歴史をパネル展示しています。

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  2階には、リニアの仕組みの解説など体験するをテーマのもと、展示されています。

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    超電導コースターの実験も解説付きで行われています。

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    3階はシアターがあり、常時リニアの映像が上映され、別室にはリニアを中心とした大型のジオラマが子供たちを喜ばせています。

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     2、3階にはリニア走行試験を真下に見学できるスペースがあり、試験走行の通過時間が来るとアナウンスがあり、多くの人がカメラを構えて通過を待ちます。

 

     見学スペースから見た手前車両基地、その向こうが試験センターです。
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     試験センターに停車中のリニア車両です。

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    見学スペースでは大型モニターで走行中の試験車両の現在位置や速度が標示されるように。なっています

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    驀進するリニア車両です。

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   見学センターを通過中です。

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    反対車線、トンネルからの車両です。

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   見学センターを通過中です。

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    リニア見学センターから、体験乗車集合場所に向かいます。

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    ものものしい雰囲気の中、受付を終えて会場に入ります。

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     会場に入ると指定された席に着席し、いろいろな注意事項を聞き、乗車を待ちます。壁面には見学センターと同じようなパネルが展示され、時間待ちに見るようになっています。

   私たちが乗車する車両の走行予定が大型モニターに映し出されて説明を受けます。

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     203年のギネス世界記録の認定書も額に入れられ飾られています。

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    展示の一部です。

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    いよいよ乗車となります、2号車と3号車に分かれて指定席に着席します。

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    車内は左右2席づつの4人掛けとなっています。

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   前方上部にはモニターによる走行中の状況が映し出されるようになっています。

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  走行開始のアナウンスが流れると、たちまち加速していく、振動と騒音があり、丁度、飛行機が離陸するため滑走路を加速しているような感じで、時速150キロ位まではゴムタイヤで軌道上を走行しているためらしい、やがてスムーズに浮上すると(約10センチ)振動も騒音も無くなり、静かに安定して走行していきます。200キロ、300キロとみているまに加速して500キロで飛んでいく感じです。減速していく時も飛行機の着陸と同じで、浮上からタイヤに移行する時は滑走路にタイヤが触れる瞬間に似たちょっとしたショックを感じます。このような超高速で運行される車両に運転室もなく、運転者もいなく、すべて地上のセンターからの自動運転で行われるとは驚きです。

  残念なのは、車窓から景色を楽しむという余裕がなく、旅を楽しむというにはほど遠いかもしれません、営業路線もトンネル部分が多くなるそうで、そこがちょっと淋しい気がします。

    車窓からの眺めです、ガイドウエイという側壁があって、眺めは芳しくありませんでしたが。

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     時速501キロで走行中のモニター画面です、刻々と速度など車両の状況を伝えていきます。現在トンネル内を走行中で前面カメラはトンネル内の様子を捉えています。

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      最後に、間近で見る車両を眺めながら、実験センターを後にしました。

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     このリニア中央新幹線は、ビジネス客にとっては日帰り出張の範囲が広がり期待されるでしょうが、巨費を投じて敷設され、果たして採算が取れるのかどうか心配になります。しかし、この日本の素晴らしい鉄道技術は世界最先端をいくもので、これからの「日本のものづくり」の牽引車として、大いに期待されるのではないかと思います。

 

 

 日本最大級で、鉄道ファンお待ちかねの「鉄道博物館」が、京都駅近くの梅小路公園に、この連休の4月29日にグランドオープンします。

 オープンに先駆けて内覧会が4月22日に催され、早速出掛けてきました。この鉄道博物館は「見る、さわる、体験する」をテーマーに、SLから新幹線まで53両の車両を展示し、また、鉄道の歴史や安全、最新の鉄道技術を学ぶ場として、子供から大人まで来館者を楽しめる施設として提供されます。

 

  グランドオープンを案内する、ポスターです。

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  梅小路公園の西北に位置する「JR嵯峨野線」の高架下がゲート入口です。この右側に、新に駅が計画されています。
駅が新設されるとアクセスが一段と向上し便利になります。
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  高架下を潜ると正面に博物館の入口があります。右手には、展示されている車両が入館者を招いています。
 左手には、旧の「蒸気機関車館」の出入口になっていた、旧「二条駅舎」があります。この駅舎は、この博物館の専用出口となりました。
 
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  期待を抱かせ、わくわくするような、エントランスホールです。
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  正面入口です。
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  入館すると、そこは広々としたホールです、オープンされると多くの人々でごった返すでしょう。
  案内所やチケット販売機などが並んでいます。
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  「館内案内図」です。(クリックで拡大します。)
 
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   エントランスホールから、駅のプラットホームを模した、長いプロムナードが続いています。縦長3列に車両が展示されています。
 
  左に「C62蒸気機関車」、日本最大の旅客用蒸気機関車で、東海道、山陽本線で活躍しました。
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   真中に「クハ86形1号車」です。戦後初の長距離電車として登場、東海道、山陽本線で活躍しました。 
 
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  右端に懐かしい「新幹線0系21形1号車」です。開業当時、世界最速の200km/h以上での営業運転を実現した車両です。
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   「0系新幹線の運転席」です。もう少し広い空間を想像していましたが、ちょっと狭いのに驚きです。サイドから見たところです。
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  同上、前方を見たところです。
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   「クハ103形1号車」です。国鉄を代表する、通勤型電車です。
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  「DD54形33号機」西ドイツのエンジンを搭載したディーゼル機関車です。
 
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   「マロネフ59形1号車」戦前に製造された皇室、貴賓客用寝台客車で、1.2等合造車です。
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  長いプロムナードの車両展示を見ながら進むと、本館入口へと導かれます。本館は広大な吹抜け構造で、JR西日本を代表する多くの車両が展示されています。
 
<本館>です。
 
   まず目に飛び込むのは「500系521形1号車新幹線電車」です。世界最速の300km/hでの営業運転を実現した電車です。
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   「500系新幹線」と「月光」が並んでいます。
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   「クハネ581形35号車」です。座席と寝台で両用可能な設備をもった、世界初の特急用交直流電車です。
 「月光」「新大阪〜博多間の寝台特急}
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  「月光と並ぶ雷鳥」
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  「クハ489形1号車」国鉄を代表するボンネット型の特急用交直流電車です。
  「雷鳥」「大阪〜富山・新潟又は金沢・富山」に運転されました。
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  「EF66形35号機」1968年から量産された直流区間用電気機関車で、東海道・山陽本線の高速貨物列車を中心に牽引し、また寝台特急列車も牽引しました。
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  「EF66形35号機」の台車や動力装置を底部を見学できるように車両を上げて、底部下を眺めながら通れるようにしてあります。
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  「EF66形35号機」の床下の車輪部分を見たところです。
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   「DD51形756号機」全国で活躍した液体式ディーゼル機関車で、国鉄の無煙化に貢献しました。
 
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   「キハ81形3号車」1960年に登場した国鉄最初の特急用ディーゼルカーです。「くろしお」名古屋〜天王寺間を運行され、ブルドッグの愛称で親しまれました。
 
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  「ワム3500形7055号車」大正時代の大型貨車で、昭和30年代まで多く使用されていました。子供の頃、この貨車を何十台も牽引した蒸気機関車が、踏切りを通過していくのを懐かしく思い出します。
 
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   展示車両に間には踏切りが設置され作動します、また、工事用車両なども配置され、軌道自転車も乗車体験できるようになっています。
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  「230形233号機」イギリススタイルを持つ、現存する国産最古の量産型蒸気機関車です。
 
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 「1800形1801号機」イギリスから輸入された最初の勾配線区用の蒸気機関車です。
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  「新幹線100系122形5003号車」0系新幹線電車の後継機として活躍した新幹線電車です。
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  本館に附属して、「トワイライトプラザ」が設けてあります。
   その場所には、2015.年春に引退した「寝台特急トワイライトエクスプレスが展示されています。
 
 
  「EF81形103号機」関西から青森まで、直通運転を可能にした交直流電気機関車です。
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  「トワイライトエクスプレス」のエンブレムです。
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   「スロネフ25形501号車」「トワイライトエクスプレス」1989年(平成元年)に登場し、2015年春に引退した寝台特急「トワイライトエクスプレス」のA個室車両です。
 
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  「EF58形150号機」戦後を代表する旅客用の直流電気機関車です。
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  「EF65形1号機」1965年から製造された直流電気機関車で全国で活躍しました。
 
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  中央の車両展示場のサイドには、車両の構造や動力の仕組み、また安全に列車を運行するための施設、設備などが展示され、平易な解説で学ぶことができます。
 
  いろいろな「信号機」です。
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   大小の「車輪」が展示され、実物で見る車輪の重量感に圧倒されます。
 
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  車両を支える各種「台車」です。
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<2階>に上がります。
 
 
   1階の車両展示場を囲むよう、2階回廊が取巻いています。
 
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   正面回廊から、1階車両展示場を俯瞰しています。「500系新幹線」「月光」「雷鳥」が見下ろせます。
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  壮観な車両群を見下ろしています。
 
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   回廊サイドには展示施設として「体験を肌で感じる」「安全運行を支える装置」「日進月歩の技術を知る」コーナーが揃っています。
 
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  普段お世話になっている「自動改札機」です。券売機で得た切符を入れると、切符の動きが一目瞭然に見られるようになっています。
 
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  サイドから見ています。
 
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  体験コーナーの最大の人気になると思う「運転シミュレータ」コナーです。実際の運転士が訓練で使用するもので、新幹線用と在来線用とがあり、貸し出し用の帽子などを被りながら、車両運転の醍醐味を味わうことができるようになっています。
 
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  「鉄道ジオラマ」です。線路の総延長約1キロmという規模のレイアウトに、80分の1の精巧な模型車両が解説付きで定期的に運行されます。車両運行の朝から深夜まで、24時間が再現されます。関西を中心に「阪急電車」や「ドクターイエロー」なども登場します。
 「昼間」です。
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  「夜間」です
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  2階には「レストラン」「休憩室」もあります。
 
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<3階>に上がって来ました。
 
   3階にはホール、資料室などがありますが、なんと言っても素晴らしい展望の「スカイテラス」が待っています。
 
  「スカイテラス」全景です。
 
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  テラス東側の眺めです、京都駅や京都タワーも間近に見ることができます。
 
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  今しも嵯峨野線の4両編成の回送221系列車が通過していきます。
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  テラス南側には「東海道本線」や「新幹線」の運行を眺められます。
 
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  京都のシンボル東寺の五重塔をバックに新幹線が通過していきます。
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   東海道本線205系電車が通過していきます。
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<3階>の「スカイテラス」から<1階>に降りて「SL広場」に向かいます。
 
 「転車台」から「扇形車庫」を見ています。見慣れた風景です。
 
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  「扇形車庫」です。蒸気機関車が頭出しをせず、大人しく車庫内に収まっています。
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  「扇形車庫」内から、「転車台」、「SL広場」を見ています。
 
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  「C62形2号機」蒸気機関車が石炭を積込んでいます。完了すると扇形車庫に転車台を使用して入庫します。入館者のためのデモ運転を行います。
 「C62形蒸気機関車」は日本を代表する旅客用蒸気機関車で、特急「つばめ」を牽引していました。
 
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  汽笛一声発車、「転車台」に向かいます。
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  「転車台」に上手く収まりました。
 
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   転回していきます。
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  「転車台」から汽笛を鳴らしながら、バック運転で扇形車庫に向かいます。
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  多くの見学者が見守る中、「扇形車庫」に入庫しました。
 
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  「在来線」から「鉄道博物館」への引込線です。本館内まで引き込まれていて、展示車両の入替えも可能なようになっています。
 
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  「鉄道博物館」の出口です。山陰本線(現、嵯峨野線)の旧二条駅舎です。旧の蒸気機関車館の出入口でしたが、内部はミュージアムショップとなっています。
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 ざっとひと回りしましたが、お天気も良くて楽しい一時となりました、小さいお子達から大人まで誰もが楽しめ、広く皆さんに受入れられる施設となるでしょう。
 
     (車両説明文などは京都鉄道博物館のホームぺージより引用させて頂きました)
 

 京都市営地下鉄の醍醐車庫の見学会が開催されましたので出掛けてきました。醍醐車庫は、東西線の醍醐駅に隣接した、京都市の商業施設、バセオダイゴロー西館の地下にあります。敷地面積は約14,500㎡もあり、地下2階に検査場と整備場、地下3階に留置線の2層構造となっています。列車検査及び月検査は検査場で、重要検査及び全般検査は、整備場で行われています。

 

 見学者へのしおりです。

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 一階入口のプレートです。

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 見学者の順次受付けが行われています。

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 「地下2階」の「検修作業階」です。ここでは、地下鉄が正確に安全運行出来るよう、点検整備が行われるところです。重要部検査は4年、全般検査は8年を超えない期間ごとに、分解、点検、整備、調整を行います。検査場、整備場、車体床下気吹き装置(空気の力で電車の床下の汚れを取る)に分かれています。

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 「RRトラック」です。電車を引張る牽引車です。レール上でも、路面でも単独で自由に走れます。

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 「RRトラック」に牽引されている車両です。ここには架線がありません。

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 検査のために多くの車両がピット線に入構しています。

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 子供たちが喜ぶように「ペイント車両」も特別に入構されているようです。

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 普段ホームから見えない「ATC/ATO装置」です。

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 普段見ることが出来ない、電車の下部を間近に見ることができます。ハンマー試験や、目視が出来るようになっています。

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 電車の床下に潜り込んでいます。もっとオイルなどで汚れているかと思いましたが車両といい、作業現場といい美しく清潔で、作業環境が凄く良いと感じました。

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  ご存知の電車の「車内」です。

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 「運転席」です。普段は安全運行のため、光を遮断するため、ブラインドを下ろして運行しているため見えません。

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 実際に運転レバーをモニターを見ながら操作をさせていただけます。

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 「パンタグラフ」の実物展示です。

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 「車輪」の実物展示です。

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 「地下3階」です。留置線、車体洗浄装置、車輪転削盤、などに分かれています。 広大な留置線(車庫)です。営業を終えた電車はここで次の出番を待ちます。7番線から15番線まであります。

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 「車輪転削盤」です。電車の乗り心地を良くするため、摩耗した車輪を削ります。通常は、電車が車輪を取付けたまま作業が行われますが、分かりやすいように、見学者のために、車輪を外した状態で展示しています。

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 左右の車輪の直径差が1ミリ以内になるように定期的に削っています。

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 「車体洗浄装置」です。電車が通ると自動洗浄します。ガソリンスタンドでよく見る、自動車洗浄装置の大型版です。

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 「建築限界車」です。軌道内などの付帯設備などと、電車が接触しないようこの電車を走らせて測定します。

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 「留置線」から「本線」に出入りするための軌道です。

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 幾つかの「イエロードクターカー」が登場します。

 「軌道モーターカー」です。材料の運搬や、作業台を装備していて、天井の点検や検査にも使用します。

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 「道床洗浄車」です。走りながら掃除をする機械です。機械の先から勢い良くお湯が出て、軌道内を清掃します。

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 「軌道検測車」です。レールのレールの凹凸や狂いを測定します、

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 地下鉄車両の地上から地下線への「搬入口」です。普段は分厚い鉄板で蓋をされて、自動車の駐車場になっています、必要に応じ鉄板を取除きクレーンで車両を搬入します。

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 地上での「全体像」です。北の端から南方向です、はるかに商業施設が見えますが、その地下まで醍醐車庫になっています。

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 多くの乗客の命を預かり、安全に快適に時刻を守りながら維持していくための努力と熱意が肌で感じられ、多くの人の輪でもって成されていることを改めて感じました。作業場も清潔で美しく、誇りをもって作業にあたられていることを嬉しく思いました。

 

 

 

 

 ふとしたことから、明治時代に大仏鉄道という私鉄が存在し、その遺構が現在も残されてていることを知り興味を惹かれ辿ってみました。
 
 JR加茂駅に設置されている、大仏鉄道モニュメントの案内板によりますと。
 
 現在のJR関西本線の前身である私鉄、関西鉄道が名古屋方面から大阪への進展をめざして延長を計画し、加茂駅から現在の奈良駅、北1.1kmの所に仮設駅に作った大仏駅までの約8.8kmで二年後に開通した奈良駅までの通称で「大仏駅の開業は明治31年(1898年)加茂駅〜大仏駅間が開通し、赤いイギリス製の蒸気機関車が走行したと、当時の新聞が報道したそうです。
 この路線も、急坂の黒髪山トンネル越えの難所などがあり、その後、加茂〜木津間の平坦路線ができ、国有化され、10年後に廃線となり、その短い生涯を閉じたそうです。
 
 資料により、加茂駅から大仏駅までを辿ってみました。
 
 大仏鉄道遺構めぐりの地図です。
 (大仏鉄道研究会公式ホームページより転載しました。)

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 「加茂駅」東口正面です。
 加茂駅は明治30年(1897年)に開業しました。
 現在の駅は平成11年(1999年)に改築されたものです。
 加茂駅を境に大阪方面を大和路線、亀山方面を関西本線と呼ばれています。
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 東改札口駅へのプロムナードです。
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 「ランプ小屋」です。 明治30年築で、駅西口の線路脇にあります。
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 「大仏鉄道記念モニュメント」駅前広場にあります。
  蒸気機関車8620型動輪と、転車台跡から発見されたレールとレンガを展示しています。
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 駅近くの、加茂小学校の大和路線路脇に保存展示されている「C57型蒸気機関車」です。
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 このような案内標識が加茂町内に設置されています。
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 赤田川グランド前の「大野踏切り」に残る「橋台」です。並行して大和路線が走行しています。
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 このあたり、長閑な田園風景が見られます。
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 「観音寺橋台」(手前)です。奥を大和路線の電車が通過していきます。
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 大和路線の軌道です。この左側に並行して大仏鉄道の軌道がありました。
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 美しく手入れの行届いた竹薮も見られます。
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 「観音寺小橋台」です。通り抜けられないようフェンスで閉じられています。
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 加茂駅から線路沿いに進んできましたが、大和路線は不動尊山トンネルを境に、右手にカーブして木津方面に進んでいきます。
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 一方、大仏線はこのあたりから、現在の大和路線から大きく左へ分かれ、鹿背山を越えて奈良方面に向かいます。
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 大仏線は現在の市道を(一部府道324号線)進んでいきます。
 「鹿背山橋台」です。石積の頑丈な橋台です。
 大仏線は鹿背山を越えていきます。左手は美加丿原ゴルフ場が広がっています。
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 軌道跡が一般道になっています。写真左奥(薄暗い一部)が梶ヶ谷トンネルです。
 農道用のトンネルです。
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 「梶ヶ谷トンネル」です。美しいトンネルです。
 さしずめ今なら簡単にコンクリートで出来てしまうでしょうが、手の込んだ美しい形と造作です。
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 「赤橋」です。上部の軌道跡は道路となっていて、梅谷の交差点へ向っています。
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 梶ヶ谷トンネル、赤橋の上部、軌道跡の道路です、
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 この辺り一帯は大規模な開発が行われています。広大な住宅地とショッピングセンターが造られるそうです。
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 赤橋を過ぎると、梅谷の交差点に向って下っていきます。
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 「梅谷の交差点」を手前から見ています。山間部を抜けて市街地に入ってきました。
 恐らく明治の頃は古い集落が点在していて、あとは農地が広がっていたことでしょう。
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 梅谷交差点から、軌道は現在の国道44号線に沿って奈良市内に向かいます。
 右手が軌道の「築堤」があったところのようです。
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 44号線に沿って進みます。
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 新しい住宅団地が左右に続きます。梅美台交差点を過ぎ「梅美台西交差点」にやってきました。
 このあたりに松谷川トンネルがあります。
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 「松谷川トンネル」です。上は国道44号線です。
 この場所は探すのに手こずりました。近所の人々に尋ねましたが、新しい住民の方が多くてご存知ないようでした。1時間ほど徘徊してようやく辿り着きました。
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 梅美台西交差点を過ぎ、尚も、44号線を辿ります、
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 「梅谷口交差点」を過ぎたところにある、「鹿川トンネル」です。上部は国道44号線です。
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 「鹿川トンネル」です。農業用水のためのトンネルのようです。
 いずれの場所のトンネルにしても橋台にしても、手の込んだ構築物になっているのに驚かされます。
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 「奈良坂町北交差点」を過ぎ、尚も44号線を進みます。
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 ここには黒髪山のトンネルが通っていた「黒髪山トンネル跡」です。
 昭和39年頃までトンネルは現存していたようですが、国道を通すために切り通しをしてトンネルを除去したようです。
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 この辺りは鴻池陸上競技場や野球場などがあります。
 やがて下り坂になり、軌道は44号線と分かれて斜め右手に入り、大仏駅に至ります。
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  「佐保川」です、
  この橋のそばに大仏駅記念公園があります。
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 「大仏駅跡」です。住宅街の一画に、大仏鉄道の記念公園があります。
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 モニュメントがあり、大仏駅がこの場所より北にあったとのことです。
 消防署にお尋ねしましたら、旧の消防署跡が記念公園になったようです。
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「大仏鉄道遺構めぐり」は、美加丿原ゴルフ場までの加茂町地区は、要所に案内標識が設置してあり、容易に見つけることは可能ですが、それ以後の木津市、奈良市には案内標識など全くありませんのでちょっと苦労します。
 
 
 

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