今年の祇園祭もクライマックスである山鉾巡行も無事終わり、7月末まで、花笠巡行や還幸祭、など神事も僅かとなります。
私が若い頃は、後の祭りが24日に行われ、山の巡行も行われました。来年度より後祭りが復活するという話も出ていますが、どうなる事やら。
丁度私が通学していた中学は、後祭りの区域で級友たちが囃子方として参加し、私たちもお祭りのご馳走のお相伴に与った楽しい思い出があります。
因に後祭りの山鉾の巡行は、三条烏丸から三条通りを東へ、寺町通りで南下し、四条通りへ西へ、狭い京の街路を家屋の軒すれすれに巡行し、巡行の通りに面した二階の窓は、鈴なりの見物衆に開け放たれ、厄除けのちまきがその窓に向かって放り込まれて、やんやの喝采が浴びせられたものです、現在は、鉾から見物衆にちまきを蒔く事は、危険と禁じられていますが、昔は一体感があって良かったとは思います。
山鉾巡行は、動く美術館と言われていますが、祇園囃子の音色を聴きながら人波に揉まれての山鉾巡りは、祭りの雰囲気を楽しむには、それはそれで最高でしょう。
それはそれとして、16日の宵山、17日の巡行を避けて、人の少ない頃を見計らって、鉾や、山の組立、そして会所飾りや、屏風祭り、動かぬ美術館を眺めるのもまた楽しいものです。
船鉾前部 装飾などゆっくり眺める事が出来ます
船鉾後部人出も少なく存分に眺める事が出来ます。
放下鉾の縄がらみの側面、懸装品で隠れてしまうが細部に亘って熟練した職人の技を見る事が出来ます、様式美としても素晴らしいの一語に尽きます。
この後、車輪が取付けられます。
放下鉾正面の縄がらみ、隠れてしまうのが惜しいような仕上がり。
放下鉾、町内の典型的な京町家、二階の虫籠窓(むしこまど)、ばったり床几(しょうぎ)を家の方が片付けておられるところ。
魔除けの鍾馗さんも軒先上に置かれています。
南観音山を大工方が組立の真っ最中。
新町通り六角通り付近一帯に、屏風飾りをしている旧家やお店が多い。
北観音山、町内の屏風飾り、
北観音山、町内の屏風飾り、
新町通り六角下る 屏風飾り、源平合戦の図 左右対称となっています。
一方、町会所では、ご神体や懸装品を公開する会所飾りが行われています。
霰天神山、会所飾り
霰天神山、会所飾り
占出山 新調された水引の公開
黒主山の会所飾り、 中央はご神体
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