2016年11月アーカイブ

 京都市街の東北、霊峰比叡の山麓に「赤山禅院」があります。私たちは小さい頃から「赤山神社」と呼んでいました。この赤山神社には忘れられない思い出があります。私は戦前京都御所の近くの国民学校に通っていましたが、毎年5月には、全校生徒がこの赤山神社に集合し、比叡登山が行われました。「欲しがりません勝つまでは」「鬼畜米英」「撃ちてし止まむ」と食糧も乏しい栄養失調気味の身体に鞭打ち、雲母坂から胸突き八丁と、苦しい山道を登ったことが思い出され、それは国民学校4年生の敗戦を経て終わりました。その赤山神社も、今は隠れた紅葉の名所として広く知られるようになって、多くの参拝者が訪れています。赤山禅院は、天台宗総本山延暦寺の塔頭の一つです。平安時代の仁和4年(888年)天台座主安慧によって創建されたと伝えられています。ご本尊は赤山大明神で、陰陽道の祖神で、平安京の東北にあり、表鬼門に当たることから平安京の鎮守として祀られ、方除けのお寺として、今も多くの信仰を集めています。

 

      参道に向かう「大鳥居」です。

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    「大鳥居」をくぐりしばらく行くと「山門」に迎えられます。

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    「山門」です。

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     「山門」からは、左右に広がる紅葉の長い参道が社殿まで続きます。

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    「社殿」に続く石段を上がります

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     「石段」を上がった右手には「手水舎」があります。左手の大きな数珠は「環念誦」です。

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     石段の正面に「拝殿」があり、屋根の棟の上には鬼門除けの「神猿」が御幣とかぐら鈴を持ち、京都御所を守護しています。

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     棟の上には守護する「神猿」が座しています。金網に入れられているのは、かっては夜な夜な悪さをしたために、逃げ出さないようにするためだと伝えられています。

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    「本殿」への参道です。

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    「寒桜」が咲き、紅葉と相俟って美しい景観を呈しています。

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     「本殿」です。ご本尊は「赤山大明神」で、表鬼門の鎮守としてお祀りされています。前面の大きな数珠は「正念誦」でくぐり、帰路には手水舎横の「環念誦」とくぐり、仏さまのご加護を祈るものです。

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   「本殿」の周りには多くの社殿やお堂があります。

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     敷き詰めれた落ち葉で水面も定かでない「池」です。

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    「地蔵堂」です。地蔵菩薩をお祀りしています。「赤山大明神」は地蔵菩薩の化身とされているのでお祀りしています。

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    「雲母(きらら)不動堂」です。雲母坂にあった雲母寺の本堂と本尊・不動明王が移されたもので、像は大姉伝教大師 最澄の作と伝えられています。

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    「福禄寿殿」です。都七福神の一つ福禄寿をお祀りしています。

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     摂社の「相生社、歓喜天、金神社」への参道です。

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     「金神社」です。

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     池の辺にはお地蔵様も祀られています。

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     摂社への路も、お地蔵さんもお祀りされ、趣があります。

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     順路に従い歩く奥深い境内も、紅葉が盛りです。

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    「拝殿」まで戻ってきました。

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     立派な「寺務所」です。

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     「比叡山」の「千日回峰行」は7年をかける荒行で有名ですが、6年目には30キロの行程から、比叡山から雲母坂を下って「赤山大明神」に供花し、また比叡山に戻るという、「赤山苦行」が加わります、常にその苦行にお供した草鞋がその姿を留めています。

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     境内には「三十三観音」や「十六羅漢」さまもお祀りされています。

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     「狛犬」さんです、逆さになって睨みを利かせています。

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     お参り後の「山門」に向かう参道です。

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    「山門」の紅葉を目に焼き付けて帰路につきました。

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  京都には風光明媚な散歩道が多くあります。人それぞれに、思い思いの散歩道を楽しんでおられる事でしょう、今日は私の好きな気ままな散歩道を紹介したいと思います。

 

    まず、拙い略図ですが、参考にと描いておきました。

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 私の散歩順路所要時間

JR花園駅 スタート ▶ 妙心寺南総門(4分)▶ 妙心寺北総門(11分)▶ 京福龍安寺駅(14分30秒)今小路通(18分) ▶ 龍安寺正門(21分)▶ きぬかけの路(22分)▶ 龍安寺山門(23分) ▶ 今小路交差点信号(28分)▶ 仁和寺仁王門(34分)▶ 金堂(38分)  ▶ 仁和寺仁王門(42分)▶ 御室仁和寺駅(45分)双ケ岡一の丘登り口(47分)▶ こもれびのひろば(49分)はなみのひろば(53分)▶ 双ケ岡三の丘登り口(58分)▶ 法金剛院 門前(60分30秒)JR花園駅(62分)  

  所要時間約1時間(休憩も含まず、歩行時間のみ)

 

     まずスタートは私の自宅から2分余りの「JR花園駅」から出発です。

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       駅前の「丸太町通」を東進します。標識の下部には「妙心寺6分」とあります。

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     早朝の「丸太町通」です。昼間は多くの車が行き交います。「丸太町通」は、戦後、昭和41年(1966年)に円町から「妙心寺前交差点」まで造られた道で、かっては新丸太町通と呼んでいました。その後、嵐山まで延伸されました。丸太町通は西は嵐山、嵯峨野そして東は御所、平安神宮から白川通りに至る、京都市内の東西の重要な幹線道路です。しばらくで「妙心寺前交差点」で二手に分かれます、

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     「妙心寺前交差点」で「妙心寺」へは左の道をとります。

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      妙心寺門前の道路です。

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      「妙心寺南総門」です。左には正式な「勅使門」がありますが、晋山式などの他は、殆ど開かれたことがありません。「花園駅」からここまで約4分です。前面道路は「下立売通」で「新丸太町通」が完成するまでは「西大路通」までの主要道路でした。

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     「南総門」を入ると真直ぐ石畳の参道が「大方丈」まで続いています。

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     参道を進むと左手に立派な「三門」が見えます。

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      「三門」についで「仏殿」「法堂」も見えます。

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      「仏殿」前で左に折れ、妙心寺、「西の参道」へと向かいます。

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      「仏殿」です。

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     「西の参道」には通年公開されている、塔頭の「退蔵院」があります、そこで右に折れ、「西の参道」に入ります。

 

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                         「西の参道」です、この参道を「北総門」まで、道なりに進んでいきます。境内の早朝は勤行のお経なども聴こえ、四季を問わずピーンとした張りつめた冷気が辺りを包み、身の引き締まる思いに駆られます。午前8時頃になると、付近の高校に通学する学生たちや、自転車などで賑やかになります。

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    今度は右に「法堂」が見えます。

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     「鐘楼」です、朝はゴーンと鐘の響きが境内に広がります。

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     右に「妙心寺の伽藍」が、左には「塔頭」が続いています。時代劇のロケに度々登場する場所です。

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     やがて「北の総門」見えてきます、正面の山は「衣笠山」です。

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     「北の総門」です。右に折れると参道が続いていて、「塔頭」が軒を連ね、「妙心寺境内」をひと回りすることができます。「南総門」からここまで約8分ほどです。

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      「北の総門」を出ると「一条通」に出ます。丁度車が進入していくところが「龍安寺参道」です。po20.JPG

 

     角に古い道標(右 龍安寺御陵道)が建っています。

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    この道標を真直ぐ北に上がっていきます。「龍安寺参道」です。po22.jpg

 

       しばらくで、京福電鉄北野線「龍安寺踏切り」を渡ります。右手の奥にホームが見えるのが「龍安寺駅」。「妙心寺北総門」よりここまで約3分です。

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      「龍安寺商店街」が北へと伸びています。

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        「今小路通」に出てきました、ここを左に折れて、すぐに右折れして「龍安寺参道」が続きます。「きぬかけの路」ができるまで、この「今小路通」が「仁和寺」から「等持院」を経て「北野神社」へのメインルートでした。「龍安寺駅」からここまで3分余です。

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     角に古い道標が建っています。この道が賑やかな往来があった事を示しているようです。

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      「今小路通」です、昔ながらのお宅が多く存在します。

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     「龍安寺参道」はここで「今小路通」と別れ、右にとり、北へと進みます。

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     正面に「龍安寺の正門」が見えてきました。

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    「龍安寺正門」です。「今小路通」からここまで3分ほどです。

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     「正門」をくぐり石畳の参道を進んでいきます。

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     「きぬかけの路」に出てきました。昭和38年(1963年)開通の道路で、嵯峨野、大覚寺、広沢池、仁和寺、龍安寺、金閣寺と繋ぐ観光道路となり、観光バスや車がひっきりなしに往き来します。観光道路に「きぬかけの路」と愛称されたのは平成3年に公募され、命名されました、その後、この名称が正式名称となりました。この写真の奥、衣笠山の麓には衣笠球場があり、読売ジャイアンツ対松竹ロビンズのプロ野球の試合なども行われていました、今はその面影は全くなく、知る人も少なくなってきているでしょう。この道路のため、「龍安寺参道」は「きぬかけの路」で分断され情緒が失われたのは残念なことです。

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   「きぬかけの路」から参道を少し行くと「山門」に出会います。

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     「龍安寺山門」です。正門からここまで約1分余です。早朝は閉門されています。ここで来た道を引返し「きぬかけの路」に戻ります。

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    「きぬかけの路」から「正門」を振返ります。

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    「きぬかけの路」を「仁和寺」向って西進します。
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     「住吉山」の麓を巡る「きぬかけの路」です。

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    「御室仁和寺」の築地塀が見えてきました。

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      「御室仁和寺」の「仁王門」です。「龍安寺山門」からここまで約10分です。

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     「仁王門」から広い砂利道の参道を「中門」に、「仁王門」からの眺めです。ゆったりとした大らかな気分にさせてくれる空間です。

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     「中門」です。

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      「中門」から「金堂」への石畳の参道を進みます、静謐な空気が境内を包み込み身が引き締まる思いです。

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      やがて「金堂」へ、いつ訪れても自然と祈りの気持ちをもたらせてくださいます。

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     優美な「金堂」の姿です。お参りして、ここでもと来た参道を引返します。成就山の「御室八十八ヶ所霊場巡り」はこの「金堂前」を左折して「西門」から始まります。

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      「金堂」から「中門」への帰路です。

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     「中門」から「仁王門」へ戻ります。

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    堂々とした風格のある「仁王門」の全景は何度見慣れても圧倒されます。「仁王門」から「金堂」への往復は約8分です。

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    「仁王門」から見る風景です。正面がこれから行く「御室仁和寺駅」背後の丘が「双ヶ岡」です。

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    京福電鉄北野線「御室仁和寺駅」です。ひなびた駅で、駅舎に掲げられた駅名板には、昔ながらの駅名板を使用して旧字体の右読みです。「仁王門」からここまで約2分です。

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     踏切りに丁度電車がやってきました。

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     「双ヶ岡」の「遊歩道」への路です。

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       「双ヶ岡、東山麓」の「遊歩道」への上り石段です、「一の丘」への上り口と兼ねています。「御室仁和寺駅」からここまで約2分です。

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    「遊歩道」に設置されている、指定名勝「雙ヶ丘」(ならびがおか)の解説銘板です。

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     「遊歩道」です。

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     四季を問わず、野鳥の囀りが耳に心地よく聞こえます。

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    公園「こもれびのひろば」です。トイレなど完備しています。「遊歩道上り石段」からここまで約2分です

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    「樹木と野鳥」の解説板も設置されています。

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     このような気持ちの良い「遊歩道」が続いています。

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      早朝から犬の散歩の人や、散歩する人が挨拶を交わしながら通り過ぎていきます。

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    休憩所「はなみのひろば」です。「あずま屋」も設置されて一服に最適です、「こもれびのひろば」からここまで約5分です。

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    「はなみのひろば」の様子です。

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     「歴史的風土特別保存地区」の石碑も設置されています。

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     「三の丘上り口」です。「はなみのひろば」からここまで約5分です。これより「丸太町通」に戻ります。

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     「丸太町通」に戻ってきました。「法金剛院の山門前」です。「三の丘上り口」から約2分余です。

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      「法金剛院」から約2分で最終地「花園駅」に着きました、お疲れさまでした。

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   四季折々の風情を楽しみながら、気ままに歩ける散歩道。その日の体調や、天候によっていろいろなコースを選んでいます。最短コースは、妙心寺一回り約30分、妙心寺から龍安寺に寄らず、今小路通からきぬかけの路に出て、仁和寺を回るコース約55分、妙心寺北総門から、西北に直接仁和寺に行くコース約45分、また、たまに気が向けば仁和寺から成就山、八十八ヶ所霊場巡りをして帰宅コース約2時間(これはちょっと散歩から外れますが)など、また例月25日の北野天神さんの縁日には、妙心寺から等持院に寄って、北野天神さんの露店めぐりを楽しむとか、バリエーション豊かに、気ままな散歩を楽しんでいます。素晴らしい散歩道に恵まれているこの地に、心から感謝する日々です。

 

 

 

 

御室「仁和寺」2016年 秋

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 京都市域の今年の紅葉は、天候のせいか例年に比べて、燃えるような色鮮やかな見頃を迎えることになりました。私の散歩道でいつもお世話になっています世界遺産 御室仁和寺もご他聞に漏れず素晴らしい景観を呈しています。その一端をご紹介します。

 

   「中門」から「金堂」への参道、早朝の朝日に照らされる、左右の紅葉のトンネルです。

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    「金堂」の前から「中門」への参道の景観です。

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    「御室桜」も彩りを添えます。

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   正面は「金堂」です。

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    「金堂」から「経蔵」の順路です。

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   「経蔵」です。周りを紅葉と黄葉が埋めつくします。

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     「鐘楼」です。

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     「御影堂」です。2012年から修復工事が行われ、長い間、覆いに囲まれていた「御影堂」がこの10月にようやく落慶法要が執り行われ、新しい姿の「御影堂」でお参りできるようになりました。

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    「五重塔」です。

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     朝日に映え、苔にも紅葉が映し出されています。

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      清々しい朝の冷気が庭全体を包み込んでいます。

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     偶然にも、法要を終え「金堂」を退出される僧侶たちのお行列に出会いました。

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     紅葉一色の石段を静々と下りていかれます。

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     法衣の黒と中門の朱色がよく似合います。

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     「中門」から広い砂利道の参道へ。

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      本坊に戻られるお行列です。

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     「本坊」ある「御室御殿」の表門に入られました。

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 姫路城を出て、隣接する好古園(こうこえん)に寄りました、「好古園」は「姫路城西御屋敷跡庭園」として、姫路城を借景に平成4年(1992年)に開園した約1万坪の池泉式回遊庭園です。発掘調査で確認された屋敷跡、通路跡等の遺構を活かし、九つの趣の異なる庭園で構成されています。名称は、江戸時代の藩主、酒井家による文武両道の振興を図った藩校「好古堂」に因んで命名されました。

   

    配られるパンフレットです。

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   広大な「西屋敷跡地」で市民の憩いの場となっています。

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   「屋敷跡地」と「好古園」を隔てる築地塀です。

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   出入口を入ると門への長い通路を進んでいきます。

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   庭園への「門」です。

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  「門」を抜けると左右に見頃の紅葉が広がっています。

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   「活水軒」の玄関です。

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  「御屋敷の庭」には長い「渡り廊下」があり、左右の眺めが美しい。

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   深山幽谷の趣のある「渡り廊下」からの左側、庭園です。

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  右側の庭には、瀬戸内海に見立てた大きな池があり紅葉に映えます。

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    「渡り廊下」を抜けると、中秋の名月を愛でるための「潮音斎」が建っています、「潮音斎」からは「好古園」、最大の池泉式回遊庭園「御屋敷の庭」が大きく広がります。多くの錦鯉がゆっくり泳いでいます。

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  各庭は「築地塀」で仕切られて順路が続いています。
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  「築山池泉の庭」です。紅葉が美しい典型的な日本庭園です。

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  「築山池泉の庭」に続いて「竹の庭」があり、四阿「聞竹亭」が中央に建っています。

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   築地塀で仕切られた庭園を抜け、「好古園」を後にしました。

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  「好古園」を出て、「市之橋」から、ぶらぶらと「千姫の小径」を進みます。「中濠」と「船場に挟まれた遊歩道です。紅葉が美しいです。

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    「千姫の小径」の途中にある「町人町」からの「いもせばし」です。

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  「いもせばし」から、ちょっと戻ると、往時の面影を偲ぶ町家が点在し、城下町の風情を感じることができます。

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   「清水橋」で「内濠」と「船場川」が分岐し、「清水橋」からは、姫路城も垣間見ることができます。

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   「清水橋」から「内濠」に沿って「清水門跡」や「シロトピア記念公園」へと城郭の北側へ連なっていきます。

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  「清水橋」から標識に導かれて西へ、「姫路文学館」の方へ歩を進めると「水尾神社」がありました。奥の「男山」には、「水尾神社」や「千姫天満宮、男山八幡宮」が祀られています。山頂は姫路城が俯瞰できる絶好のポイントのことですが、残念ながら割愛しました。

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  正面が「水尾神社」の本殿です。「船場八景」の一つ「船場秋月」が詠まれました。(冴え渡る月のかつらの男山 幾世朽ちせぬ峯の神垣)船場八景とは、江戸時代、船場の庶民が作った和歌を「酔月亭鴬雪」が選出したものです。

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  「姫路文学館」です。安藤忠雄氏の設計で、1991年に竣工しました、ガラス張りの建物が水に映えしっとりとした趣があります。播磨ゆかりの文人たちの資料が展示されています。

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   長いスロープの先にあるのが「北館」です。

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   「姫路文学館」のモニュメントから姫路城が遠望できます。

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   「景福寺」です.曹洞宗の寺院で,藩主、酒井家の菩提寺です。「船場八景」の一つ「景福寺晩鐘」が詠まれたところです。(黄昏の鐘のひびきの訪れて 花の散り積む瑞松の山)

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  参道を行くと立派な「山門」が建っています

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  「山門」の仁王像は鎌倉時代の作と伝えられています。

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   「本堂」です。後方の「景福寺山」には酒井家藩士の由縁のお墓が多く現存します。

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  「船場本徳寺」正式には姫路船場別院本徳寺と言います。東本願寺派の寺院です。蓮如上人の開基で、孫の実円が本格的な伽藍を建立しました。敷地面積は6600坪と広大なものです。山門です。

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   「本堂」です。風格のある伽藍として目を見張らせます。

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  「本堂正面」です。歴史を感じさせます。

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  「白鷺橋」(はくろばし)です。国道2号線の「船場川」に架かる石造りの橋で、重厚な歴史を感じる橋です。所々黒く変色しているのは、第2次世界大戦の空襲で受けたものだということです。

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   「白露橋」から見た「船場川」です。

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 白露橋を最後に大手前通を姫路駅に向かいました、大手前通には多くの彫刻が設置され、人々の目を楽しませてくれます。今回は姫路の街のほんの一部しか立寄ることができず、観光案内を見ると、姫路城だけでなく、まだまだ魅力あるポイントがあります。機会をつくり、ぜひ再訪したいと思いつつ、車中の人となりました。

 

 

 

 

 日本初の世界文化遺産(平成5年、1993年)に指定され、平成27年(2015年)春に、大天守の大修理を終え、開城した国宝 姫路城、この度、訪れる機会に恵まれ、早朝、姫路駅に降り立ちました。この姫路城は、日本で現存する最大の城郭建築で、日本の城の魅力が凝縮された最も完成された城と言われています。白漆喰総塗籠造の優美な姿から飛び立つ白鷺に例えられ「白鷺城」の愛称で姫路市民の誇りとなっています。姫路城は元弘3年(1333年)姫山に砦として赤松貞範が築いたのが始まりとされ、その後、黒田重隆、羽柴秀吉、池田輝政、などの手を経て、本多忠政が元和3年(1617年)に城主となり、西の丸などを造るなどして完成をみたものです。

 

 入城者のためのパンフレットです。

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 城内イラストです。(姫路城管理事務所のホームページより転載しました)

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  JR姫路駅」正面です。

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  駅前の風景です。

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     姫路駅」から北に真直ぐ延びる「大手前通り」、その向こうに「姫路城」の威容で優雅な姿を望むことができます。

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  「大手前公園」から見るお城です。

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   大きな自然石の銘版が人目を惹きます。

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  「大手門」に入るための内濠に架かる「桜門橋」です。

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  「桜門橋」から見る「姫路城」です。

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    「大手門」です。

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  「三の丸広場」から見る「姫路城」全景です。

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    「三の丸」から入場口となる、「菱の門」へのアプローチです。

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   「菱の門」です、城内で一番大きな門です。花頭窓(かとうまど)が特色です。

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   「菱の門」を潜って見上げると、「西小天守」、「乾小天守」そして「大天守」    の全貌が現れます。

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   迷路のような城内道を進み、「大天守」の内部を見学します。

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   「乾小天守」です。「小天守」の中では一番大きく天守台の西北西(乾の方角)に位置しています。

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   「大天守」最上階には「長壁神社」が鎮座されています。

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   最上階からの眺望です。

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   三の丸御殿跡です。現在広場になっています。

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       「大手前通」です。正面が「JR姫路駅」です。

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      東側の眺めです。動物園や美術館があります。

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   「西小天守」下から「大天守」を見上げたところです。

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   「大天守」を中心に東、西、乾の三つの「小天守」が連立して、千鳥破風や唐破風の華やかな装飾と共に繊細さと壮大さを合わせ持つ素晴らしい姿を見せています。

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   「大天守」です。天守台の東南隅に位置し、外観五重ですが、内部は地下一階地上六階の造りで、最上階の大棟両端に「大鯱瓦」を飾っています。左は「西小天守」です。

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   推定樹齢約100年の「エノキ」の大木です。

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   城内道は敵の来襲に備えて迷路となっており、「櫓」や「土塀」には「矢狭間」や円形や三角形の「鉄砲狭間」が設けられていています。

 

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   「上山里丸」と呼ばれる広場には有名な「播州皿屋敷」に出てくる「お菊井戸」がありますが、真偽の程はわかりません。

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   「大天守」の鯱が展示されています。明治、昭和、平成と修理の度に取替られたもので、鬼瓦と同様に守り神とされていて、姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に上を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持つ想像上の生き物です。

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   「大天守」から「西の丸」に進みます。入口です。

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     「西の丸百間廊下」の全景です。千姫に仕えた侍女たちが居たところです。

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   「西の丸百間廊下」の内部です。全長約300mもあります。

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   「化粧櫓」と呼ばれる「千姫」の居室です。

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    右端が「化粧櫓」と呼ばれる場所です。

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   「二の丸」からの「天守閣」の眺めです。

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   「西の丸」からは「天守閣」の西面が美しく壮大に見えます。

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  「二の丸」と「天守閣」です。

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  「菱の門」から退城していきます。

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 さすがに世界遺産に登録された白鷺城だけあって優雅で壮大で見応えのある城郭でした、その後、姫路の町を気ままにぶらりぶらりと散策することにしました。

 

 

 

 

 

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