善峰寺(よしみねでら)は山号は西山といい、平安中期の長元2年(1029年)源算上人により開かれた天台宗のお寺です。室町時代には、僧坊52に及びましたが、応仁の乱により大半が焼失しました。江戸時代、桂昌院の尽力により再興されました。ご本尊は千手観世音菩薩です。西国三十三所観音霊場第20番札所及び京都洛西観音霊場第1番札所となっています。
善峰寺バス停からの参道です。
「座禅石」です。参道入口から山門に行く参道の山道の途中にあります。源算上人が開山を思惟するため、この苔むした岩石の上に40日座り開創したと伝えられています。
「東門」です。
「山門」(楼門)です。正徳3年(1716年)建立で、三間一戸の楼門形式のお堂です。
「山門」を潜ると正面石段の向こうに「観音堂」があります。
「観音堂」(本堂)です。元禄5年(1692年)桂昌院の寄進により、再建された入母屋造りのお堂です。ご本尊は千手観音です。
順路に従って境内を回っていきます。「遊龍の松」(ゆうりゅうのまつ)です。五葉松で、樹齢600年以上といわれ、全長37m、国の天然記念物に指定されています。幹が地を這うように伸びる巨大な松は、臥龍の遊ぶ姿に見えることから命名されました。
「鐘楼堂」(つりがね堂)です。貞享3年(1686年)五代将軍綱吉公の厄年にあたり、桂昌院により建立されました。故に「厄除の鐘」と言われています。
「護摩堂」です。ご本尊は五大明王で、元禄5年(1692年)桂昌院により建立されました。
「多宝塔」(重要文化財)です。元和7年(1621年)建立されました。ご本尊は愛染明王です。
「経堂」と「桂昌院しだれ桜」です。経堂は宝永2年(1705年)桂昌院により寄進されました。左は、桂昌院お手植えと伝えられる、樹齢300年以上のしだれ桜です。
経堂の近くから、山崎天王山方面が見渡せます。
「幸福地蔵堂」です。斜面にせり出し、「あじさい苑」を全体に眺めることができます。
「桜あじさい苑」です。あじさいが見頃を迎え、お寺の斜面や眼下に大きく広がります。
散策路が上手く配置されていて、参詣者の目を楽しませてくれます。
「桜あじさい苑」から「幸福地蔵堂」を見上げたところです。
「北門」付近から見下ろしています。
境内の高所にある「薬師堂」への石段です。
「薬師堂」です。元禄14年(1701年)建立されましたが、昭和時代に、現在地に移築されました。桂昌院出生の由縁により「出世薬師如来」と云われています。
「薬師堂」からの絶景です。京都市内から山崎天王山と一望です。
「けいしょう殿」昭和年代に、花山法皇西国札所中興一千年を記念して建立されました。
「稲荷社」です。 正一位稲荷大明神をお祀りしています。
「釈迦堂」です。寛文13年(1673年)建立です。ご本尊は宝冠阿弥陀如来です。
「阿弥陀堂」への長い参道です。
「阿弥陀堂」です。
「本坊」です。
「善峰寺」の釈迦堂の近くにある「北門」から山道沿いに100m程で「三鈷寺」へお参りすることができます。昔は何もなかったのですが、今は回転ドアが設けられていて、一旦外へ出ると、再度入山する時は連絡して開けてもらう必要があります。善峰寺を巡ったあと、三鈷寺へと向かいました。
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