新年早々の元旦、京都市内は午後から夜にかけ粉雪が舞い、12センチという積雪に見舞われました。2日の早朝、自宅から歩いて3分の妙心寺の雪景色を見てきました。
妙心寺は臨済宗妙心寺派の本山で、山号は「正法山」といいます。開創は建武4年(133年)花園法皇が自らの離宮を禅刹に改め関山慧玄(夢窓大師)を開山として迎えられたのが始まりです。広大な山内に四十六の塔頭寺院があり、その一寺一寺が名刹として知られています。(妙心寺案内によります)
「南総門」です。「勅使門」の東側に並んであります。一般にはここから出入りします。
「勅使門」です。普段は閉じられています。昨年、住持の入山晋山時に開門され、この門より入られました。
「勅使門」を入ると、そこは「放生池」です。橋を渡ると正面に三門があります。
「南総門」からの参道です。総門を入るとまっすぐ大方丈にむかって参道が続いていて、その参道に沿って、左手に三門、仏殿、法堂、庫裏と伽藍が並んでいます。
「三門」(重要文化財)です。 慶長4年(1599年)の建立です。境内唯一朱塗りの建物で目を引きます。大方丈に向かう参道から見ています。
「放生池」から見る、「三門」正面です。
「仏殿」(本堂)(重要文化財)です。文政10年(1872年)の建立で、ご本尊としてお釈迦さまをお祀りしています。三門からの眺めです。
「仏殿」では朝の勤行が行われていました。
「法堂」(はっとう)(重要文化財)です。明暦2年(1656年)の建立です。天井には狩野探幽筆で8年の歳月をかけて描かれた有名な雲龍図(重要文化財)があります。
「仏殿」横の参道です。三門、仏殿、法堂の左には北総門に抜ける参道が続いています。参道の左側には、退蔵院など塔頭寺院が軒を連ねています。
「仏殿」と「法堂」を結ぶ廻廊です。
参道脇の「鐘楼」です。
「大方丈」(重要文化財)です。承応3年(1654年)の建立です。唐門と奥が建物です。
「経蔵」(重要文化財)です。一切経が納められています。江戸時代の建立です。
「北総門」に抜ける参道です。時代劇のロケーションでよく使用される場所です。
寺内には四十六もの塔頭塔頭寺院があるため、このような参道が縦横にあります。
塔頭、「大通院」の門内です。
「北総門」への参道です。左右に大きな庭園をもつ塔頭が並んでいます。
「北総門」です。後ろの穏やかな山は「衣笠山」です。この北総門から竜安寺や仁和寺への道が続いています。
この妙心寺は仁和寺や竜安寺と共に、私の時々の散歩道としてお世話になっています。このような場所が京都市内に点在することは、非常にありがたいことだと常に感謝しています。
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