今年、「京都国立博物館」に新しく建替えられた常設展示室の「平成知新館」と「鳥獣戯画と高山寺」の特別展の観覧を兼ねて再度訪れてみたのですが、特別展は入館に2時間半待ち、入館して1時間と吃驚するほどの人気に諦めて、常設展と庭園など周囲を散策してきました。
正門です。明治30年(1897年)5月、帝国京都博物館として開館した当時のものです。レンガ造りの堂々とした正門です。表門、チケット売場、袖塀共、重要文化財に指定されています。現在は団体専用の出入口のようです。
特別展が開催される「明治古都館」です。正面入口が特別展の出口になっています。
重厚な趣のある建物です。重要文化財に指定されています。
正面と南側に入館待ちの人が何重にも並んでいました。
「明治古都館」付近より見た「平成知新館」(常設展示館)です。設計は谷口吉生氏です。第一印象は佐川美術館(竹中工務店設計)を想起させます。
館内案内パンフレットです。
館内を入ったところのロビーです。吹抜けになっていて開放的で非常に明るい感じです。
ゆるやかな階段室です。
南側に広く取られた解放感に溢れた空間は、鑑賞に疲れた目を癒す休憩にも最適で、そこから眺める「西庭」や「噴水広場」は、しばし時を忘れそうです。
1階東側にある、「ショップ」に続く「休憩室」です。
2階北側に位置する「休憩室」です。
3階から「階下ホール」を俯瞰しています。
西側にある「出口」からは「噴水広場」や「西庭」を通し「明治古都館」が見えます。
同じく西側出口より、ホール南側を取り囲む「水池」です。
「考える人」から、「噴水庭園」をとおして「正門」を見ています。
虹を描く噴水です。
「噴水庭園」から「明治古都館」と東山の山並みです。
「西庭」の展示物です。「馬町十三重石塔」永仁3年銘 この石塔2基はこの近く、東山区馬町にありました、源義経の家人佐藤継信・忠信兄弟の墓と伝えられています。
「西庭」の展示物です。「山城・丹波国境標示石柱」です。旧老ノ坂峠にあったものです。(是より東、山城国)
平成知新館は3階まで、まず上がり、順番に2時間ほどでざっと展示物を鑑賞してきました。2階の特別展示室に「秀吉とその周辺」と題して陣羽織や手紙などの展示物が楽しめました。そのうちに何度かゆっくり鑑賞して過したいと思っております。ただホールの明るさと、展示室との暗さの落差が大きく、自然光を取り入れ、開放的だった昔の常設館が懐かしい思いでした。
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