宕陰(とういん)地区は、樒原(しきみがはら)越畑(こしはた)の集落を総称しています。京都市右京区の西北に位置して、南丹市に接するところにあり、愛宕山の西麓にあります。美しい棚田や、茅葺き民家もあり、「にほんの里100選」に選定されています。水尾と同じような山間の集落です。
府道50号線を水尾から、まず樒原に向かいました。左右に北山杉が植栽されてる木立ちの曲がりくねった山間部を走っていきます。
「樒原」の地名を伝える「ようこそ鎧田の里樒原へ」の大樽に出会います。鎧田とは、棚田が鎧に似ているところからその名が付いたようです。
愛宕神社への参道を示す、立派な鳥居が建っています。愛宕神社への裏参道で、ここから登れます。
樒原の立派な古民家です。
「四所神社」です。樒原の氏神様です。愛宕神社の奥宮を勧請して、戦国時代の末期1552年に創建されました。
面白い形の「常夜灯」で、自然石を上手く組合せた出色の常夜灯です。裏に嘉永5年8月の銘が刻んであります。
「社殿」です。立派な狛犬が鎮座しています。
続いて「八坂神社」です。越畑集落の氏神様として、素戔嗚尊を祭神として鎌倉時代に創建されました。
長い石段の参道が続いています。
参道の奥にも鳥居が建っています。
立派な狛犬さんも、睨みをきかしています。
「社殿」です。
奉納の絵馬が飾られています。
まるで、向井潤吉画伯の絵を見るような、茅葺きの民家が心を和ませてくれます。
茅葺きと白壁がマッチして美しい風景です。
樒原の「棚田」です、
幾何学模様の美しい風景ですが、耕作者にとっては、大変な労力を掛けておられることを思うと頭が下ります。
このような模様は、机上でもなかなか描けないでしょう。
惚れ惚れするような地形です。
「越畑」に入ってきました。樒原と越畑は隣接しているので分かりにくいところでもあります。
昔懐かしい「火の見櫓」です。半鐘もぶら下がっています。まだ現役なのでしょう。
コスモスも咲き、のどかな風景です。どこかしこに、里山の風景が広がります。
「河原家住宅」(京都市登録有形文化財)です。河原家は、幕末には嵯峨大覚寺の御典医を務めていたといわれています。棟札により、主屋は明暦3年(1657年)に建築されたことがわかっています、年代が確定する民家としては、市内最古のものです。屋敷には、主屋の他に長屋門(元禄9年1696年建築)と土蔵2棟が残っています。
「長屋門」です。
樹齢200年以上の「イチョウの大木」です。
コスモスが咲く棚田です。
越畑のいろんな姿の「棚田」です。
京都にも市内だけでなく、郊外にもいろいろ見るべき素敵な風景が数多くあることを改めて実感した、水尾、樒原、越畑、巡りでした。
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