京都のお盆行事の一つ、六道まいり。
「六道さん」と親しまれ、呼ばれている建仁寺の塔頭で「六道珍皇寺」(ろくどうちんのうじ)で迎え鐘を撞いて、先祖の精霊をこの世に呼び戻すために多くの参拝者が訪れます。
創建は明らかではありませんが、平安、鎌倉時代には隆盛を極めましたが、その後衰退し、室町前期の正平年間に、建仁寺の僧良聡によって再興され臨済宗になりました。
六道まいりのお知らせポスターです。
松原通りに面した、山門です。
「六道の辻」の石碑です。
この付近は、かって死者を鳥辺野へ葬送する際の野辺送りの場所で「六道の辻」と呼ばれ、この世とあの世の境といわれていました。
山門をくぐり、参道を進むと寺域が広がります。
「薬師堂」です。
ご本尊の薬師如来像(重要文化財)が安置されています。
「閻魔堂」です。
小野篁作といわれる「閻魔大王像」と「小野篁像」が祀られています。
「本堂」です。
六道の辻中心付近に建つ「三界萬霊供養塔」です。
「迎え鐘」鐘楼です。
盂蘭盆に、精霊を迎えるために撞くので迎え鐘といいます。
綱の先には冥土、その綱を引けば、鐘の音が響き、はるか彼方のあの世にまで届くという、まだひき綱は出ておりません。
午前6時前、すでに多くの参拝者が列を成しています。
ご住職による読経が始まり、その後に続いて順番に迎え鐘を撞いてお参りします。
境内には多くの石地蔵があり、賽の河原と呼ばれる場所で水回向を行います。
多くの地蔵さんを見て、地蔵信仰の深さを感じます。
東門です。
六道珍皇寺
京都市東山区松原通東大路西入る北側
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