東京駅に近く、皇居のお堀端に整然と建ち並び、皇居を一望でき、丸の内一等地と言われる、三菱系列の会社がオフィスを構える、通称「三菱村」。この一画に三菱一号館美術館があります。
その赤煉瓦の美術館は、三菱が1894年(明治27年)に、丸の内に最初のオフィスビルとして建設された「三菱一号館」で、設計は英国人建築家ジョサイア・コンドルです。
その建物は老朽化のため1968年(昭和43年)に解体されましたが、コンドルの原設計にそって意匠や部材などすべて忠実に復元し、美術館として2010年春に開館されたものです。
「唯、美しく」ザ・ビューティフル と銘打つ美術展が開催されていました。
この美術展は19世紀後半の渾沌とした英国の美術界から新しい「唯美主義」を提唱し、賛同した多くの画家や建築家やデザイナーの作品を紹介しているものです。
このポスターの作品は「真夏」アルバート・ムーアの作です。
美術館は3階建てで、L字形になっています。
展示室は2階と3階で、1階はチケット売場、ショップやカフェ、歴史資料室、などです。
内部の建物の廊下などの様式などを見るのも値打ちがあるように思います。
大名小路から見た、美術館正面です。
美術館入口は、「丸の内ブリックスクエア」との間に設けれた一号館広場の中庭から入館するようになっています。
中庭へのプロムナードです。右の円形の建物は丸の内ブリックスクエアです。
中庭は美術館に面しているだけあって、プロムナードを進むと、街中とは思えないような、自然と心安らぐような空間を提供しています。
美術館の入口です。
中庭には、ところどころに彫刻が置かれています。
ヘンリー・ムーア(イギリス) 腰かける女 1957
アギュスタン・カルデナス 「拡散する水」
丸の内仲通りには、ストリートギャラリーとして、多くの彫刻作品が展示されています。
仲通りに面した、一号館広場の入口の彫刻です。
ジュリアーノ・ヴァンジ 「追憶」
丸の内ブリックスクエアの1階はカフェテラスになっています。
多くの人が中庭を眺めながら寛いでいました。
また、仲通り面してお洒落なお店も並んでおり、多くの人で賑わっています。
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