京都御苑の南西角に、江戸時代から続いた閑院宮家(かんいんのみやけ)の屋敷跡があります。
このほどその場所に、官舎跡と庭園が復元され一般公開されました。
これまで西側には、京都御苑の歴史や自然についての資料や展示室があり、一部庭園も公開されていましたが、これによって一体的に庭園も整備されたものです。
丁度、跡地の南側、丸太町通りに面した所に長く住んでおりましたので、特に感慨深いものがあります。
閑院宮邸跡の全体見取図です。(御苑ニュース春号より転載しました)

東門です。
昨年秋に訪れた時の東側庭園、池と洲浜です。
庭園の造営時期や、池の位置など詳しいことはわかっていませんが。発掘調査により推定され、平成になってから復元されたものです。
同じく東側の庭園から、西方向を見たところです。この場所に新に庭園が復元されました。
池から、収納展示室の前の散策路を経て新たな庭園に入って行きます。
散策路の順路は右の土蔵の方向に向かいます。
官舎跡とは、閑院宮の邸宅の一部でしたが、明治期に宮内省の所管となって、宮内庁京都支所の所長官舎が建てられました、その室内から四季の庭の眺めを再現したものです。
(説明板より転載した、平面図です。)
北門です。椹木通(さわらぎとおり)に面しています。官舎跡地、玄関部分から見ています。
門から玄関への通路と、官舎跡地を見通しています。
官舎の玄関です。沓脱石が据えられています。
官舎の各部屋の間取りが木枠で仕切られて、一目で分かるようになっています。
庭園復元図です。(説明板より転載しました。)
来客棟、主室からの眺めです。
私室棟、主室からの眺めです。
庭園は、遣水と池の組合せで構成されて、回遊式になっています。
これは江戸時代の公家が好んだ庭園意匠だそうです。
庭園から、資料展示室方向を眺めています。
まだ庭園としては作庭されて日も浅いので、しっとりとした庭園の佇まいや風情を感じるには、少なくとも二、三年程度の年月を必要と思いますが、京都御苑にまた新しい魅力あるスポットが出来たことは喜ばしいことだと思います。
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