続いて、夜8時より行われた、京都三大火祭りの一つ、伝統行事のお松明式に参加せていただきました。
お松明式は高さ約7mの松明に点火して、火勢により本年の稲の作柄の豊凶を占い、またその降りかかる火の粉により、無病息災、家内安全を願う宗教行事です。
夜の帳がおりた仁王門です。多くの参詣者が門を潜っていかれます。
準備されたお松明です。
手前から早稲(わせ)中稲(なかで)晩稲(おくで)と三本、準備されています。
宵闇も迫り人々が集い始めました。
本堂前の高張り提灯です。
おみくじによって、この13基の提灯の高低を決める(相場を占う)法要も行われたそうです。
まず、最初に本堂にて涅槃会法要が行われ、その法要のあと種火が運ばれて、3m四方もあると思われる木枠で組んだ護摩壇に点火されます、もうもうたる煙が立ち上ります。
護摩壇の煙にむせぶ、仁王門とお月さんです。
火は一気に燃え盛ります。この日の為に奉納された護摩木が次々と投げ入れられ、火柱が高くなり、その護摩壇の回りを僧侶の皆さんや檀家の人々、保存会の皆さんが高張り提灯を捧げてお練りをされます。
そしていよいよ大松明に、早稲から順番に種火が投げ入れられ、松明が燃え上がります。
お練りを終えた僧侶の皆さんの読経が、終始最後まで続きます。
圧倒的な炎の迫力を目の当たりにして、お参りの人々のどよめきがあたりを覆います。
火の粉が夜空に舞い上がり、消防団の団員さんも大忙しです。
クライマックスに近づいて来ました。
一時間余りの勇壮な火の祭典は迫力もあり、改めて火への畏怖をもたらし、また感謝の気持ちを思い起こさせるに充分でした。
いつの間にか宗教行事ということを忘れ、炎のショーを興奮しながら見ている自分に気付き、大いに反省した次第です。
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