30年来の友と一緒に行く約束をした佐川美術館。その友が直前に急逝して長い間そのままに、ようやくその気になり出かけてきました。
佐川美術館はその敷地に一歩、足を踏み入れると、そこに構成された全体空間が芸術作品として呈示されているように感じます。
その思いは、ミホミュージアムや豊島美術館、地中美術館でも同様に感じた事で、近年の美術館はそのような傾向にあるのでしょうか。
いずれにしろ、佐川美術館は、水庭に配された軒の深い、切妻屋根のシンプルなデザインの三棟の建物が巧みに配され、まるで水郷の岸辺に古民家が存在するような趣です。
そこには美術品の展示がなくても、その場所に佇むだけでも、ひとときの心の安寧を求める事ができそうです。
美術館のパンフレットです。
平山郁夫展の紹介パンフレットです。
多くの人々に名を知られる、平山郁夫氏、シルクロードととの関わりあいを具に紹介されている展覧会です。
僕の手許に、岩波書店(1983年)発行の「私のシルクロード」という著書があります。僕には晩年より、これを書かれた時代の平山郁夫氏は一番好ましいと思っています。
会場では楼蘭三部作が「月の沙漠」の歌を思い起こさせます。
同じく楽吉左衛門館のパンフレットです。
地下会場の雰囲気といい、光を巧みに利用した配置といい、忘我の境地を楽しませてくれます。
楽吉左衛門さんの「茶入」土田半四郎さんの仕覆を、しばし眺めていました。
館内案内図パンフレットからの転載です。
チケットセンターと館内入口です。
入場してプロムナード方面の眺めです。
平山郁夫館の等間隔に配された、円柱が印象的です。
振り返ってチケットセンターです。
樹木が景観を引き締めます。
美術館本館(平山郁夫館)です。
円柱が水面に映えます。
右は、特別展示室です。
水辺のプロムナードが左の樹木と植込みによって、円を描くように誘い込まれます。
本館、右と、特別展示室、左です。
本館への順路、橋を渡って行きます。
橋を渡り、エントランスホールに向かいます。
橋を渡ると、左手に入館者を歓迎するようにお出迎えです。
佐藤忠良氏「萌」(1997年)
岸辺を散策しながら、エントランスホールに向かう趣です。
静かな水面に蝦夷鹿が咆哮しているようです。
佐藤忠良氏「蝦夷鹿」(1971年)
入館口です
エントランスホールです
本館から特別室への渡り廊下から水庭を眺めます。
水面に映る光景が印象的です。
本館から特別室への渡り廊下から、奥のコーヒショップです。
葦の茂る川面に浮かぶ茶室、その水面下に楽吉左衛門館があります。
まるで古民家を思はせる風格を感じさせます。
茶室へ向かう廊下から眺めています。
楽吉左衛門館への、地下へ降りる階段室です。
楽吉左衛門館への入口です。
地下へ降りると、広いエントランスがあり、一服できるように、長椅子が設けてあります。長椅子は一枚板です。
光の陰影を巧みに利用して、入館者を誘い込みます。
佐藤忠良氏 「冬の像」です。
佐藤忠良記念館 入口です。
広々とした空間が青空のもと広がります。巧みな樹木の配置によって、遠くの建物がが遮蔽されています。
美術館からの出口です。
駐車場からのアプローチです。
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