瀬戸内の島々を舞台に開催されている、「瀬戸内国際芸術祭」を訪れました。
昔から、島々は、それぞれの文化を持ち、大切に継承されてきました。
それらを支えてきたのは、瀬戸内海という、交通の大動脈であり、島々を行き交う船は、新しい風を運んできました。
今、その島々に、アートという新しい風が吹き、それらが島々を活気付け、アートの島々として、内外から脚光を浴びています。
この度、それらの島を巡るツアーが計画され、大いなる期待を持って参加しました。
行程
姫路港(フェリー)~小豆島、福田港~醤の郷・坂手~肥土山・中山~土庄港(フェリー)豊島、唐櫃港~家浦港(高速船) ~直島、本村港~宮浦港(フェリー)宇野港
瀬戸内国際芸術祭2013作品鑑賞パスポート。記名式で本人しか使用出来ません。
開くと、イベント会場の番号が印刷され、各イベントに参加すると参加印を捺印出来るようになっています。
No1よりNo165。他に8ヶの枠があります。別に割引料金で入場出来る美術館やイベントもあります。
小豆島(しょうどしま)
「醤の郷」(ひしおのさと)坂手地区
醤油の町、そこかしこに、醤油蔵が建ち、あたり一面、醤油の香りが立ち込めています。
古い町並みを保存し、そこにアートが点在しています。
醤油蔵が続く、醤の郷です。
「醤油蔵通りプロジェクト」
マルキン醤油、第四号蔵 杉桶がはるか彼方まで並び、醤油の香りが辺りに漂う。
「醤油倉庫レジテンスプロジェクト」 織咲 誠・小山泰介、作
江戸末期創業の、醤油会社の倉庫が、ギャラリーに変身しています。
「ANGER from the Bottom」 ビートたけし、ヤノベケンジ制作
一時間置きに、古井戸から,巨大な怪物が立上がり、口から水を噴出します。
頭には斧が刺さり、地響きと共に出現します、音はたけしさんの声をもとに作成されたとか。
この怪物騒ぎのすぐそばの、元、坂手幼稚園の「遊児老館」で、柴 幸男さん主宰の劇団「ままごと」が今回,小豆島で公演する、「日本の大人」の立ち稽古が行われていたので拝見しました。
制作総指揮の宮永琢生さんに、冷たいお茶をご馳走になりながら、お話を聞かせて頂きました。
稽古の案内板が、慎ましやかで、楽しい。
若い人々の集まりで、熱気をはらんだ稽古が行われていました。
「THE STAR ANGER 」 ヤノベケンジ、作
灯台跡に制作されました、作品が太陽の光に、燦然と輝きを放ちます。
小豆島 坂手港
「おおきな曲面のある小屋」 島田 陽,設計
醤油蔵を組み合わせたような、トイレと思えないような、公衆トイレです。
「オリーブのリーゼント」 清水和久、作
オリーブの実に、リーゼントをかぶせて強さを、表現しているというそうです。
「小豆島カタチラボ」 graf 旧山吉醤油母屋
一見、普通の民家の佇まい、入るのも躊躇われるような、ギャラリーです。
内部の写真撮影もどうぞ、という数少ないギャラリーの一つでした。
「太陽の贈り物」 犀正化、作
オリーブをモチーフにしたオブジェ。
海に面し、冠の円環の中から、瀬戸内の風景を眺めるように。
小豆島 土庄港
「猪鹿垣の島」 斎藤正人、作
獣除けのししがきを、アートとして再生したものです。
小豆島 肥土山地区
「小豆島の光」 王文志、作
棚田の最低部に、約5.000本の竹を組んで構築された、巨大なドーム。夜間はライトに映えます。
エンゼルロードと呼ばれ 一日2回、干潮時のみ「余島」と呼ばれる対岸に渡る事が出来ます。
早朝4時半、引き潮を待って、散歩に出かけました。恋人同士が手を繋いで渡ると、一生幸せに過せるという。