「丹波七福神」とその周辺

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 亀岡駅前から東方を見ると、牛松山から三郎ヶ岳の形の良い稜線が続いています、その山麓から桂川左岸に広がる亀岡盆地、のどかな田園風景が広がり、その山裾を縫うように丹波七福神を祀るお寺が点在し、また多くの史跡が保存されています。バイパス道路が出来て、昔ながらの家並みが残る古道には車の往来も少なく、サイクリングやウオーキングなどでゆっくりそれ等を巡ることができます。

 

 丹波七福神めぐりと史跡の案内図です。(千歳町自治会のホームページより転載しました)

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亀岡駅の上から保津町、千歳町方向です。手前の山が牛松山、奥に見えるのが三郎ヶ岳です。

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「保津橋」です。JR亀岡駅から桂川に架かる保津橋を渡ると保津町へと入っていきます。

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「明智越え」を行く登山口の近くにある、古い町並みの土塀の続く養源寺付近です。

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 「養源寺」です。戦国時代の京都の豪商「角倉了以」を祀っています。嵐山に縁の深い大堰川や高瀬川を私財を投じて開削したことで有名です。

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 「山門」です。

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 養源寺のすぐそばにある「旧亀山城内新御殿の門」(亀岡市指定有形文化財)です。たまたま通りかかって立派な門構えを見て、寄ってみましたが中には入れませんでした。

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保津町から千歳町に入っていきます。

 七福神めぐり、第1番「神応寺」(じんのうじ)です。毘沙門天をお祀りしています。

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  「毘沙門天」が門前に控えて参拝客を迎えています。

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   「山門」です。

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  木造極彩色の「毘沙門天像」をお祀りしています。

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  奥の山裾にに「石仏庭園」が広がっています。

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  「童地蔵」がたくさん安置されています。

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  七福神めぐり、第2番「養仙寺」(ようせんじ)です。布袋尊をお祀りしています。

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 石段を上ると「山門」です。

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  門前にでんと「布袋様」が控えていらっしゃいます。布袋様は「契此」(かいし)と呼ばれた中国時代の実在していた高僧です。

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  「大布袋尊像」がお祀りされています。

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  境内には600余りの「布袋像」があちらこちらの安置されています。

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  門前からは背後の山並みが美しく青空にその姿を浮かばせています。
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 旧道から離れて西へ行くと史跡「丹波国分寺跡」があります。その場所から見ると、周囲は田畑の広がり、背後の牛松山の優しい稜線が目に入ります

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 「丹波国分寺跡」国の史跡指定です。聖武天皇が五穀豊穰、国歌安泰を祈り、各地に建立された国分寺跡です、当時境内は、南北247m東西243mで、七重塔、金堂、講堂などの豪華な伽藍が配されていましたが、その後焼失し、現在の建物は安永年間に再建されたものです。

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  「参道」です。 

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  「山門」です。

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  「本堂」です。ご本尊は11世紀作の「薬師如来坐像」(重要文化財)です。

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  古の姿を伝える「手水鉢」です。

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  亀岡市の名木 「オハツキイチョウ」胸髙幹周4.3m樹高22mで亀岡市の天然記念物です。俗にチチイチョウと呼ばれ、母乳がよく出ると信仰されてきました。

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 また旧道に戻ると「牛松山」の麓に「愛宕神社」があります。

 「愛宕神社」は継体元年(507年)の創建と言われています。社殿は鎌倉時代に造られたといわれ、国の重要文化財に指定されています。当神社より、山城の国の鷹ヶ峰に分霊後、そこから私達には馴染の「愛宕山」に遷され、さらにそこから全国の一千余社に分霊されたものでそのことから「愛宕の本宮」と尊称されています。

一画は「牛松山」に続く愛宕の森となっています、

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  「愛宕神社」の入口です。

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  「本殿」です。覆いの中に鎮座しています。祭神は 火産霊神 伊邪那美神 大国主神をお祀りしています。火伏せの神として信仰されています。

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  「拝殿」です。

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 摂社の「八幡宮神社」です。

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  愛宕の森には多くの大木が空を覆うように広がっています。

  「愛宕神社の大スギ」(亀岡の名木)胸髙幹周5.0m樹高29mです。

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  「愛宕神社の大モミ」(亀岡の名木)です。胸髙幹周3.6m樹高32mあります。

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七福神めぐり、第3番「蔵宝寺」(ぞうほうじ)です。「大黒天」をお祀りしています。 

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  「本堂」です。

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  お庭には親しみのある「大黒さん」が鎮座しています。

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  「薬師堂」には「薬師如来像」がお祀りされています。

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七福神めぐり、第4番「金光寺」(こんこうじ)です。「弁財天」をお祀りしています。小高いお寺の山門前からは長閑な田園風景が広がります。

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  「山門」です。

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  「七福神」で唯一の女性です。元はインドの神様です。

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   「鐘楼」です。

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  金光寺のすぐそばにある「耕雲寺」です。

七福神めぐり、第5番「耕雲寺」(こううんじ)です。「恵比寿」さんをお祀りしています。

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  「恵比寿」さんが控えています。

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  田植えの済んだ田圃が見渡す限り目に優しく広がります。

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 「御蔭山」の山裾、「出雲大神宮」から西へ行くと田圃の中にポツンと「千歳車塚古墳」があります。一見するとただの土盛りにしか見えませんが、古墳時代中期に築造された前方後円墳です。全長80m後円部直径41m前方部幅45.5m高さ6mの大きさがあります。

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   全体像です。

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  「愛宕神社の常夜灯」です。

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 古墳からまた旧道に戻ると「出雲大神宮」です。縁結びの神様として有名なこの出雲大神宮は、和銅2年(709年)の創建と伝えられます。世に名高い島根の「出雲大社」はこの「出雲大神宮」から請けたもので、よって「出雲大神宮」は「元出雲」の通称で呼ばれています。「社殿」は鎌倉時代に造営されたものといわれ、、例年4月18日に「鎮花祭」が行われ「出雲風流花踊り」(京都府無形民俗文化財)が奉納されます。

「出雲大神宮参道」です。

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 「拝殿」とその後方に「本殿」があります。後方の「御蔭山」をご神体としています。

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  「本殿正面」です。(国重要文化財)三間流造檜皮葺で大国主命と三穂津姫命をお祀りしています。

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  広い境内には摂社、末社が数多く鎮座しています。「夫婦岩」です。

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  「黒太夫社」です。

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  「奥社」への参拝道です。

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  「磐座」です。nana60.JPG

 

  境内に咲く「ホタルブクロ」です。

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  境内そばの田植えの終わった「神饌田」です。

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 七福神めぐり、第6番「極楽寺」(ごくらくじ)です。「寿老人」をお祀りしています。不老長寿の神様です。門前です。

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  「山門」です。

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   「本堂」です。

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七福神めぐり、第7番「東光寺」(とうこうじ)です。「福禄寿」をお祀りしています。この辺りは「三郎ヶ岳」の山麓となり万緑の中を辿っていきます。

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   「山門」です。

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  参道には手入れの行き届いたお庭があります。

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  「本堂」です。

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   ユニークな「福禄寿」さまから福徳と長寿を授けていただけます。

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 かって牛松山に登り、北方稜線をJR八木駅まで歩いたり、三郎ヶ岳を登ったりと、懐かしい思いを抱いてこの地を今回訪れ、今も昔も変わらぬ保津町から千歳町の家並みや田園風景、日本の原風景を留めていることに、嬉しい思いと同時に地元の人々の保存に対する努力を感じつつ、いつまでもこの景観を残して欲しいと思うばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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このページは、Kが2016年6月 8日 08:32に書いたブログ記事です。

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