白雲神社(しらくもじんじゃ)は御所(現在の京都御苑)の西南、蛤御門を入って梅林の東側、西園寺邸跡の敷地にあり、旧西園寺家の鎮守社です。このあたりに九条池、宗像神社、そして白雲神社と隣接しており、小さい頃はそばに住まいしていた関係で、私たちの格好の遊び場になっていました、久し振に例祭に訪れてまいりました。
白雲神社は祭神は妙音弁財天といわれた市杵島姫命で、琵琶を家職とする西園寺家に楽神として伝えられ、西園寺公が金閣寺を造営する際に妙音堂として建立されたのが始まりとされています、明治11年になって、神仏混淆の作法を神式に改め、社号を白雲神社とされました。
例祭を伝える「張紙」です。
右に入ると「白雲神社」への正面参道です。左手は梅林と桃林です。
正面参道です。白雲神社は神域はこぢんまりしていますが、周囲は鬱蒼とした御所の森に囲まれて、神社としての神聖な雰囲気を醸しだしています。
南側からの「参道」です。
「南門」です。
「拝殿前」です。
例祭が執り行われる「拝殿と本殿」です。
「本殿」内の「祭壇」です。
楽の上達などを願う琵琶の絵馬が奉納されています。
この日、同じく「稲荷社」での例祭も行われました。
「拝殿内」の準備です。
いよいよ例祭の神事が執り行われます
全員神主さんのお祓いを受けます。
神事が終わり、「白拍子舞い」の奉納です。
「白拍子舞い」は平安末期から鎌倉時代にかけて行われた歌舞で、女性が頭には高烏帽子、緋の長袴に白の水干、太刀を吊り、男装をして扇をかざして舞いました。平家物語に登場する祇王、祇女仏御前が舞ったとして有名です。
奉納を終えた「白拍子姿の井上由理子さん」が琵琶を手に拝殿を退出します。
続いて「茂山千五郎社中」の「茂山宗彦さん井口竜也さん」による狂言「舟船」奉納をが行われました。狂言「ふなふね」は主人の供をする太郎冠者と主人との舟(ふな)と船(ふね)との、歌を歌ったり、謳いを謳ったりとの軽妙なやりとりの狂言でした。
主人 「井口竜也さん」です。
太郎冠者 「茂山宗彦さん」です。
久し振の白雲神社でしたが、今も昔も変わらぬ佇まいに、少年期の思い出を重ね合わせ、素晴らしく有意義なひとときでした。
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