京都の新春恒例行事となっている「全国女子駅伝」これまで沿道で応援する事はありましたが、西京極陸上競技場までは足を運んだことはありませでした。今年は、競技場の雰囲気を楽しみ、また郷土の期待と名誉とそして誇りをかけた選手たちの活躍を見たいと、1月10日から11日と出掛けてきました。
大会のPRチラシです。全国女子駅伝は、正式には「皇后盃 第33回全国都道府県対抗女子駅伝競争大会」と言います。今年で33回目を迎え、これまでこの大会に参加した中学生、高校生を始めとして、多くの選手が、女子の日本陸上界を背負って立つ、アスリートとして活躍しています。
「10日に京都市右京区のハンナリーズアリーナ」で開会式が行われました。
全国から選ばれた各地の選手や関係者が一堂に会しました。
前列には昨年優勝チーム京都を始め、上位チームが整列しています。
スタンドの一隅に「北海道を先頭に沖縄」まで、各チームの主将が都道府県旗を持って入場を待っています。
各チームの入場に合わせ、チームの解説がアナウンスされ、都道府県旗が順次立てられていきます。
各選手緊張の面持ちで見守る中、前年優勝チーム京都から、優勝旗や皇后盃などの返還が行われました。
日本陸運の横川会長や来賓の挨拶が行われています。
最後に和歌山チームの「菊池主将」の選手宣誓が行われ、開会式が無事終了し、明日の健闘を誓い合いました。
レース当日11日の西京極陸上競技場です。
陸上競技場の一画に全国女子駅伝 「栄光の歴史」第1回〜32回のパネル展示が行われていました。左端は第1回の「増田明美」さんです。
競技場周辺では、京都在住の各県人会の皆さんの人気のふるさと屋台村が開村されていて、ふるさと自慢の郷土料理が提供され、多くの人々で賑わっています。
各、屋台は多くの人々の行列です。
一方、この大会を支援し、成功させるための後方支援(伴走車)や、テレビ中継のための車両などが待機しています。福知山自衛隊の後方支援車です。
レースのタイムを、刻々報せる5台の「タイマー車」です。
NHKの「テレビ中継車」です。いろいろな機材を装備した大型車です。レースに支障を来さないよう、運転も大変緊張されるだろうと感じました。テレビ中継では画面でよく見かけますが、間近でゆっくり見るのは初めてでした。
「テレビ中継車」の後部です。1号車と2号車とあり、装備などが相違しており、珍しいナンバープレートで品川1と品川99-22でした。
ちょっとお断りして車内を撮らせてもらいました。運転席方向の正面に、モニター画面など機材がぎっしり並んでいました。
「アナウンサー席」のある、機動力のある,取材用の「大型バイク」です。
同じく「カメラマン席」のある取材用の「大型バイク」です。
陸上競技場では少女ミニ駅伝が行われ、その応援に来られた、NHK連続テレビ小説「マッサン」出演の「浅香航大」さんがインタビューに答えていました。
競技場では第2区走者より順番に選手紹介が行われ、トラックを半周してスタンドの応援を盛んに受けながら、呉越同舟でバスで中継所に向かいました。
12時25分いよいよレースの始まりです。スタート地点に、花の1区を走るランナーが緊張を全身にみなぎらせて勢ぞろいです。
「12時30分」号砲一発、スタートです。陸上競技場をスタートし、国立京都国際会館前で折り返す、9区間、42.195キロの新春の都大路を、長年の練習の成果を発揮すべく、たすきを繋ぎながら走り続けます。健闘を祈るばかりです。
全員一丸となって「トラック」を一周して、競技場のゲートをくぐり抜けていきます。
「第2中継所」の様子です。(NHKテレビ中継画面より)
「第3区中学生区間」を力走する選手たち(NHKテレビ中継画面より)
「第5中継所」の混戦の様子です。(NHKテレビ中継画面より)
「第7中継所」でトップで走ってくる京都選手を迎える、本年最年長の39歳ママさんランナーの「小崎マリ」さんです。(NHKテレビ中継画面より)
トップで京都チームを迎える「第8区中継所」の様子です。(NHKテレビ中継画面より)
「第9区」のアンカー「京都、奥野有紀」さんと「大阪、松田瑞生」さんが西大路通りを熾烈なトップ争いをしながら並走しています。(NHKテレビ中継画面より)
陸上競技場の大型ビジョンでレースの成り行きを見ながら、競技場に帰ってくる選手の勇姿を待つ、スタンドの皆さんです。
待ちに待った選手が、競技場のゲートを潜って帰ってきました、そのトップを争う二人の姿をみて、スタンドは一瞬、興奮状態のどよめきのような歓声と続いて拍手がスタンドを揺るがしました。
競技場内に入り、トラックでの決着となり、観衆の興奮は更に高まります。
トラックを一周します。お互いにラストの仕掛けを図りながらの力走です。
「第4コーナー」を周り最後の直線です。逃げる京都、追う大阪、持てる力をすべて出し切り、競技場が沸き返る中、ゴールに向かいました。
大接戦の末、ゴールテープを切りました。トップは最後に京都をかわした「大阪チーム」が1秒差で逃げ切りました。両者の大健闘にスタンドからは万雷の拍手がいつまでも続いていました。優勝タイムは、2時間17分26秒で4位までのタイム差は3秒という、まさに大会史に残る記念すべき名勝負で、42.195キロを走っての1秒差、1秒の重みを痛感したレースでした。
優勝した「大阪チーム」の「岡本監督」とアンカーの「松田選手」へのインタビューが続いています。
レース終了後、午後4時から「ハンナリーズアリーナ」で「表彰式」が行われました。
「表彰式」です。
出場選手や大会関係者が集まる中で式が始まりました。
優勝した「大阪チーム」に優勝旗と皇后盃が渡されました。中央に大阪チームが勢ぞろいです。
準優勝の「京都チーム」です。背後に居並ぶ各チームの選手たちも、戦いすんで安堵感や満足感などのにこやかな表情が読み取れます。
「京都チーム」にもカップなどが贈呈されています。
レース終了後30分もしない内に「京都新聞の号外」が発行されているのには驚きました。競技場内に号外発行車が配置されて、直ちに印刷されているようでした。
勝っても涙、負けても涙、美しい涙を流す選手たち、このレースの為に、奮励努力し精一杯持てる力を出し尽くした結果を、順位など関係なく大いに称賛したいと思います。本当に良いレースでした。大いなる感動を与えてくれて有難う、選手を始め、大会の成功のために努力された関係者の皆さんお疲れさまでした。
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