東福寺の塔頭、「天得院」は桔梗の花のお寺として、よく知られています。
正式には萬松山 天得院といいます。
南北朝時代の正平年間、無夢一清禅師によって開創され、東福寺五塔頭の一つとして隆盛をみましたが、「国家安康君臣豊楽」の鐘銘の撰文から徳川家康の逆鱗に触れ、取壊されました。
現在の堂宇は、天明9年(1789年)に再建されたものです。
ご本尊は千手観音菩薩です。
桃山時代の作庭といわれる枯山水庭園は、四季折々、美しい花を咲かせ、初夏の桔梗、秋の紅葉と特別公開されています。
天得院のパンフレットです。
特別拝観を知らせる告知板です。
東福寺参道に位置する「山門」です。
山門をくぐると前庭があります。
お寺への拝観入口です。
この庭には、天得院由縁の人の句碑、歌碑が立てられています。
「花岡大学童話碑」です。
(お父ちゃんが笑ったときは仏さまの顔だよ お母ちゃんが笑ったときは仏さまの顔だよ)
東福寺保育園へ 花岡大学
「荻原井泉水」(おぎわらせいせんすい)句碑です。
(石のしたしさよしぐれけり 井泉水)
大正13年14年に天得院に隠棲された時に詠まれた句で、時雨れる石のわびしさに、井泉水の淋しい心境を重ねられた 句です。
本堂には、千手観音菩薩がお祀りされています。
広縁から南庭を眺めています。 庭一面の杉苔に桔梗が見頃を迎えています。
土塀に沿うように木々と、巧みに石や灯籠が配置されて、四季折々に花々が楽しめるように作庭されています。
廻廊の花灯窓から眺める西庭です。
可憐で清楚な青や白の桔梗が咲き誇っています。
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