普段、機関車庫(扇形車庫)に収まっている蒸気機関車が、機関車庫から頭出しをしているとの話しを聞き、久し振に梅小路の「蒸気機関車館」に出かけてきました。
乗り物に乗ったり、見たりすることは幾つになっても、子供の頃と同じ興奮を覚えます。
特に蒸気機関車の勇姿には惚れ惚れします。小さい頃はレールに耳を押し付けて、近づいてくる列車の音の響きにわくわくしたものです。
のんびりした時代が懐かしいです。
案内パンフレットです。
蒸気機関車館の入口です、
国鉄山陰線(現JR嵯峨野線)の二条駅の旧駅舎(有形文化財)を1997年(平成9年)山陰線の高架化に伴い、移築したものです。
改札口に至る入口です。
中へ入ると、駅舎を利用して物品販売や、資料館となっています。
扇形に湾曲した機関車庫です。「扇形車庫」(重要文化財)と呼ばれています。
20線の留置線があり。保存機関車の展示場や機関車の検査、修繕を行う作業場でもあります。
車庫から機関車の頭部が出ていて、ヘッドマークを付け、頭出しと言われています。
「D51形1号機」です。愛称(デゴイチ)と呼ばれ、機関車の代名詞にもなっています。
1936年(昭和11年)に1号機が製造され、僕の生まれ年と同じで特に愛着があります。
「C61型2号機」です。大型の旅客用の機関車です。デゴイチの物を一部流用して製造されています。
動態保存されていて、まるで生き物のように、白い蒸気を吐き出していました。
「C53形45機」です。大型の旅客用機関車です。
ヘッド部分が、ちょっと変わって面白くて好きです。
D51形200号機です。動態保存されています。
見るからに精悍そのものです。
C55形1号機です。
62両と製造が少数なため、残っているのは4両のみということです。
その記念すべき1号機がこの梅小路に保存されています。
C62形1号機です。通称(シロクニ)と呼ばれています。
山陽本線の「かもめ」や「あさかぜ」などを牽引していました。
「1070形1080号機」です。
イギリスで製造された機関車です。
可愛らしい姿で、長い煙突が印象的です。各地の鉱山で活躍していました。日鉄鉱業から寄贈されたそうです。
「C57形1号機」です。1937年(昭和12年)の製造です。動態保存されています。
美しい姿から通称「貴婦人」と呼ばれて、多くのファンを集めています。
今回は残念ながら、点検中なのかその後ろ姿だけしか見る事ができませんでした。
扇形車庫の内部を俯瞰しています。
扇形車庫の後部はこのように広く、作業が可能なようになっています。
この梅小路では一日3回、蒸気機関車の運転が行われ、誰でも乗車することが出来ます。
乗車ホームに停車中です。
「C622形の2号機」です。動態保存されていて、乗客を乗せていつでも出発、進行出来るようになっています。
C622形の2号機です。近くで撮影しました。
留置引込み線と転車台を通して、はるかにC622蒸気機関車が見えます。
反対側、転車台を通して扇形車庫を見ています。
各列車の動輪の実物を展示しています。一番手前は新幹線0系電車です。
移築した二条駅舎の展示室では、写真のように古い駅務室を再現したり、戦後の国鉄時代の歴史のパネル展示をしていました。
(付録)
2011年、寸又峡温泉への旅で乗車した、大井川鉄道 千頭駅での「C11蒸気機関車」です。
同上の運転室です。
コメントする