御所(京都御苑) 現在は京都御苑と呼ぶらしい、私たちの子供の頃は全てを御所と呼んでいた。
御所の思い出は数多く、御所と言う言葉を聞くだけで、懐かしい思い出が沸々と蘇って来る。
と言うのも生まれ育ち、25才まで御所の間之町御門の前、丸太町通りに住んでいて、御所は自分の庭の如く過してきたからだ。
ゆえに、隅々まで知り尽くし、九条池、厳島神社、白雲神社、宗像神社など遊び場所には事欠かなかった。
セミ取り、トンボ取り、かくれんぼ、戦後はいたるところで草野球が行われていた。
閑院宮家、屋敷付近での嵐寛寿郎の鞍馬天狗など、時代劇のロケなど懐かしいが、今はその面影をとどめる事は出来ず、静かな佇まいを見せる。
戦前も戦後も殆どその姿を変える事なく。御所を取巻く石垣もそっと手を触れると、幼少の頃と同じ感触を思い起こさせてくれる、御所と共に過した25年だった。
間之町御門入口、と言っても門は昔からありませんが、僕らはそう呼んで過してきました。
戦後は盛んに草野球が所狭しと行われていた
遊歩道が縦横に張り巡らされ、市民の憩いの場となっている
間之町御門を入ったすぐ右の拾翠亭
九条池の橋の上から厳島神社、この辺りは格好の遊び場だった
九条池から北方紫宸殿を望む
間之町御門を入ったすぐ左の閑院宮家、時代劇のロケが盛んに行われていた
閑院宮家
嵐寛寿郎扮する、鞍馬天狗が颯爽と疾駆していた
閑院宮家