晩秋の寒気が身を包み込む早朝、紅葉真っ盛りの龍安寺の庭園を訪れました。大雲山龍安寺は方丈庭園が「石庭」としてよく知られていますが、それは戦後の禅ブームにより広く喧伝されてであり、以前は方丈の南側に位置する広い庭園が有名であったと言われています。
龍安寺の参道正面です。山門に向って真直ぐ石畳の参道が続いています、ただ惜しむらくは、昭和38年(1963年)仁和寺から龍安寺、金閣寺への観光道路(きぬかけの路)が開通し、この参道が分断されたことでしょう。
分断された「きぬかけの路」から紅葉の『参道が続いています。多くの観光客はここから山門に向かいます。
「山門」です。早朝で未だ開門されていません。
「山門」を入ると「龍安寺境内の全景」が掲示されています。
その境内図前から、池の東側を巡り、「庫裏」や「方丈」へ向かう洗砂利の敷詰められた参道が続きます。参道の左側は広大な「鏡容池」(きょうようち)が広がり、「鏡容池」をを中心として「龍安寺庭園」(国の名勝)があります。
「鏡容池」です。この池は池泉回遊式庭園になっていて、周囲を散策路が作られています。
目の前に「伏虎島」が、そして「鏡容池」の全景が望めます。
「鏡容池」に浮かぶ「辧天島」が見えます。
池を隔て「大珠院」。後方には仁和寺から続く山並みが連なります。
「三笑橋」を渡って行きます
参道を進むと池の北側に回り込み、左右に「龍安寺垣」が見られるようになります。
やがて参道から左折れで「辧天島」に渡る「石橋」が見えます。
「辧天島」には「大辧財尊天」がお祀りされています。
「辧天島」から「鏡容池」を眺めています、ちょうど太陽が昇ってきました。
「鏡容池」に掛かる石橋から見ると水鳥や多数の鯉、亀などがのんびり泳いでいます。
参道から左に折れると「辧天島」へ、右に進むと石庭のある「方丈」への参道が続いていきます。
その「方丈」への参道脇に「石の大佛」さまがお祀りされています。
「方丈」への石段が続いています。
紅葉のトンネルを経て「方丈」への参道です。
石段を上がり切ったところから振返って紅葉の美しさを愛でます。
「庫裏」に続く「方丈」の入口です。
池を巡る北側の散策路を「納骨堂」、「パコダノ塔」へと向かいます。
その途中に「方丈」への「勅使門」が見えます。
池を周遊する散策路の紅葉のトンネルがつづいています。
「納骨堂」の前の「パコダノ」仏塔です。「桜苑」への道筋です。
「納骨堂」です。
「桜苑」の入口です、後方には春は桜や梅が美しく咲き誇ります。
「桜苑」前から木立の中を小径が池の西側の散策路へとつながっています。
池の西側の大きな「藤棚」です。
池には初夏には「睡蓮」が可憐な花を咲かせます。
やがて、池の南側となり左手に池を眺めながら「山門」へと向かいます。
池に浮かぶ「伏虎島」です。
池の南側の散策路を振返ったところです。
素晴らしい紅葉に感動しながら最後に「山門」を退出します。
「山門」を出て「きぬかけの径」に向かいます。
京都の秋はどこへ行っても美しい紅葉が見られます。特に神社やお寺は庭の手入れが行き届いていて、一際美しい光景を目にすることができます。京都に生まれ京都で育った私は四季それぞれ常にその恩恵に恵まれ、幸せだとつくづく感じています、京都しかない京都の良さをいつまでも守り続けたいものです。