お正月の初詣でを兼ねて、京都伏見の縁の社寺で構成されている「五福めぐり」をしてきました。
どの社寺も多くの参詣者で賑わっていました。
案内ポスターです。
まず、京阪丹波橋駅西方にある「大黒寺」(だいこくじ)です。こぢんまりしたお寺ですが、真言宗のお寺で空海の開祖と言われています。
江戸時代、近くに薩摩藩邸があり、島津家の」守り本尊「出世大黒天」が祀られていたことから薩摩藩の祈願所と定められ、通称「薩摩寺」とも呼ばれる由緒あるお寺です。
入口の門ですが、右に別の大きな出入口があります。
門の屋根瓦には四方の隅瓦に、ふくよかな大黒さんの瓦が、そして巴瓦には薩摩藩の紋が入っています。
本堂です。
本堂の左には、天明5年伏見奉行の悪政を幕府に直訴し、伏見町民の苦難を救った、文殊久助を始め7人を伏見義民として祀っています。
本堂の裏は墓地となっていて、幕末、伏見寺田屋事件で犠牲となった、有馬新七ら九烈士のお墓があります。
続いて、中書島の濠川沿いにある、「長建寺」(ちょうけんじ)(正式には辧財天長建寺)通称は島の弁天さんで、ご本尊が八瞥弁財天です。
元禄12年(1699年)大亀谷より現在地に移築したものです。
朱色の竜宮造りの門と土塀が印象的です。
本堂です。
鐘楼です。昔は船や町の人々に、時をを知らしていました。
長建寺の前の濠川です。
昔は伏見から淀川への三十石船の発着場がこの場所にありました。現在も観光船十石船ののりばになっています。
川沿いには、大倉酒造月桂冠の酒蔵が続いています。
桃山御陵近くの「乃木神社」(のぎじんじゃ)です。
名前の通り、明治天皇の崩御の際、殉死した乃木将軍を祀っています。
神門です。
拝殿です。
拝殿前右には、乃木将軍、愛馬の像があります。
乃木将軍が幼少の頃、生活した、長府の旧家が再現されています。
「山城えびす神社」です。
乃木神社拝殿の右一角にえびす様を祀っています。珍しいことに神前には狛犬に替わって、大鯛が鎮座しています。
商売繁盛、家内安全を願い信仰を集めています。
近鉄桃山駅近くの「御香宮神社」(ごこうのみやじんじゃ)です。
神功皇后を主祭神として安産守護の神社として、広く信仰を集めています。
表門(国重要文化財)です。伏見城の大手門を移築したものでさすがに豪壮な構えを見せています。
表門から拝殿に向かう参道です。
拝殿(府指定文化財)です。
拝殿をくぐって本殿(国指定重要文化財)に向かいお参りします。
さすがに酒どころ伏見、酒樽が数多く神前に供えられています。
京阪電車墨染駅近くの「藤森神社」(ふじのもりじんじゃ)です。
約1800年前、神功皇后によって創建されたという、素戔嗚尊を始めとして、十二柱をお祀りしています。
今年の干支、午の当たり年でもあり、勝運と馬の神様として信仰を集めています。
特に、毎年、五月五日の藤森祭の駈馬神事は、京都市の民俗無形文化財に指定されており、多くの人々が集まってきます。
西門と鳥居です。
参道です。
拝殿です。
本殿と共に御所より移築したものです。
拝殿左右には、大きな馬の招福絵馬が据えられていました。さすがに馬の神様です。
本殿です。
神馬像です。
馬の社の象徴として建立されたものです。
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