京都労演例会 劇団 文学座公演 「殿様と私」呉竹文化センター 2013年12月15日16日公演
出演者 たかお鷹さん 佐川和正さん 松山愛佳さん 加藤 武さん 寺田路恵さん 富沢亞古さん、他
時は近代日本の幕開け、鹿鳴館時代、白川子爵(華族令により江戸時代の大名)は鹿鳴館に招待されるがダンスが踊れない。
そこで、アメリカのカートライト夫人に手解きを受ける羽目に陥るが、そこで始まる、西欧文化と日本文化の衝突を、真面目で、そして可笑しくもある、成り行きの内に、お互いの人間としての信頼関係を築いていくという。
たかお鷹さん(殿様)加藤 武さん(家老)ベテラン達の皆さんの息の合った俳優陣と、若手俳優さんとの絶妙のアンサンブルでの2時間余の「マキノノゾミ」作の楽しいお芝居でした。
公演初日には、終演後、お疲れで大変ななか、出演者と観客の交流会が開かれて、楽しい一時を持つことが出来ました。
このようなことは、演劇鑑賞会ならではの催しであり、創造者である劇団と、受手である観客との相互の信頼関係の上に出来得ることです。
16日の公演終演後は、舞台装置の解体、搬出をお手伝いしました。
これはお手伝いの合間に撮った、その時のスナップ写真です。
例会機関誌です。
白河子爵(殿様)のお部屋です。豪華なしつらえになっています。
終演直後の写真です。素晴らしい舞台装置です。
ここからまず小道具類の搬出となります。次の公演に支障のないよう気をつけてお手伝いします。
豪華なソファや机などを搬出します。舞台横から見るとこのような造りとなっています。
建て込みの裏側です。
小道具類の搬出後、床から撤去します。大道具の方たちがてきぱきと作業を進められていきます。
各々が持ち場を段取り良く仕事を進められていくのに感心します。
殆ど床が撤去され、間仕切りが外されて行きます
吊り下げられ固定されていた間仕切りが慎重に下ろされています。我々素人は危ないのでしばし休憩状態です。
その後、指示に従って運搬します。
舞台装置が搬出されると、並行して吊り下げてあるライト類を下ろす準備が始まります。
搬出された道具類はトラックに積込まれていきます。熟練のいる仕事です。上手く収納しないと積み残しが出来る恐れがありますが、そこは百戦錬磨の強者たち、すべての収納物が何処に収まるか頭の中に入っているようで吃驚します。
それらの積込みが終わると、夜を徹して次の公演地に移動し、また組立が始まります。このように地方を順次訪れて先遣隊の役割を果たしていかれます。大変な仕事だと頭が下ります。
暗幕や垂幕、紗幕などとライト類が順次下ってきます。
怪我をしないように、「ライトを下ろします」と責任者の声が舞台上に響きます。
凄い数のライト類です。
ライト類の取り外しも、昭明さんでないと、素人には手出しは全く出来ません。
殆ど搬出が終わりに近づくと最後の清掃です。隅から隅まできれいに清掃していきます。
客席からの搬出の終わった舞台上を眺めてお暇しました。
舞台というのは本当に総合芸術だという感を深くします。出演者だけでなく、演出家を始め、大道具、小道具、音響、照明、その他多くの裏方さんの努力によって成り立っています。
そして、その劇場という空間の空気を観客も含め、お互いに共有することによって、良い芝居ができ上がり、感動を分ち合えることができると思います。またこのような舞台装置の設営や、搬出などを見せて頂くことによって、より芝居をみる楽しみが倍加されていくように思います。
やはり''舞台は楽し''
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