散歩道の最近のブログ記事

  京都には風光明媚な散歩道が多くあります。人それぞれに、思い思いの散歩道を楽しんでおられる事でしょう、今日は私の好きな気ままな散歩道を紹介したいと思います。

 

    まず、拙い略図ですが、参考にと描いておきました。

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 私の散歩順路所要時間

JR花園駅 スタート ▶ 妙心寺南総門(4分)▶ 妙心寺北総門(11分)▶ 京福龍安寺駅(14分30秒)今小路通(18分) ▶ 龍安寺正門(21分)▶ きぬかけの路(22分)▶ 龍安寺山門(23分) ▶ 今小路交差点信号(28分)▶ 仁和寺仁王門(34分)▶ 金堂(38分)  ▶ 仁和寺仁王門(42分)▶ 御室仁和寺駅(45分)双ケ岡一の丘登り口(47分)▶ こもれびのひろば(49分)はなみのひろば(53分)▶ 双ケ岡三の丘登り口(58分)▶ 法金剛院 門前(60分30秒)JR花園駅(62分)  

  所要時間約1時間(休憩も含まず、歩行時間のみ)

 

     まずスタートは私の自宅から2分余りの「JR花園駅」から出発です。

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       駅前の「丸太町通」を東進します。標識の下部には「妙心寺6分」とあります。

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     早朝の「丸太町通」です。昼間は多くの車が行き交います。「丸太町通」は、戦後、昭和41年(1966年)に円町から「妙心寺前交差点」まで造られた道で、かっては新丸太町通と呼んでいました。その後、嵐山まで延伸されました。丸太町通は西は嵐山、嵯峨野そして東は御所、平安神宮から白川通りに至る、京都市内の東西の重要な幹線道路です。しばらくで「妙心寺前交差点」で二手に分かれます、

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     「妙心寺前交差点」で「妙心寺」へは左の道をとります。

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      妙心寺門前の道路です。

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      「妙心寺南総門」です。左には正式な「勅使門」がありますが、晋山式などの他は、殆ど開かれたことがありません。「花園駅」からここまで約4分です。前面道路は「下立売通」で「新丸太町通」が完成するまでは「西大路通」までの主要道路でした。

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     「南総門」を入ると真直ぐ石畳の参道が「大方丈」まで続いています。

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     参道を進むと左手に立派な「三門」が見えます。

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      「三門」についで「仏殿」「法堂」も見えます。

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      「仏殿」前で左に折れ、妙心寺、「西の参道」へと向かいます。

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      「仏殿」です。

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     「西の参道」には通年公開されている、塔頭の「退蔵院」があります、そこで右に折れ、「西の参道」に入ります。

 

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                         「西の参道」です、この参道を「北総門」まで、道なりに進んでいきます。境内の早朝は勤行のお経なども聴こえ、四季を問わずピーンとした張りつめた冷気が辺りを包み、身の引き締まる思いに駆られます。午前8時頃になると、付近の高校に通学する学生たちや、自転車などで賑やかになります。

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    今度は右に「法堂」が見えます。

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     「鐘楼」です、朝はゴーンと鐘の響きが境内に広がります。

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     右に「妙心寺の伽藍」が、左には「塔頭」が続いています。時代劇のロケに度々登場する場所です。

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     やがて「北の総門」見えてきます、正面の山は「衣笠山」です。

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     「北の総門」です。右に折れると参道が続いていて、「塔頭」が軒を連ね、「妙心寺境内」をひと回りすることができます。「南総門」からここまで約8分ほどです。

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      「北の総門」を出ると「一条通」に出ます。丁度車が進入していくところが「龍安寺参道」です。po20.JPG

 

     角に古い道標(右 龍安寺御陵道)が建っています。

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    この道標を真直ぐ北に上がっていきます。「龍安寺参道」です。po22.jpg

 

       しばらくで、京福電鉄北野線「龍安寺踏切り」を渡ります。右手の奥にホームが見えるのが「龍安寺駅」。「妙心寺北総門」よりここまで約3分です。

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      「龍安寺商店街」が北へと伸びています。

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        「今小路通」に出てきました、ここを左に折れて、すぐに右折れして「龍安寺参道」が続きます。「きぬかけの路」ができるまで、この「今小路通」が「仁和寺」から「等持院」を経て「北野神社」へのメインルートでした。「龍安寺駅」からここまで3分余です。

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     角に古い道標が建っています。この道が賑やかな往来があった事を示しているようです。

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      「今小路通」です、昔ながらのお宅が多く存在します。

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     「龍安寺参道」はここで「今小路通」と別れ、右にとり、北へと進みます。

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     正面に「龍安寺の正門」が見えてきました。

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    「龍安寺正門」です。「今小路通」からここまで3分ほどです。

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     「正門」をくぐり石畳の参道を進んでいきます。

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     「きぬかけの路」に出てきました。昭和38年(1963年)開通の道路で、嵯峨野、大覚寺、広沢池、仁和寺、龍安寺、金閣寺と繋ぐ観光道路となり、観光バスや車がひっきりなしに往き来します。観光道路に「きぬかけの路」と愛称されたのは平成3年に公募され、命名されました、その後、この名称が正式名称となりました。この写真の奥、衣笠山の麓には衣笠球場があり、読売ジャイアンツ対松竹ロビンズのプロ野球の試合なども行われていました、今はその面影は全くなく、知る人も少なくなってきているでしょう。この道路のため、「龍安寺参道」は「きぬかけの路」で分断され情緒が失われたのは残念なことです。

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   「きぬかけの路」から参道を少し行くと「山門」に出会います。

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     「龍安寺山門」です。正門からここまで約1分余です。早朝は閉門されています。ここで来た道を引返し「きぬかけの路」に戻ります。

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    「きぬかけの路」から「正門」を振返ります。

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    「きぬかけの路」を「仁和寺」向って西進します。
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     「住吉山」の麓を巡る「きぬかけの路」です。

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    「御室仁和寺」の築地塀が見えてきました。

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      「御室仁和寺」の「仁王門」です。「龍安寺山門」からここまで約10分です。

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     「仁王門」から広い砂利道の参道を「中門」に、「仁王門」からの眺めです。ゆったりとした大らかな気分にさせてくれる空間です。

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     「中門」です。

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      「中門」から「金堂」への石畳の参道を進みます、静謐な空気が境内を包み込み身が引き締まる思いです。

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      やがて「金堂」へ、いつ訪れても自然と祈りの気持ちをもたらせてくださいます。

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     優美な「金堂」の姿です。お参りして、ここでもと来た参道を引返します。成就山の「御室八十八ヶ所霊場巡り」はこの「金堂前」を左折して「西門」から始まります。

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      「金堂」から「中門」への帰路です。

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     「中門」から「仁王門」へ戻ります。

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    堂々とした風格のある「仁王門」の全景は何度見慣れても圧倒されます。「仁王門」から「金堂」への往復は約8分です。

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    「仁王門」から見る風景です。正面がこれから行く「御室仁和寺駅」背後の丘が「双ヶ岡」です。

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    京福電鉄北野線「御室仁和寺駅」です。ひなびた駅で、駅舎に掲げられた駅名板には、昔ながらの駅名板を使用して旧字体の右読みです。「仁王門」からここまで約2分です。

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     踏切りに丁度電車がやってきました。

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     「双ヶ岡」の「遊歩道」への路です。

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       「双ヶ岡、東山麓」の「遊歩道」への上り石段です、「一の丘」への上り口と兼ねています。「御室仁和寺駅」からここまで約2分です。

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    「遊歩道」に設置されている、指定名勝「雙ヶ丘」(ならびがおか)の解説銘板です。

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     「遊歩道」です。

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     四季を問わず、野鳥の囀りが耳に心地よく聞こえます。

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    公園「こもれびのひろば」です。トイレなど完備しています。「遊歩道上り石段」からここまで約2分です

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    「樹木と野鳥」の解説板も設置されています。

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     このような気持ちの良い「遊歩道」が続いています。

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      早朝から犬の散歩の人や、散歩する人が挨拶を交わしながら通り過ぎていきます。

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    休憩所「はなみのひろば」です。「あずま屋」も設置されて一服に最適です、「こもれびのひろば」からここまで約5分です。

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    「はなみのひろば」の様子です。

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     「歴史的風土特別保存地区」の石碑も設置されています。

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     「三の丘上り口」です。「はなみのひろば」からここまで約5分です。これより「丸太町通」に戻ります。

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     「丸太町通」に戻ってきました。「法金剛院の山門前」です。「三の丘上り口」から約2分余です。

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      「法金剛院」から約2分で最終地「花園駅」に着きました、お疲れさまでした。

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   四季折々の風情を楽しみながら、気ままに歩ける散歩道。その日の体調や、天候によっていろいろなコースを選んでいます。最短コースは、妙心寺一回り約30分、妙心寺から龍安寺に寄らず、今小路通からきぬかけの路に出て、仁和寺を回るコース約55分、妙心寺北総門から、西北に直接仁和寺に行くコース約45分、また、たまに気が向けば仁和寺から成就山、八十八ヶ所霊場巡りをして帰宅コース約2時間(これはちょっと散歩から外れますが)など、また例月25日の北野天神さんの縁日には、妙心寺から等持院に寄って、北野天神さんの露店めぐりを楽しむとか、バリエーション豊かに、気ままな散歩を楽しんでいます。素晴らしい散歩道に恵まれているこの地に、心から感謝する日々です。

 

 

 

 

 京都の西南に位置する洛西の大枝、大原野、向日市にかけては古くから京のたけのこの産地として有名でした。そこに広大な「洛西ニュータウン」が建設され、それを記念して昭和56年(1981年)竹林公園が開園されました。公園の面積約35000㎡、(甲子園のグランドやスタンドを含めた広さに相当します)約110種類の竹や笹を配し、生態園を含めた回遊式庭園です。

 

「竹林公園」のパンフレットです。

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 京都市内から「竹林公園」への道筋には、洛西地域に入ると竹林の生茂る「西の岡竹林道」を行きます。そこには道路脇両側に、オリジナルの竹垣が公園入口まで続いて、ほとんど車の往来の無い、絶好の静かな散歩道となっています。

    「かぐや垣」です。

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   「海道垣」です。

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    「竹穂垣」です。

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    「来迎寺垣」です。

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    「寺戸垣」です。

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    「竹穂垣」です。

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   このような「道」が延々と続いています。

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      「物集女垣」です。

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   「竹林公園」の入口です。

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   入口を入って、左右に植栽された各種の竹を眺めながら(竹の小径)を道なりに進んでいきます。

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   「竹の資料館」が建っています。

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   キッコウチク(亀甲竹)です。

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  「竹の資料館」の前から西方に「洛西ニュータウン」を眺めることができます。

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  遊歩道が続いています。品種名板が取付けてあり、竹の名称などがよく分かります。

   キンメイモウソウ(金明孟宗)です。

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    ホウオウチク(鳳凰竹)です。

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    カンチク(寒竹)です。

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  「竹の資料館」の内部です。パネルの展示や実物などを通して竹の勉強が出来るようになっています。

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    「京銘竹」の展示です。和風建築の装飾品として、床柱や壁止まり、天井材などに広く使用されて独特の優雅な趣を醸し出す材料です。

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   「資料館」のテラスにでると、目の前に手入れの行き届いた立派な庭園が広がります。

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   テラス前には新緑に映える「しだれもみじ」の深紅が一際目立ちます。

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   「資料館」のテラスから「茶室」を眺めています。キンメイモウソウと白砂の散策道が目を惹きます。

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  茶室「竹風軒」内部です。京銘竹や竹工芸品を用いて建築されています。

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   「茶室前」から「資料館」を見ています。

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  庭園に架かる「百々橋」(どどばし)です。応仁の乱の合戦で、京の宝鏡寺門前の小川を境に東軍、西軍の激しい戦いが行われました、その小川に架けられていた石橋が「百々橋」と呼ばれ、その後、いく度かの戦いの後、昭和38年(1963年)に小川が埋められ、その歴史的遺構としてこの場所に移築されたものです。

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  「百々橋」を渡り階段状の遊歩道を上っていきます。

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  「クマササ」が一帯に繁茂しています。

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  「見本園」です。日本各地のささ類を植栽しています。

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   「ミヤコササ」です。

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   小高い丘の一画に「石仏群」が安置されています。織田信長が、室町幕府最後の将軍、足利義昭のために築いた、旧二条城の石垣に使われたという石仏約350体が安置されています。

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  小高い丘から「資料館」を見下ろしています。

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   「竹林公園」を出て、「京都市域」から「向日市域」に入ると、「竹の径」と称して、また同じように静かで涼しい道が「寺戸方面」に続いています。時折散策する人々に出会うだけの得難い竹の道が、我々を迎えてくれます。

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