京都市動物園は数年に亘って基本テーマの「近くて楽しい動物園」を実現するため、根本的な施設改修工事が進められてきましたが、昨年秋ようやく終了し、今年にかけてグランドオープンの記念行事が盛大に行われてきました。新しく、もうじゅうエリア、京都の森、ゾウの森、ゴリラのおうち、アフリカの森、おとぎの国、熱帯動物館、など、学習施設として図書館やカフェ、展示室、救護センターなどを充実しました。今年2月にヤブイヌの誕生を知り出掛けましたが、まだ施設の未完成の部分もあり、完成した施設見学と、その後のヤブイヌの成長を楽しみに出掛けてきました。
園内マップです。(京都市動物園のパンフレットより)
岡崎通りに面した、「正面エントランス」です。改修前に比べてゆったりした感じがします。
チケット売場などのある「ホール」から園内に入ります、入口のドアーも、キリンの親子の姿になっています。
園内に入ると東山をバックに遊歩道が続いて、その左右に、各動物のエリアが設置されています。
「もうじゅうワールド」のライオン(ナイル)です、年老いて昼間はいつも寝ていることが多いようです。
帰り際に再度立寄ると、珍しく獣舎を王者に相応しく、辺りお睥睨し咆哮しながら歩き廻っていました。
「ジャガー」(ミワ)です。
「アムールトラ」(アオイ)です。
「アムールトラ」(オク)です。
「噴水池」です。改修前はこの場所に水鳥が多く姿を見せていました。
新設された「京都の森」です。散策路になっていて、棚田などが作られ、ハヤブサやキツネ、クマ、鹿などが順路に従って展示されています。
「ハヤブサ」です。
「ゴリラのおうち」です。
「ニシゴリラ」(ゲンキ)です。
「サル舎」のマンドリル(ベンケイ?)です。
「熱帯動物館」です。インコ、ナマケモノ、カメ、ニシキヘビなど、多くの展示があります。
「ホウシャガメ」です。
「ゾウの森」です。「アジアゾウ」(美都)です。36年間人気を集めてきました。
昨年11月からラオスから、4頭の小ゾウが贈られてきました、ゾウ舎は賑やかになりました。
動物園の東端にある休憩所から、東山方面を眺めると、「疎水記念館」など美しい風景が広がります、手前は「琵琶湖疏水」の船で京都、大津間を航行していた時の「インクライン」の「船溜まり」の場所です、今は噴水も備わり美しい景観そ提供しています。
噴水は「琵琶湖疏水」の水位の高低差を利用し、正面は「インクライン」跡です。
「船溜まり」から疏水が動物園の南側を流れ、京都市内へ向かっていきます
北極圏のツンドラに生息している「シロフクロウ」です。
「フンボルトペンギン」です。
動物園の人気者「レッサーパンダ」です。
「ミーアキャット」です
「ヤブイヌ」も大きくなりました。
立体的に動物を観察し、また俯瞰するための空中に「木道の遊歩道」が設置され、目玉施設として人気を集めています。広々とした空間と、東山の山並みを背景に、違った目線で楽しむ遊歩道です。
動物園全体を俯瞰でき、「キリンやシマウマ」の生態を違った目線で観察できます。
「キリン」と「シマウマ」が仲良く同居しています。
「キリン」は森や平原で、木の葉を主食として生活しています。
「グレビーシマウマ」 アフリカ東部の乾燥した平原で、群をつくり暮しています。
「木道の遊歩道」から直接、「正面エントランス」の2階に設置された「学習施設」に入っていけます。
「動物資料室」です。この展示室は、京都市立動物園の歴史でもあります。開園間もない頃飼育していた、ワニの明治時代の複製に始まって、長い期間市民に愛されてきた、多くの動物たちのはく製や標本が展示されています。
「展示室」の中には学習のためのスペースも設けられています。
「レストラン」前から通路を進むと吹抜けの大きな「図書館」があります。2階から1階を眺めたところです。
1階「学習室」と「カフェ」です。
吹抜けで広々として気持ちの良い空間の「図書館」です。約6500冊の蔵書が本棚に並んでいます、また、カフェも併設されていて、休憩にも最適です。外部から直接入館できますので、入園しなくても気軽に利用できます。
1階に降りて「図書館」を出ると「グッズショップ」です。子供の喜ぶ縫いぐるみなどが並んでいます。
1階「エントランスホール」まで戻ってきました。
出口を出ると「岡崎通り」に面してエントランスを含め、新装なった大きな建物が広がっています。
日本各地の動物園は、旭山動物園に始まっていろいろ特色のある工夫を凝らして集客に努めています。また動物園同士がネットワークを組んで、動物の貸し借りなど、希少価値のある動物の繁殖に努力しています。また親子連れだけでなく、大人も楽しめる動物園として情報を発信しています。京都市動物園も新しいコンセプトのもと新しい施設や展示にもいろいろ工夫されています。むろん子供たちの喜ぶ娯楽施設もあります。一度新装なった動物園に足を運んで欲しいと思います。いろんなイベントを計画し、広報にも力を入れて、そこには職員さんたちの皆さんに楽しんでもらえるよう、いろいろ努力されていることが理解できると思います。