June 1998 Archives

　さて、ガーデン・ボタニカ、シリーズ最後は口紅 3 色のお話です。前のファイルにも書きましたが、私は口紅がけっこう気に入ってしまいました。

　以前から、メイクアップ・アーティストの嶋田ちあきさんがメイクに使っているということで雑誌などに紹介されていて気になっていたのですが、実際に使ってみて納得です。

　この口紅、たったの $7.50 というお値段の可愛さに加え、2 本買ったらもう 1 本おまけ、というアメリカのコスメによくあるサービスつき。というわけで、3 本ゲットした私です。

NATURAL COLOR LIP STICK LOTUS

NATURAL COLOR LIP STICK PLATINUM

NATURAL COLOR LIP STICK AMETHYST

　この 3 色は、ガーデン・ボタニカの分類によるところのCool 系の中間でグラデーションをつくっている色です。

　LOTUS は曖昧カラーで、ピンクともベージュともローズとも言い難い一見ナチュラルな感じの色なので、3 色の中で一番なじみやすそうな色あいです。ところが、いったん唇にのせると、これがすごく可愛らしく発色するのです(^_^)まるで花びらみたい、というのは言い過ぎではありません。スティックで見るよりもずっと可愛らしいイメージなのです。このあたりもロラックの発色に似ていますね。

　PLATINUM は、シックなモーブカラー。一見超クールな印象を与える色なのですが、実際には、落ち着いたツヤのあるシアーローズという感じになります。やはりスティックよりも軽めに発色するようです。

　AMETHYST は、名前の感じからは紫をイメージしますが、暖かみのある明るめのワインという感じ。唇にのせるとツヤが出て女らしい色になります。けっしてディープさを感じさせない、裏表のない女らしさといったところでしょうか。

　この 3 色に共通なのは、パールが入っているようには見えないのに、塗るときれいなツヤがでるところです。前のファイルに書きましたように、ぴたっとつく使用感に対して、唇への負担があまりなく、色も軽めだし、意外な感じがします。

　ガーデン・ボタニカは、シアトルの店員さんによると、マンハッタンにショップはないということでした。カタログを送ってくれて通販できるとのことでしたので、さっそく登録しました。にこにこ(^_^)

　引き続きまして、メイクキットのご紹介です。

　メイク・キットは、Cool と Warm それぞれに 2 種類ずつのキットがありました。私は、Cool の 1 の方をゲット。こちらももちろん現品のセットで、計 $51.00 が $25.00。内容は、アイシャドウ 2 色、チーク 1 色、アイペンシル 1 色、リップペンシル 1 色、口紅 1 色、ネイル 1 色というラインナップです。

　容器は黒で、アーティスト系ブランドのイメージそのまま。ロラックに似ていると思います。口紅など、まさにロラック。

◎Color Kit Cool I $25.00

★NATURAL COLOR EYE SHADOW DOGWOOD（アイシャドウ）

★NATURAL COLOR EYE SHADOW SMOKY QUARTZ（アイシャドウ）


　直径約 3.7cm 高さ約 1.8cm の円形ポット容器のシングルシャドウ。粒子の細かいパウダーで、粉飛びが少なく、きっちりマットな発色です。


　DOGWOOD は、肌色に近い白っぽいピンク。まぶた全体にのせるとぱっと明るくなるような感じでベースのカラーとしてぴったりです。どんな色とも合わせられるので便利。


　SMOKY QUARTZ は、淡いモーブがスモーキーになった感じ。まぶたを引き締めるのに良いですね。はれぼったいまぶたには、この SMOKY QUARTZ をアイホールに軽く入れてすっきりさせたいです。


　私はこの 2 色に、シャネル／アクアレルのダークブルーを締め色としてプラスしてアイメイクしています。眉下のハイライトには、BENEFIT／show offs！ の candi を。


★NATURAL COLOR BLUSH MAGNOLIA（チーク）


　直径約 4.9cm 高さ約 1.8cm の円形ポット容器のチーク。同じくパウダーの粒子は細かく柔らかです。発色も良く、アイシャドウ同様、見たままの色が出ます。


　MAGNOLIA は名前のイメージ通り、可愛らしい淡ピンク。M.A.C. の ANGEL よりも明るい色です！頬にのせると、赤ちゃんのようなイメージで超キュート。


★NATURAL COLOR EYE PENCIL STONE（アイペンシル）


　長さ約 13cm のペンシル。キャップもペンシル部も黒。お尻にカラーがついていて見分けやすいです。芯はロンゴなどに比べるとかなり硬めな印象ですが、ライン自体は引きやすいです。


　STONE は、スモーキーなブラックで、深みのあるグレーという感じです。真っ黒ではないので、少々強くラインを引いても目元がきつくならないですね。意外に、ネイビーカラーのマスカラなどとも合うので便利かもしれません。私は、下まぶたのラインとして使うのが好きです。


★NATURAL COLOR LIP PENCIL MULBERRY（リップペンシル）


　アイペンシルと同じ形。芯の硬さも同じくらいですね。同じくお尻にカラーつき。


　MULBERRY は、なんとも言えない深みのある曖昧カラー。ローズともブラウンともレッドともワインとも言えそうな色です。青みは感じますが、ほどよい赤みもあって、寒くないのがいいです。ピンク～モーブ口紅のくっきりラインに。


★NATURAL COLOR LIP STICK DAHLIA


　ほんとにロラックによく似た口紅。スティックは硬めで、ブラシにとるときもハードな感じ。しっかりと唇にのって、滑ってしまわないので少量できっちりと上下唇を塗り上げることが可能です。ブラシにとった口紅をのばすときから、ぴたっとのっていく感触があります。


　密着感があるのに、唇は荒れません。また、持ちも良く、落ち方もきれいです。この口紅、私はとにかく使用感が気に入りました！


　DAHLIA は、メタリックな光のあるキュートな青ピンク。スティックで見るよりも明るくぴかぴかした発色になります。


★NATURAL COLOR NAIL PALES PETAL


　直径約 3.2cm 高さ約 7cm、うち 3cm がキャップの円柱ネイル容器。キャップは黒です。


　PETAL は、淡いピンクベージュ。パールはありません。桜貝よりも肌色に近い感じのピンク。でも可愛いです！透け具合は普通で、2 度～ 3 度で見たままの色になります。私は、上からケサパサのパールコートをオンするのが好きです(^_^)単色のときよりも、色の可愛さが強調される気がします。

　Cool のキットですから、ブルーベース肌の私にはとても満足のいく色の組み合わせになっています。Cool II の方は、やや濃いめの色のセットでした。私の一番のお気に入りは、口紅。とくに使用感！というわけで、キットとは別に 3 色ゲットした私です。それについては次のファイルで、、、(^_^)

　以上、ガーデン・ボタニカのメイク・キットのご紹介でした。

　この週末をシアトルで過ごした私。ウエストレイク・センター（WESTLAKE CENTER）というモノレールの駅のあるショッピング・センター内にガーデン・ボタニカ（GARDEN BOTANIKA）を発見しました。

　前から欲しかった口紅 3 色と、メイクアイテムのキット、それにスキンケア・キットをゲットしました。まずはスキンケア・キットの方から簡単にご紹介します。

　洗顔料、化粧水、デイクリーム、ナイトクリーム、保湿パック、アイクリームの 6 品が現品でセットになっていて計 $49.50 のものが $25.00 というお得なキット。肌質別になっていて、私は乾燥肌用を選びました。

　容器はアイテム全体に共通のイメージで、素材はプラスティック、カラーは本体が白、フタが黒というコントラスト。本体にはロゴやアイテム名などが入った紙の帯状のシールがぐるりとはってあります。全体的にシックな花柄できれい～。

◎5 DRY FACE LIFT $25.00

★ENGLISH VIOLET CLEANSING MILK（洗顔料）118ml


　なで肩のボトル容器。名前からイメージされるとおりのラベンダーの香りの白いぽてっとしたミルク。ミルクというよりも空気感のあるクリームのような柔らかさが感じられます。


　お顔を濡らしておいて、ミルクを手に取り、手のひらで包み込むようにしながら、軽くマッサージする要領で洗顔します。あとは洗い流します。


　洗い流しはスムーズでお肌に残る感触がありません。でも、洗い上がりはとてもしっとり。一般的なフォームやジェルなどの洗い上がりに比べてかなり保湿が感じられる洗顔料です。


　香りがとても良く、リラックスできるのと、高い保湿感のため、夜に使用するのが好きです(^_^)


★ELDER FLOWER TONING LOTION（化粧水）


　洗顔料と同じくなで肩のボトル容器。こちらは、甘さのないすっきりしたお花の香りで、イエローの透明でさらっとしたローション。


　洗顔後、カットシルクにローションを染み込ませ（500 円大程度）、お顔を首になじませたあとさらに丁寧にパッティングします。


　とてもさらっとしていて、気持ち良くふんだんに使えます。なんといっても香りが良いのでパッティングに飽きません。使用後のお肌はすっきりして、鎮静感があります。化粧水らしい化粧水です。


★CALENDULA MOISTURE CREME（デイクリーム）


　容器はポットタイプ。とろーりとした白いつやのある柔らかいクリーム。無香料で、原料臭のみ。


　朝のお手入れ時、美容液の後、下地の前に使います。


　少量でものびがよく、即座に保湿される感触があります。保湿に特化したクリームというのがよくわかります。浸透性は悪くないですが、お肌表面に残る保湿感は好みの分かれるところでしょう。春夏よりも秋冬向きですね


★VITALIZING NIGHT CREME（ナイトクリーム）


　デイクリームと双子のような容器。少し黄色っぽいこってりめのクリーム。無香料で、原料臭がします。デイクリームよりも強い香りが感じられます。


　夜、お手入れの最後に、お顔や首になじませます。


　やはりのびは良いですし、お肌表面の保湿感は抜群です。ガード力もしっかりしていて、効果としては、「栄養がたっぷり与えられる！」という印象です。


★CHAMOMILE MOISTURE MASK（保湿パック）


　クリームと同じポット容器。白くツヤのあるシルクサテンのようなクリーム。カモミールの香り(^_^)


　洗顔後の乾いたお肌にのばし、20 分おいて洗い流します。


　かなりしっかりしたクリームで、お顔にのばすのも簡単。きっちりと、目と口を避けて、きれいにお面のように塗ることができます（笑）時間をおいているあいだに落ちてきたりすることもありません。20 分という長時間に耐えうる使用感になっています。香りもいいですしね～(^o^)洗い流しは意外にハードで、意識しながらしっかりと洗い流す必要があります。


　洗い上がりは、キュッとした感じで、保湿はお肌の奥で感じます。お肌が柔らかくなって、あとのお手入れがしやすいのも嬉しい。保湿感は長続きです。


★NOURISHING EYE CREME（アイクリーム）


　少し小ぶりのポットタイプ。白くツヤのあるしっかりめのクリーム。無香料で、原料臭のみ。


　夜のお手入れの最後に、目の周りになじませます。


　ほんの少量で十分。とてもしっとりして、お肌がぴちぴちする感じ(笑)保湿感＆ガード感があるので、とにかく目元に潤いが欲しいときに気持ち良く使えます。

　私のお肌は植物と相性が良いので、どのアイテムも気に入って使っています。とくに好きなのは、クレンジングミルクと保湿パックでしょうか。時間をおくパックが苦手の私が 20 分もおかなきゃいけないこのマスクを楽しんで使えるのは、使用感と香りのおかげです。

　以上、ガーデン・ボタニカのスキンケアキットのご紹介でした。

　レキシントン（Lexington Ave.）の 58th にあるエクスプレス（EXPRESS）でお洋服を見ていたときのことです。部屋着にショートパンツが欲しくて、ついでに T シャツもセールだし買おうかなあ、なんて思っていたら、表がとても騒がしい。。。

　マンハッタンでは、救急車やパトカー、消防車のサイレンを耳にするのは日常茶飯事。この日もサイレンを鳴らした消防車が通っていて、でもほとんど気にせずにいたのですが、2 階の窓際に人が集まっているので、行ってみたら、なんと、このビルにはしごがかかっていて、消防士さんがどんどんのぼっていくではありませんか。お客さんは（私も含めて(^_^;)）みんな、しばらくその様子を窓の内側から眺めていました。

　このビルがもしかして火事なの？？そういえば、非常ベルのようなものもなっているなあ。なんて、のんびりと構えていたのですが、店長さんのような男性が慌てて上がってきて、「火事だから外に出てください」と言ってまわっています。

　えー、でもこれだけは買いたいわ、とショートパンツと T シャツを握り締めて、1 階のレジに行きました。さすがに、レジの女の子も、「もうだめなんだってー」と人ごとみたいにいいながら、「お取り置きしま～す。お名前は？」なんてやっぱりのんびりやっています。そこへまた店長さん。「はやくはやく」とせきたてるように私たちを追い出しました。

　お店から出ると、当然ですが消防車がビルを取り囲んでいて、その周りにやじ馬がいて、だけど、私たちはビルの中から出てきて、なんだか変な感じです(笑)上を見上げると、4 ～ 5 階の窓から煙が出ていて、「あーほんとに火事だったんだあ」と感心しました。

　仕方がないので、ブルーミングデールズに行き一周り。少し時間をつぶして戻ってみましたが、エクスプレスは完全にシャッターまで締めちゃってて、どう考えてもこの日にショートパンツと T シャツをゲットするのは不可能と判断しました。なんてことでしょ(^_^;)

　そのまま、5th Ave. ＆ 57th にある別のエクスプレスに行き、まったく同じショートパンツと T シャツのゲットに成功した私はバスに乗ってお家に帰ってきたのでした。

　とりあえずお買い物はできたし、なかなかできない経験だったのかも、と納得しています。火事には気をつけよう。

　さて、新しい私のアパートからは、ハドソン・リバーが見えます。ちょうど角のお部屋で、L 字型の窓があり、その角の部分からハドソン・リバーとさらにニュージャージーの方が望めるのです。

　私がこのお部屋を選んだ理由の一つ（しかも最大(笑)）がこのビューでしたから、とにかく大満足(^_^)

　ハドソン・リバーの朝日を眺めながら飲むコーヒーは最高です。9:00 前後、リバー沿いのハイウェイをたくさんの車が走りますが、朝日を受けてシルバーにきらきら光ります。ニュージャージー側の川沿いにも道があるのですが、そこを走る車も同じくシルバーにきらきら光って、まるでダイヤモンド。どんな色の車か全然わからないほどに、全部が全部、まぶしいくらい輝くのです。川のあちらとこちらで、きらきら光る粒が次々に転がっているみたいで、この光景が一番好きです。

　それから、夕暮れの川も見逃せません。ハドソン・リバーのサンセットは美しいことで有名ですが、それがお部屋の窓から垣間見えるのが嬉しい(*^_^*)

　休日には、ヨットやモーターボートが行き交います。のんびりと、あるいはさっそうと。見ているだけで風を感じるから不思議です。

　ビルの窓に明かりが灯るころきれいな夜景が窓に映るのも大好き。ライトを全部消すと、外から光がお部屋に差し込んで、天井に光のストライプがうつります。それを見ながら眠るのはとてもしあわせです。

　このお話をすると、みーんな口をそろえて、「にゅーよーかーって感じの生活だねえ」と言うけれど、当然、マンハッタンに暮らす人が全員、ビューを楽しめるわけではないので、私はたしかにラッキーだと実感しています。

　引っ越し業者を頼むかどうかで悩みましたが、日本人の友人が手伝ってくれるというので、タクシーで往復して荷物を運ぶことにしました。

　元のところが家具付きのアパートだったので、実際に運ぶものというと、小さいものばかり。重いものはテレビぐらいなんですよね。

　だけど！パッキングをはじめたら、なんだかすごい荷物。。。すでに 2 ヶ月半も暮らせば、いろんなものが増えていて、あーちゃんと生活してたんだーなんて変な感慨にふけったり(笑)

　結局、タクシー 3 回で終了しました。

　問題は、家具などのデリバリー(^_^;)配達予定時間は、11:00 から 16:00 などという幅があり、いつ来るかわからないので、お部屋を離れるわけにはいきません。だいたい、ケーブルテレビの工事などもそうですが、予定の時間が信用できないのがアメリカですよね。

　この日も、まったく順序が逆で、先に私の荷物、午後遅くになってから、いろんな家具が到着する始末でした。待ちくたびれた上、お片付けに手間取ってしまって、ちょっと疲れた一日でした。（でも、新しいアパートで心はハッピー(*^_^*)）

　もう、びっくりするようなおいしいロブスター！こっちに来て初めて経験しました。Oyster Bar ＆ Seafood Restaurant ドックス（DOCKS）。3rd Ave. ＆ 40th St. です。

　中央のバーカウンターから、ビジネスマンがグラス片手にあふれています。通路はあってないようなもの。くぐり抜けるようにしながらテーブルについて、メニューを見ると、さすがにシーフード・レストランらしいお料理の名前が並びます。サラダ、イカのフライ、そしてロブスターをオーダー。もちろん、シェアです。

　イカのフライがとにかくおいしくて、うっそ～！(^o^)というほど。フライものでもばかにしてはいけませんね。やっぱり素材が新鮮だからでしょうか。とてもやわらかくてぷりぷりしているのです。こんなにおいしいイカリングは初めてといっても良いでしょう(笑)

　ロブスターは、文句なし。あまりの大きさに、開いた口がふさがりません。一人で半身担当(笑)でもすごいボリュームです。こちらも、身がぷりぷりしていて、歯触りが良く、おみそもたっぷり、しかもジューシー。シンプルなグリルなのに、味に旨味があるという感じ。ロブスターってこんなにおいしいものだったんですね(*^_^*)しつこいですが、「びっくりするほど」です。

　他のお魚料理もおいしいでしょうね～。とにかくロブスターに目をまわした DOCKS の夜でした。また食べた～い！！

　INOUE REALTY を訪ねたすぐ翌日から、アパート巡りが始まりました。最初は私の希望の Upper West Side から。セントラルパークの近くの Studio、West End Ave. のハドソンリバー沿いのリバー・ビューの美しい Co-op、そして、23rd の Studio を回りました。

　一日置いて、木曜日。午後一番から「イーストサイドツアー」。まずは、国連近くのサブレット。そして、96th の豪華なアパートはレベルが高くて雰囲気抜群。うーん、ちょっと迷うなあ。そのままタクシーで West Side へ。ブロードウェイに面した 1BR はさすがに明るくて便利ですが、お値段高め。

　この段階では、初日に見たハドソン・リバー・ビューの Co-op がかなり有力。一応そちらを交渉しながら他もあたっていくことになりました。

　アパート探しもまだ始まったばかりと思っていたら、早くも運命の日がやってきました。6 月 9 日火曜日。

　最初、Columbus Ave. のテラス付 Studio へ。ビューはさすがに素晴らしい。お部屋ももちろん素晴らしい。もう一つの方は予約してあるということで、タクシーで向かいました。リンカーンセンターの近く、駅はコロンバス・サークルというロケーションです。

　お部屋はコンパクトで、窓が大きくスペース感があり、キッチンもバスルームも GOOD。コーナーの窓からは、ハドソンリバーが見えます。屋上は 360 度のビュー。私が最初に提示した条件にぴったりの素敵なお部屋です。もう決めてもいいのだろうか、決めてしまった方がいいのだろうかと悩んだ揚げ句、決定。12 階の明るい Studio が私の新しいアパートとなりました。

　この時期、不動産はハイシーズンとのことで、物件が枯渇していて、需要が膨れ上がって大変だと言っていた佐野さん。お仕事に対してすごくまじめで、担当しているお客さんがお気に入りのお部屋を見つけらるようにと、毎日真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。私に関しては、完全に希望に合ったお部屋が見つかったと思いますしそういう意味では、佐野さんにとても感謝しています。どうもありがとうございました(^_^)

　NY にはいろんなブローカーがいるのだろうと思いますが、私の経験から、少なくとも、佐野さんはとても信頼できるブローカーだと思います。

　ちなみに、井上不動産も 6 月末にお引っ越しして、グランド・セントラルのお隣ではなくなってしまいました。でもすぐ近くです(^_^)

　　　60 East 42nd St. Suite 529,
New York NY 10165

　電話番号は変わらず、212-949-7007。（日本からの問い合わせももちろん可！）

　バーグドルフ・グッドマン（BERGDORF GOODMAN）のコスメフロアの奥にスーザン・シミネリ（SUSAN CIMINELLI）のカウンターがあります。自然派のしっとり化粧水「シーウォーター（Seawater）」が欲しくて行ってきました。

　アロマオイルやクリームもオススメとのことで、実際に触ってみると、乾燥肌にはとても嬉しい使用感。そして、いつまでもつづくしっとり感があり、なかなか魅力的です。でも、ひとまず化粧水が欲しかったので、Seawater のみをゲット。使用感リポートはこちらをご覧ください。

　香料が入っていないはずのクリームが、カウンターで手にお試ししたあとしばらくすると、とーっても良い香りになってきて驚いた私です。次はクリームをゲットしたいです。

　5 月の最後の日。アパート探しをしようと思い立って、『ニューヨーク便利帳』の「住居」のページをめくり、日本語の通じる不動産屋さんを探していたら、左のページの下半分ほどに、「井上不動産」の広告を見つけました。何気なく住所を見たら、地図があり、グランドセントラルの隣と書いてあるではありませんか。うーん、明日はちょうど OCS に行こうと思っていたから都合がいいな。。。ここにしよう。

　6 月の最初の日。月曜日の午後。さっそく「INOUE REALTY」へ。。。シンプルなオフィスの入り口で待っていると、しばらくして出てきたのが佐野さんでした。日本の大学を出たあとこちらの大学も卒業したという佐野さんは、若そうですが、頭の回転がよくて good sense of humor がある、good looking な好青年です。

　アメリカの不動産屋さんというのは、いわゆるフリーエージェント制。ブローカーは個人でお客さんに対応し、物件との間を取り持ちます。というわけで、最初に私のお話を聞いてくれた佐野さんが以後、私の担当としてアパート探しを手伝ってくれることになりました。

　通常、まずは電話で問い合わせ、というパターンらしく、直接オフィスを訪ねてくる人は少ないとのこと。でも、佐野さんいわく、「そういうパワフルな人ほど早く希望の物件に出会えるんですよね」ということでした。

　私の希望はアッパー・ウエスト・サイドで、100th よりも南、ドアマンがいて安全なところ、お部屋の窓が大きく明るい、キッチンがちゃんとしているところ、というような具合。身分と現在の住所、予算などを告げて、さっそく探してもらうことになりました。

　ものの本によると、不動産屋さんの段階で、かなり身元のチェックが厳しいようなことが書かれていたのですが、佐野さんは、ほとんど通り一辺のことを尋ねただけで、身分証明などを求めたりはしませんでした。むしろ、おもしろおかしく雑談していただけのような感じでした。このあたりは、ブローカーとしての勘なんだろうなあ、とあとで納得していた私です。

　ブローカーフィーは、INOUE REALTY では、年間家賃の 15% とのこと。「家賃 1 ヶ月分よりも多いけど 2 ヶ月分よりも少ないって感じです。」なるほど。

　このような段取りで、私のアパート探しが始まりました。