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後半戦のメッツ

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 Metsは、後半戦に入り、最初のロードトリップを4勝6敗と負け越しました。その後、ホームでRockiesに3勝1敗と勝ち越して、後半戦の成績を5割としましたが、7月最後の試合で、Diamondbacksに敗れ、7月を12勝14敗と負け越して終えました。
 後半戦、復活の兆しが見られないMetsでしたが、GMのMinayaは、7月31日のトレード期限までに、全く動きを見せませんでした。

 Metsは、8月に入り、Diamondbacksとの4連戦残りの3試合を1勝2敗と負け越し、Cardinalsとの2連戦を1勝1敗で分けましたが、ロードに出てPadres(1勝3敗))とDiamondbacks(1勝2敗)に負け越し、ホームに帰りGiantsとの4連戦を2勝2敗で終えました。8月の成績は6勝10敗、後半戦の成績は13勝18敗、今季ここまでの通算成績は55勝63敗で、ナリーグ東地区首位のPhilliesに12.5ゲームの差をつけられ、ワイルドカード1位のRockiesに10ゲームの差をつけられ、ポストシーズン進出が絶望的な状態となりました。

 後半戦に入っても、何かに取り付かれたように怪我人が続出しました。YankeesとのSubway Seriesからローテーションを守ってきたNieveが走塁で足を怪我してDL入りし、その代役としてメジャーに復帰したRookieのJon Nieseも先発3試合目に1塁へのベースカバーの際、足を怪我して脱落しました。これまで、チームの主軸として活躍してきたSheffieldも、足の状態がおもわしくなく、一時DL入りしました。また、Reyesの穴を埋めてきたCoraまでもが、両手親指の怪我で、今季の復帰を断念しました。さらに、追い討ちをかけるような出来事が起こりました。チームリーダーとして孤軍奮闘してきたWrightが、15日の試合で、Giantsの先発投手Cainが投じた速球を左側頭部(ヘルメット)に受け、退場したのです。しばらく、その場で立ち上がることができませんでしたが、幸いなことに脳しんとうという診断で、大事にいたることはありませんでした。しかし、Metsは、Wrightを15日間のDLに入れました。この結果、開幕から故障することなく、また、不振でスタメンをはずれることなくラインナップに名を連ね続けている選手は、ひとりもいなくなったのです。このような状態では、今季のポストシーズンを諦めざるを得ないでしょう。

 Metsは、今後、来季を見据えた試合をする必要があります。まず、先発投手については、Nieseの代わりにブルペンからParnellを入れました。Parnellは、Putzの代役としてSet-upの役割を期待されたのですが結果を出せず、その後もブルペンであまりよい仕事をしていませんでした。先発に回り2試合目で、6回無失点という結果を出し、今後が楽しみです。しかし、その他の選手で、来季を視野に入れて育てる人材が見当たりません。3Aでよい成績を残しメジャーに再昇格したNieseは、DL入りしてしまいました。Nieseも来季の先発候補でした。野手についても、期待されていたFernando MartinezがDL入りしてしまい、来季に備えることができません。現在のラインナップで、将来を考えるべき選手は、DelgadoのDL入り後、Tatisとともに1塁を守るMurphyです。今季、レフトのスタメンでスタートしましたが、外野の守備に不安を抱え、1塁へコンバートされました。今後、1塁で起用するのか、来季、外野に戻すのか、チームは、早めの決断をすべきでしょう。

 今季の目標を失ったチームにとって、今後の試合は、かなり難しいものとなるでしょう。特に、先発の柱として大活躍してきたSantanaとクローザーのK-Rodが気持ちを切らずにどこまでプロとしての仕事をすることができるか、とても気がかりなところです。2人とも今まで同様の力を発揮してくれると信じたいものです。また、DLから復帰可能な選手には、これまでの借りを返すような大活躍を期待したいものです。Metsは、新球場のオープンにより今季のチームに多くを期待したファンにひとつでもよい試合を見せなければなりません。

 

前半戦終了(メッツ)

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 Metsは、All-Star Break前、7月を5勝6敗、前半戦を42勝45敗で終え、首位Philliesに6.5ゲーム離され地区4位です。果たして、後半戦に巻き返すことができるでしょうか。微妙な状況です。

 Metsは、7月を2連勝でスタートした後、首位のPhilliesにSweepされ、西地区で首位を独走するDodgersに負け越しましたが、Redsとの前半戦最後のSeriesを2勝1敗で勝ち越しました。
この間、2人の選手がRoasterに加わり、チームの勝利に貢献しました。Dodgersとの第2戦に先発したのは、不調により66日間DL入りしていた、元来のローテーション投手Oliver Perezです。5回、2失点の内容で勝利投手となりました。しかし、相変わらずの制球難で、与えた四球は7を数えました。もう1人は、Bravesとの交換トレードでRedsとの第2戦目から打線に加入したJeff Francoeurです。最初の試合で、貴重な2ランタイムリーヒットを放ち、翌日の試合でも2安打しました。今シーズン、Bravesでの成績は、250 Ave.、5HR、35RBIでした。替わりに放出した選手は、280 Ave.、2HR、22RBIの成績を残していたChurchです。果たして、このトレードにどれほどの意味があるのでしょうか。Francoeurは、Gold Gloveを受賞したこともある優れた守備を誇る選手で、また、2006年、2007年と続けて100打点を記録しました。しかし、昨年から不調となり、今年もよい結果を出すことができませんでした。まだ25歳と若く、今後に期待できる選手といえますが、Metsの打線にインパクトを与える選手とは思えません。

 今のMetsに必要な選手は、ホームランの打てる強打者とエースクラスの先発投手です。Francoeurの獲得もPerezの復帰もその必要性を満たすものではありません。GMのMinayaは、トレードで新たな選手を獲得するつもりはないと公言しています。Metsは、今シーズンを諦めてしまったのでしょうか。今のところ、Reyes、Delgado、Belranの早期復帰が確約されているわけではありません。これまで、マイナーから若手の有望選手が数人デビューしました。しかし、誰もセンセーショナルな活躍をすることはできませんでした。Post-Seasonへ向けて、体制を整えるためには、メガトレードによる大型補強以外に選択肢はないといわざるを得ません。
 

6月のメッツ

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 Metsは、6月の終盤を5連敗で終え、今月、9勝18敗と大きく負け越しました。幸いなことに、首位Philliesの調子が上がらないので、Metsは、通算成績、37勝39敗で、Philliesを3ゲーム差で追っています。今月、悲惨な結果をもたらした原因は、故障者リストに新たに3人も加わったこと、また、相変わらず、Foundamentalsが欠如していることです。

 すでに以前のブログで指摘したように、先発のMaineとSet-upのPutzが6月初旬にDL入りしました。加えて、以前から右膝の痛みに耐えながらプレーしていた主軸のBeltranが22日にその仲間入りをしました。これで、開幕戦の1番(Reyes)、4番(Delgado)、5番打者を欠く打線となり、得点能力がさらに落ちることになったのです。唯一残された中軸のWrightは、打率においては、6月もAve.365という好成績を残しましたが、打点がわずかに12点に留まりました。精神的な負担が増した結果といえるかもしれません。また、4月に控えの外野手として入団したベテランのSheffieldは、Delgadoの穴を埋め、5月には、Ave.348、15RBIと活躍しましたが、6月になると、膝の故障の影響もあり、Ave.286、11RBIと成績がかなり落ちました。Beltranの代役は生まれず、3、4番合わせてて23打点では、かなり厳しい試合を強いられ、投手への負担も増大したのです。
 Maineの代役としてローテーション入りしたNieveは、Subway Series第1ラウンドで今季初先発初勝利を記録した後も好投を続け、次の2試合も6回ずつ投げ、合わせて失点1という成績を残し、3連勝のスタートを切りました。6月、最後の登板では、3.1回、3失点で敗戦投手となりましたが、ここまで、ERA2.25という立派な先発投手の役割を果たしています。今月、Metsにとって唯一の収穫といえるでしょう。しかし、Putzの代役として期待されたBobby Parnellは、6月、8回で12失点、ERA13.50という悲惨な結果を残し、8回Set-upの役割を果たすことができませんでした。その結果、Set-up不在のブルペンとなり、K-Rodへつなぐ中継ぎ陣の不安定な状況が続いています。

 6月のMetsは、故障者の影響もあり、守備の乱れで試合をおとすことも多くありました。典型的な試合は、30日のBrewers戦、6対3で敗戦した試合です。4回、無死1塁の場面で、Beltranの代わりにセンターを守っていた若手のFernando Martinezが、普通のフライを足を滑らせて取り損ねてしまいました。そのプレー(2塁打により、無死2、3塁)が、その回の4失点へとつながったのです。Subway SeriesにおけるCastilloのエラーや1イニング3エラーなど、Metsは、Foundamentalなベースボールができていません。その結果が6月の悲惨な成績を生み出したのです。
 

 

苦難の6月(メッツ)

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 Metsは、6月に入り、中部地区下位のPiratesに敵地で3連敗という最悪のスタートを切りました。その後、メジャー30球団中最低勝率のNationalsになんとか勝ち越したものの、東地区首位の宿敵Philliesには、負け越し、Subway Seriesを前に、今月、3勝6敗で、Philliesに4ゲーム離されています。
 
 この間、復帰が期待されていたReyesの状態は改善されず、Set-upのPutzはDL入りして肘の手術を受け、彼の今季の復帰は難しい状況です。また、先発のMaineまでもが、昨秋に手術した肩の疲労によりDL入りして、チームはさらに痛手を負ってしまいました。

 Philliesとの3連戦では、初戦、エースのSantanaが、4本のホームランを献上しながらも、熱のこもった投球をして、また、送りバントのサインを無視して自らタイムリーヒットを放つなど、勝利に貢献しました。Santanaは、決して調子がよいとはいえませんでしたが、4本目のホームランを打たれた後、交代を告げるためにマウンドに向かった監督Manuelに対して、"I am a man."と叫び、「自分に任せろ」という強い気持ちを訴えました。Manuelは、それを受け付けませんでしたが、リリーフ投手陣が、Santanaの気迫を受け継ぎ1点差を守って、チームは6対5の勝利をおさめました。
 しかし、その後の2戦は、先発はある程度試合を作りましたが、ブルペンが持ちこたえることができず、延長戦に入り2試合とも相手に決勝ホームランを浴びて、連敗しました。PhilliesとのSeriesでは、3試合ともに接戦で、すべて勝利する可能性がありました。故障者が、微妙に勝敗に影響を与えているかもしれません。

5月のメッツ

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 Metsは、5月を19勝9敗という好成績で終え、28勝21敗で地区首位のPhilliesを0.5ゲーム差で追っています。多数の怪我人がでて、チーム状態は決してよいものではありませんが、勝ち星を積み重ねました。好調の要因は、先発投手陣の安定した投球です。

 5月最後のホームスタンドで、Metsは、同地区のNationalsとMarlinsを相手に、5勝1敗でした。この期間、先発投手は、敗戦した試合を除いて、全員がQuality Startをしました。圧巻は、ローテーションの5番手として開幕を迎えたHernandezが、今シーズン、チーム初の完投勝利(6対1)を上げたことでしょう。Nationalsを相手に、9安打を打たれながらもAdam Dunnのソロホームランによる1点に抑え、127球を投じた見事な完投劇でした。
 この試合では、ベテランと若手がうまくかみ合い、怪我人の代役が活躍しました。ベテランのSheffieldの3ランホームランがオフェンスのハイライトですが、代役のセンター、Pagan、ファースト、Tatis、ショート、Ramon Martinez、キャッチャー、Santos、そして、若手の有望株、メジャーデビューを果たした20歳の外野手、Fernando Martinezまでもが、チームの勝利に貢献しました。
 もちろん、ボストンで突然の背筋痛におそわれ心配されていた守護神、K-Rodが早期復帰を果たしたこともMetsの勝利に不可欠な要素です。ホームスタンド初戦で、13個目のセーブを上げ、最終戦でも四球を1つ与えたものの、3者3振で、14個目のセーブを記録しました。K-Rodは、ここまで、一度もBlown Saveすることなく、クローザーの役割を完璧にはたしています。

 Metsの5月の快進撃を支えたのは、投手では、エースのSantanaとクローザーのK-Rod、打者では、378 Ave.、22 RBI、479 OBPという成績を残したWrightでしょう。しかし、影のヒーローといえる選手がいます。正捕手、Schneiderの代役、Omir Santosです。Santosは、控えの2番手捕手、Castroをおさえて、マスクを被る機会を多くもちました。その結果、投手陣の信頼を獲得するとともに、それほど期待されていなかった打撃でも力を発揮するようになりました。29日のMarlins戦では、ソロホームランと延長11回のサヨナラヒットを放ち、2対1の勝利に大貢献しました。Santosは、Schneiderの復帰とともに、マイナーに降格する可能性もありましたが、彼の力を高く評価していた監督、Manuelの意向が反映され、控えの捕手としてメジャーに残りました。その結果、Castroがトレードされたのです。Santosのような脇役の活躍が今のMetsに欠かすことはできません。

 6月、Metsが地区首位のPhilliesと互角に戦うためには、故障者の復帰、特に、先頭打者、Reyesの活躍が不可欠です。また、このところ安定感を欠くSet-upのPutzが8回を完璧におさえ、K-Rodにつなぐことも求められます。先発陣が現在の調子を保つ必要性は、いうまでもありません。

 

苦闘するメッツ

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 Metsは、今月の初旬、7連勝して、地区の首位に踊りでるほどの勢いを示していました。そして、ホームでBravesに1勝2敗と負け越した後に、今シーズン最も過酷なロード10連戦に挑み、結果として5勝5敗で終え、現在23勝20敗で、地区首位のPhilliesに1.5ゲーム差の2位です。

 この10連戦の間、Delgado(DL入り)、Putz(復帰)Reyes、Cora(DL入り)、Beltran(DHで出場)、Church、K-Rodと相次いで、故障者がうまれ、チームは悲惨な状態で戦い抜きました。まず、Giantsには、3勝1敗で勝ち越しましたが、Dodgersには、何れも接戦を落とし、3連敗しました。しかし、ホームで極めて強いRed Soxを相手に2勝1敗と勝ち越し、傷だらけのチームは、過酷なロードを終えたのです。

 この間のチーム状態を如実にあらわす試合は、Dodgersとの初戦です。延長11回裏、この回2つ目のエラー(この試合5つ目のエラー)で、決勝点を与え、3対2のスコアでサヨナラ負けを喫しました。その試合では、信じ難い走塁ミスもありました。11回表、ヒットで、3塁を回り、勝ち越しのホームを踏んだChurchが、3塁ベースを踏み忘れ、アウトになったのです。この前代未聞のボーンヘッドが、その裏のエラーによるサヨナラ負けにつながったのでした。
 Metsは、元来、エラーや走塁ミスが多いチームですが、この試合のエラー4個は、故障者の影響によるものです。代役の遊撃手、Ramon Martinez(3Aから急遽招集)が犯した2個、1年振りにメジャーに上がったAngel PaganがBeltranへの外野フライを邪魔したエラー。そして、決勝点となったエラーは、急造の1塁手、Reedの本塁への悪送球でした。Churchの走塁ミスは、言い訳することはできませんが、4つのエラーは、チーム状態が生んだもので、当事者を責めることはできません。

 Dodgersに3連敗を喫し、そのまま連敗を重ねる可能性もありました。そのようなチームを救ったのは、紛れもなく、エースのSantanaでした。Red Soxとの初戦、味方の3個のエラーにも関わらず、Santanaは、118球(シーズン最多投球数)を投げ、7回を3失点(自責点2)に抑え、5対3の勝利に貢献しました。Santanaが先発した9試合では、援護点が少なく、エラーが多い(12)というデータがあります。しかし、エースとしての自覚をそなえたメジャー最高の左腕は、不利な状況を克服し、粘りの投球をして、絶えずチームの勝利につなげています。彼の存在が、これまでのチームを支えているのです。

 今後のMetsは、故障者の復帰が鍵を握っているでしょう。特に、Red Soxとの初戦で、12個目のセーブ(今季失敗なし)を記録した守護神K-Rodが突然の背筋痛を訴えた点が気がかりです。翌日のセーブ機会は、Putzが役割をはたしましたが、K-Rodなくして、Metsのブルペンを語ることはできません。昨日の様子では、大事には至っていないようですが、少なくとも数日間は、出場しないことが予測されます。K-Rodの早期復帰がMetsの明暗を分けるかもしれません。
 何れのチームにも故障者がいます。その際、控えのベテラン、あるいは、マイナーから昇格した若手が、いかに故障者の穴を埋めるかが重要となります。Metsにも新しいヒーローが生まれてほしいものです。

 
 

メッツの5月攻勢

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 Metsは、5月に入り、ロードで同地区のライバルPhilliesとの対戦を1勝1敗で分けた後、5連勝と波に乗ってきました。4月を借金3(9勝12敗)という成績で終え、チームは、決してよい状態ではありませんでした。この5試合の間、監督のManuelも指摘しているように、Metsは、必ずしもよいゲームをしているわけではありませんが、よい結果を残しています。
 
 勝因は、何といっても、先発陣の安定した投球です。連勝中、5人の先発投手全員がQuality Startをしました。最初の4試合では、Maine(6回、3失点)、Hernandez(6.1回、1失点)、Santana(7回、0失点)、Pelfrey(7回、3失点)とSantana以外の投手陣も役割を果たし、全員が勝利投手となりました。昨夜、8日の試合でも、不調でDL入りしたPerezに替わって先発したルーキーのJon Niese(Major 4度目の先発)が、6回を2失点で抑え、勝利投手にはならなかったものの、チームの勝利に貢献しました。4月に、Sanatana以外の先発投手陣の崩壊という状態を指摘しましたが、5月に入り、先発陣全員が安定してきたのです。

 先発陣の踏ん張りだけでは、必ずしも、勝利をつかむことはできません。特に、この5試合のスコアを見ると、すべてが接戦です。最初の4試合では、1点差が2試合、2点差が2試合という結果です。僅差のゲームをMetsが制した要因は、もちろん、守護神K-Rodの存在です。4試合連続でセーブを記録し、その間、自責点は0です。過去2年間、抑えのBilly Wagnerの不調、そして、昨年後半の故障(9月に肘の手術、現在リハビリ中)により、Metsは、絶対的な守護神を欠いていました。そこで、今シーズン、FAのK-Rodを獲得し、盤石な逃げ切り体制を築いたのです。これまでのところ、K-Rodは、期待通りの活躍をしています。

 攻撃陣も、GM Minayaのリーダー不在発言で奮起したのか、主軸が勝利に貢献する働きをみせてきました。特に、今シーズン安定した成績を残してきたBeltranとチーム成績不振の一因とみなされてきたWrightのホームランがチームの勝利に貢献した試合が2試合ありました。

 しかし、冒頭で指摘したように、Metsが、必ずしもよいゲームを続けていると言い難い面があります。特に、4月にも見られたことですが、大事なところでのエラーが多い点です。5日のBraves戦でも、4対1のリードで迎えた9回裏、K-Rodをマウンドに送り、難なく勝利をつかむと思われていましたが、2死1、2塁の場面で、1塁手のDelgadoが簡単なポップフライを落球し、得点を許し、その後のヒットで追加点を上げられ、Metsは、危うく、試合を落とすところでした。5連勝中、エラーを記録していない試合は、ひとつもありません。今後、Metsが快進撃をするためには、Fundamentalsを整える必要がありそうです。

4月のメッツ

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 Metsは、4月を9勝12敗で終えました。ホームでの4月最後の3連戦(対Marlins)は、初戦を先発投手、Maineの好投で制しましたが、残り2戦をブルペンがリードを持ちこたえられず落としました。第2戦は、中継ぎのGreenが4失点、最終戦は、SetupのPutzが2失点で、いずれも勝ちゲームを台無しにしました。特に、最終戦は、エースSantanaの好投(7回、2失点)を、またしても、無駄にしたのです。
 4月の前半、Metsのブルペンは、安定した働きを示しメジャー1番の成績を上げていました。しかし、後半になると、Santana以外の先発陣の不調が影響したのか、失点を重ねる試合が増えました。特に、前半に活躍したGreenとPutzの不安定な投球が気になるところです。先発陣の中では、MaineとPelfreyに復活の兆しが見えてきました。Santanaは防御率1.10と絶好調ですから、先発3人が安定すると、ブルペンは、負担も減り、安定感を取り戻すかもしれません。
 4月に低迷した大きな要因は、Santana以外の先発投手陣の崩壊によるものですが、オフェンスにも大きな問題がありました。チーム打率は、282 Ave.(メジャー4位)と申し分のないものですが、得点圏打率は、252 Ave.で、7回以降のいわゆる"Late Inning Clutch Situation"になると、240 Ave.に落ちてしまいます。4月の最終戦も、11本のヒットを打ちながらも、得点圏では、11打数1安打という状況で、3点しかとれなかったのです。チームリーダーのDavid Wrightは、打率280 Ave.ですが、得点圏では、219 Ave.という成績です。チームとしていかに効率のよい得点をするかが、Mets浮上の鍵を握っています。
 また、GMのOmar Minayaがチームのリーダーシップについて、コメントをしています。Metsには、WrightやReyesのようなリーダーは存在するが、"edge" (激しさ)"meanness" (いやらしさ)を持ち合わせたリーダーが存在しない、というのです。接戦の終盤、得点圏で力を発揮するには、精神的にタフな選手が必要なのかもしれません。
 

先発投手陣崩壊(Mets)

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 Metsは、最初のホームスタンドを3勝3敗で終えました。18日のMilwaukee Brewers戦は、ここまでのベストゲームといえる投手戦を制しました。絶好調のエース、Santanaが7回を7三振、無失点で切り抜け、PutzとK-Rodが完璧に抑え、1対0の勝利でした。翌日は、接戦を4対2でおとし、12試合をおえて、6勝6敗の成績でした。この時点で、Santanaとともに、Metsをささえていたのは、ブルペンでした。防御率1.89は、メジャー1番の成績です。2位のSeattleが2.33ですから、Metsブルペンの安定感は際立っていました。
 しかし、その後、アウェイでのSt. Louis Cardinalsとの3連戦、3連敗という結果におわりました。ブルペンも疲れをみせましたが、問題は、先発投手陣の頼りない投球でした。Oliver Perez、4.2回4失点、John Maine、5.2回5失点、Livan Hernandez、4.1回7失点で、誰一人、6回、3点以内という、先発投手に求められる"Quality Start"という役割を果たせませんでした。これまで、5人の先発陣の成績をみると、Santana 2勝1敗(ERA0.46)を除くと、Perez 1勝1敗(ERA7.80)、Maine 0勝2敗(ERA7.47)、Hernandez 1勝1敗(ERA7.31)、Pelfrey 1勝1敗(ERA7.80)で、4人ともに、防御率7点以上という悲惨なものです。これでは、ブルペンの負担も増してきます。早急に、先発投手陣を立て直す必要があります。
 
 15日、Metsのホーム開幕第2戦に行ってきました。この日は、62年前、人種の壁を乗り越え、アフリカ系として初のメジャーリーガーとなったBrooklyn Dodgersに所属していた故Jackie Robinsonの偉業をたたえる日です。今年から、メジャー全球団の選手、コーチ、監督全員が、全球団共通の永久欠番となっているJackieの背番号42番をつけてプレーしました。試合前には、Jackieの未亡人、Rachel Robinsonが、Metsの監督、Jerry Manuelのエスコートのもとにフィールドに現れ、スピーチをしました。彼女の前には、Jackie Robinson Foundationから支援を得て大学に行った9人の奨学生が輪をつくって並び、Jackieが大切にした9つの価値観:Courage, Excellence, Persistence, Justice, Teamwork, Commitment, Citizenship, Determination and Integrityを提示しました。そして、Jackieが活躍した姿が巨大なスクリーンに映し出され、観客がそろって、特別な日を祝いました。
 Citi Fieldの正面は、レンガ色の円形の建物となっています。その部分は、Jackie Robinson Rotundaと名付けられていて、彼の偉業をたたえ、栄誉を与える場所となっています。Metsは、New Yorkを去ったDodgersとGiantsの後を引き継いだ球団という意識があり、特に、Brooklynで少年時代を過ごしたオーナーのFred Wilponは、Ebetts FieldのRotundaに思い入れが強く、それを新球場で再現することを望みました。その円形ホールをBrooklyn Dodgersの偉大な選手であったJackieに捧げたのです。そこには、彼が最も大切にしている言葉、"A life is not important except in the impact it has on other lives." が、9つの大切な価値観とともに、円形の窓枠に刻まれています。また、真っ青なドジャーブルーの色で表現された42番をかたどったモニュメントが置かれています。まさに、Jackieを讃えるMuseumといえる場所です。Jackie Robinson Dayを祝うのに、これほどふさわしい場所はないでしょう。
 Citi Fieldは、球場内を一周できる構造となっており、特に、センターの背後に大きなスペースをとって、フードコートと子供が楽しめる場所を提供しています。ファン・フレンドリーな球場といえるでしょう。また、57343人を収容したShea Stadiumから大幅に縮小し、新球場は、42000人収容のBallparkにしました。観客により身近な感覚で試合を楽しんでもらうためです。Citi Fieldは、とても親しみやすい、美しい球場です。
 この日の試合は、7対2でMetsがPadresを降し、新球場の初勝利をおさめました。特別な日に、歴史的な勝利を上げ、ファンはとても盛り上がっていました。
 

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