メッツの5月攻勢

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 Metsは、5月に入り、ロードで同地区のライバルPhilliesとの対戦を1勝1敗で分けた後、5連勝と波に乗ってきました。4月を借金3(9勝12敗)という成績で終え、チームは、決してよい状態ではありませんでした。この5試合の間、監督のManuelも指摘しているように、Metsは、必ずしもよいゲームをしているわけではありませんが、よい結果を残しています。
 
 勝因は、何といっても、先発陣の安定した投球です。連勝中、5人の先発投手全員がQuality Startをしました。最初の4試合では、Maine(6回、3失点)、Hernandez(6.1回、1失点)、Santana(7回、0失点)、Pelfrey(7回、3失点)とSantana以外の投手陣も役割を果たし、全員が勝利投手となりました。昨夜、8日の試合でも、不調でDL入りしたPerezに替わって先発したルーキーのJon Niese(Major 4度目の先発)が、6回を2失点で抑え、勝利投手にはならなかったものの、チームの勝利に貢献しました。4月に、Sanatana以外の先発投手陣の崩壊という状態を指摘しましたが、5月に入り、先発陣全員が安定してきたのです。

 先発陣の踏ん張りだけでは、必ずしも、勝利をつかむことはできません。特に、この5試合のスコアを見ると、すべてが接戦です。最初の4試合では、1点差が2試合、2点差が2試合という結果です。僅差のゲームをMetsが制した要因は、もちろん、守護神K-Rodの存在です。4試合連続でセーブを記録し、その間、自責点は0です。過去2年間、抑えのBilly Wagnerの不調、そして、昨年後半の故障(9月に肘の手術、現在リハビリ中)により、Metsは、絶対的な守護神を欠いていました。そこで、今シーズン、FAのK-Rodを獲得し、盤石な逃げ切り体制を築いたのです。これまでのところ、K-Rodは、期待通りの活躍をしています。

 攻撃陣も、GM Minayaのリーダー不在発言で奮起したのか、主軸が勝利に貢献する働きをみせてきました。特に、今シーズン安定した成績を残してきたBeltranとチーム成績不振の一因とみなされてきたWrightのホームランがチームの勝利に貢献した試合が2試合ありました。

 しかし、冒頭で指摘したように、Metsが、必ずしもよいゲームを続けていると言い難い面があります。特に、4月にも見られたことですが、大事なところでのエラーが多い点です。5日のBraves戦でも、4対1のリードで迎えた9回裏、K-Rodをマウンドに送り、難なく勝利をつかむと思われていましたが、2死1、2塁の場面で、1塁手のDelgadoが簡単なポップフライを落球し、得点を許し、その後のヒットで追加点を上げられ、Metsは、危うく、試合を落とすところでした。5連勝中、エラーを記録していない試合は、ひとつもありません。今後、Metsが快進撃をするためには、Fundamentalsを整える必要がありそうです。

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このページは、RがMay 9, 2009 2:00 PMに書いたブログ記事です。

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