Metsは、5月を19勝9敗という好成績で終え、28勝21敗で地区首位のPhilliesを0.5ゲーム差で追っています。多数の怪我人がでて、チーム状態は決してよいものではありませんが、勝ち星を積み重ねました。好調の要因は、先発投手陣の安定した投球です。
5月最後のホームスタンドで、Metsは、同地区のNationalsとMarlinsを相手に、5勝1敗でした。この期間、先発投手は、敗戦した試合を除いて、全員がQuality Startをしました。圧巻は、ローテーションの5番手として開幕を迎えたHernandezが、今シーズン、チーム初の完投勝利(6対1)を上げたことでしょう。Nationalsを相手に、9安打を打たれながらもAdam Dunnのソロホームランによる1点に抑え、127球を投じた見事な完投劇でした。
この試合では、ベテランと若手がうまくかみ合い、怪我人の代役が活躍しました。ベテランのSheffieldの3ランホームランがオフェンスのハイライトですが、代役のセンター、Pagan、ファースト、Tatis、ショート、Ramon Martinez、キャッチャー、Santos、そして、若手の有望株、メジャーデビューを果たした20歳の外野手、Fernando Martinezまでもが、チームの勝利に貢献しました。
もちろん、ボストンで突然の背筋痛におそわれ心配されていた守護神、K-Rodが早期復帰を果たしたこともMetsの勝利に不可欠な要素です。ホームスタンド初戦で、13個目のセーブを上げ、最終戦でも四球を1つ与えたものの、3者3振で、14個目のセーブを記録しました。K-Rodは、ここまで、一度もBlown Saveすることなく、クローザーの役割を完璧にはたしています。
Metsの5月の快進撃を支えたのは、投手では、エースのSantanaとクローザーのK-Rod、打者では、378 Ave.、22 RBI、479 OBPという成績を残したWrightでしょう。しかし、影のヒーローといえる選手がいます。正捕手、Schneiderの代役、Omir Santosです。Santosは、控えの2番手捕手、Castroをおさえて、マスクを被る機会を多くもちました。その結果、投手陣の信頼を獲得するとともに、それほど期待されていなかった打撃でも力を発揮するようになりました。29日のMarlins戦では、ソロホームランと延長11回のサヨナラヒットを放ち、2対1の勝利に大貢献しました。Santosは、Schneiderの復帰とともに、マイナーに降格する可能性もありましたが、彼の力を高く評価していた監督、Manuelの意向が反映され、控えの捕手としてメジャーに残りました。その結果、Castroがトレードされたのです。Santosのような脇役の活躍が今のMetsに欠かすことはできません。
6月、Metsが地区首位のPhilliesと互角に戦うためには、故障者の復帰、特に、先頭打者、Reyesの活躍が不可欠です。また、このところ安定感を欠くSet-upのPutzが8回を完璧におさえ、K-Rodにつなぐことも求められます。先発陣が現在の調子を保つ必要性は、いうまでもありません。
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