Metsは、6月の終盤を5連敗で終え、今月、9勝18敗と大きく負け越しました。幸いなことに、首位Philliesの調子が上がらないので、Metsは、通算成績、37勝39敗で、Philliesを3ゲーム差で追っています。今月、悲惨な結果をもたらした原因は、故障者リストに新たに3人も加わったこと、また、相変わらず、Foundamentalsが欠如していることです。
すでに以前のブログで指摘したように、先発のMaineとSet-upのPutzが6月初旬にDL入りしました。加えて、以前から右膝の痛みに耐えながらプレーしていた主軸のBeltranが22日にその仲間入りをしました。これで、開幕戦の1番(Reyes)、4番(Delgado)、5番打者を欠く打線となり、得点能力がさらに落ちることになったのです。唯一残された中軸のWrightは、打率においては、6月もAve.365という好成績を残しましたが、打点がわずかに12点に留まりました。精神的な負担が増した結果といえるかもしれません。また、4月に控えの外野手として入団したベテランのSheffieldは、Delgadoの穴を埋め、5月には、Ave.348、15RBIと活躍しましたが、6月になると、膝の故障の影響もあり、Ave.286、11RBIと成績がかなり落ちました。Beltranの代役は生まれず、3、4番合わせてて23打点では、かなり厳しい試合を強いられ、投手への負担も増大したのです。
Maineの代役としてローテーション入りしたNieveは、Subway Series第1ラウンドで今季初先発初勝利を記録した後も好投を続け、次の2試合も6回ずつ投げ、合わせて失点1という成績を残し、3連勝のスタートを切りました。6月、最後の登板では、3.1回、3失点で敗戦投手となりましたが、ここまで、ERA2.25という立派な先発投手の役割を果たしています。今月、Metsにとって唯一の収穫といえるでしょう。しかし、Putzの代役として期待されたBobby Parnellは、6月、8回で12失点、ERA13.50という悲惨な結果を残し、8回Set-upの役割を果たすことができませんでした。その結果、Set-up不在のブルペンとなり、K-Rodへつなぐ中継ぎ陣の不安定な状況が続いています。
6月のMetsは、故障者の影響もあり、守備の乱れで試合をおとすことも多くありました。典型的な試合は、30日のBrewers戦、6対3で敗戦した試合です。4回、無死1塁の場面で、Beltranの代わりにセンターを守っていた若手のFernando Martinezが、普通のフライを足を滑らせて取り損ねてしまいました。そのプレー(2塁打により、無死2、3塁)が、その回の4失点へとつながったのです。Subway SeriesにおけるCastilloのエラーや1イニング3エラーなど、Metsは、Foundamentalなベースボールができていません。その結果が6月の悲惨な成績を生み出したのです。
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