Metsは、4月を9勝12敗で終えました。ホームでの4月最後の3連戦(対Marlins)は、初戦を先発投手、Maineの好投で制しましたが、残り2戦をブルペンがリードを持ちこたえられず落としました。第2戦は、中継ぎのGreenが4失点、最終戦は、SetupのPutzが2失点で、いずれも勝ちゲームを台無しにしました。特に、最終戦は、エースSantanaの好投(7回、2失点)を、またしても、無駄にしたのです。
4月の前半、Metsのブルペンは、安定した働きを示しメジャー1番の成績を上げていました。しかし、後半になると、Santana以外の先発陣の不調が影響したのか、失点を重ねる試合が増えました。特に、前半に活躍したGreenとPutzの不安定な投球が気になるところです。先発陣の中では、MaineとPelfreyに復活の兆しが見えてきました。Santanaは防御率1.10と絶好調ですから、先発3人が安定すると、ブルペンは、負担も減り、安定感を取り戻すかもしれません。
4月に低迷した大きな要因は、Santana以外の先発投手陣の崩壊によるものですが、オフェンスにも大きな問題がありました。チーム打率は、282 Ave.(メジャー4位)と申し分のないものですが、得点圏打率は、252 Ave.で、7回以降のいわゆる"Late Inning Clutch Situation"になると、240 Ave.に落ちてしまいます。4月の最終戦も、11本のヒットを打ちながらも、得点圏では、11打数1安打という状況で、3点しかとれなかったのです。チームリーダーのDavid Wrightは、打率280 Ave.ですが、得点圏では、219 Ave.という成績です。チームとしていかに効率のよい得点をするかが、Mets浮上の鍵を握っています。
また、GMのOmar Minayaがチームのリーダーシップについて、コメントをしています。Metsには、WrightやReyesのようなリーダーは存在するが、"edge" (激しさ)"meanness" (いやらしさ)を持ち合わせたリーダーが存在しない、というのです。接戦の終盤、得点圏で力を発揮するには、精神的にタフな選手が必要なのかもしれません。
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