6月のヤンキース

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 Yankeesは、6月の終盤を6連勝で終え、今月の成績を15勝11敗としました。通算成績は、44勝32敗で、首位Red Soxを2.5ゲーム差で追う展開です。6月は、序盤、よいスタートを切りましたが、Red Soxに3連敗して勢いを失い、インターリーグでは、Metsに5勝1敗と大きく勝ち越しましたが、Nationals、Marlins、Bravesを相手に4勝5敗と負け越したことが影響して、Red Soxに首位を明け渡しました。

 今月、特に話題となったのは、「Yankees打線は、初物に弱い」という評判です。実際には、初対戦の先発投手が登板した試合の勝敗は、必ずしも悪いわけではないというデータがあります。しかし、6月のインターリーグでは、MetsのNieve(6.0, 2R)NationalsのLannan(8.1, 2R)、Stammen(6.1, 0R)、MarlinsのVolstad(6.0, 3R)、BravesのHanson(5.1, 0R)という5人の投手に抑えられ、Yankeesは敗戦しています。さらに、Nationalsとの初戦でも、勝利を収めたものの、先発のMartisに6回、2点に抑えられました。MarlinsのJosh Johnsonは、確立された投手として評価が高いので、必ずしも初物として数えられませんが、Yankees打線にとっては、ほとんど対戦したことない投手です。Johnsonにも7回、1点と抑えられ、勝利を献上しました。
 このような結果となった理由は、いくつか考えられます。ベテランが多いYankees打線は、対戦により得たデータや経験をもとに、相手に立ち向かう傾向があるという点です。また、この時期、Yankees打線全体が不調の波にのみ込まれていたことも上げられます。さらに、DHを使えないナリーグ主催のゲームが続いたこともYankeesにとって不利な状況でした。ただし、Yankeesは、従来、インターリーグで成績が最もよいチームですから、やはり、打線が沈黙していた時期という理由が、敗戦の大きな原因でしょう。
 
 特に、6月、成績不振に悩まされていたのは、5月初旬にDLから復帰したA-Rodでした。6月の成績は、207 Ave.、5HR、22RBIでした。本塁打と打点は、5月の7本、17打点と比べて、それほど変わりません。しかし、A-Rodは、フロリダへのロードに出るまで、極度のスランプに落ち込んでいました。5月、打線に復帰後、DHでの出場があったものの、全く休むことなく試合に出続けていたのです。疲労困憊が不振の原因でした。フロリダで2試合スタメンを外れたことにより、充電することができたA-Rodは、6月の終盤8試合で、3本塁打、13打点と固め打ちをしました。Clean-up Hitterの活躍が、6連勝に大きく貢献したのです。打線の軸が強固であることは、勝利には欠かすことができません。A-Rodの調子が7月以降のYankeesの浮沈の鍵をにぎっているといえるでしょう。

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このページは、RがJuly 1, 2009 2:00 PMに書いたブログ記事です。

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