Metsの新球場、Citi FieldでのSubway Series第2ラウンドは、Yankeesの3連勝で終わりました。結果として、今年のSeriesはYankeesの5勝1敗となったのです。
第1ラウンド終了後、Yankeesは、大方の予想に反して、格下のNationalsとMarlinsに負け越し、Bravesとの初戦も落とし、チーム状態は、かなり悪いものでした。しかし、Bravesとの残り2試合に勝利を収め、第2ラウンドに臨みました。一方のMetsも、OriolesとRaysに負け越しましたが、中部地区の強豪、Cardinalsとの4連戦を3勝1敗と勝ち越し、よい流れでYankeesを本拠地に迎えいれました。どちらのチームが、今回のSeriesで弾みを付けて7月攻勢に転じることができるか、注目の3連戦でした。
初戦は、Sabathiaの好投(7回、3被安打、1失点)により、Yankeesが9対1で圧勝しました。しかし、この試合を決めたのは、またしても、Metsのエラーによる失点でした。2回の表、Metsの内野手3人、Wright、CoraとEvansが次々とエラーを犯し、Yankeesの4得点に大きく貢献してしまいました。Wrightのエラーがなければ、得点を許すことはなかったかもしれません。Coraがエラーをしなければ、2失点でその回は終了していました。先発のPelfreyが与えた得点は、その回の4点(自責点2)でした。5回裏にSheffieldのソロホームランがでましたから、仮に2失点で2回を凌いでいたら、この試合の行方はわからなかったかもしれません。
第2戦も、Burnettが好投(7回、1被安打、0失点)し、その後を継いだTomkoもMets打線を完璧に抑え、Yankeesは5対0の完封勝利を収めました。結局、Metsは、この試合、1安打、3四球と打線が沈黙しました。Mop-up RoleとみなされているTomkoを打ち崩せなかったのは、低調な打線を物語っていました。
第3戦は、結果として、4対2の接戦でした。Metsの先発、Hernandezは、7回、3失点という内容で、十分な働きをしました。しかし、打線は、今シーズン絶不調で未だに勝ち星のないWangを打ち崩すことができず、4安打で2得点をあげるだけの力しかなかったのです。Wangは、5.1回を投げ、初勝利を得ました。この試合の鍵となったのは、初回3点を上げたYankeesの攻撃でした。これも、ちょっとした守備の乱れが影響しました。先頭のJeterが2塁打で出塁した後、Swisherのファーストゴロを捕球した急造1塁手のMurphyが、Jeterを刺そうとして3塁に送球しましたが、結果はセーフ。このFCが初回の傷口を広げてしまい、Metsは挽回することができなかったのです。
このSeriesを総括すると、安定したYankeesの投手陣、絶不調なMetsの打線、不安定なMetsの守備陣がYankeesのSweepをもたらしたといえます。
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