Yankeesは、5月を17勝11敗で終え、現在、29勝21敗で、2位のRed Soxを0.5ゲーム離し、地区首位に立っています。5月は、A-Rod復帰後、9連勝するなど、持ち前の打線が力を発揮し、先発投手陣も安定してきたこととあわせて、一気に浮上してきました。驚くことに、Girardiが監督となって首位に躍り出たのは、はじめてです。
前回のブログで指摘しましたが、好調な打線を牽引したのは、3番のTeixeiraです。彼の4月の成績は、200 Ave.、 3 HR、10 RBIでしたが、5月には、330 Ave.、13 HR、34 RBIと猛打が爆発しました。Yankeesが投資した多額の資金に見合う活躍をしたといえるでしょう。Teixeiraとともに、特に、5月の前半戦、チームを牽引したのは、Damonでした。彼の5月の成績は、304 Ave.、6 HR、21 RBIですが、サヨナラホームランを含め、Clutchな活躍が目立ちました。
5月の終盤には、PosadaがDLから復帰し、最初の試合で2安打、次の試合でホームランを打ち、強力な打線に厚みがましてきました。また、今シーズン3度(5月に2度)のサヨナラヒットを放ち、センターのスタメンをGardnerから奪回して大活躍していたCabrellaが、怪我で1週間ほど戦列から離れていましたが、6月には、復帰する予定です。Yankeesは、ようやく、今シーズンベストのラインナップを組めることになります(NadyがまだDLにいますが、Swisherがその代役として十分な働きをしています)。
Yankeesの5月の好成績を支えた要因のひとつとして、鉄壁の守備があげられます。昨日の試合まで、17試合連続無失策で、メジャー記録(2006年のRed Sox)に並びました。強力な打線がクローズアップされますが、Yankeesは、以外にも、安定した守備力を誇るチームです。しかし、野手全員がゴールドグラブに匹敵する守備力を持ち合わせているわけではありません。ファーストのTeixeiraは、まさにゴールドグラブとして別格ですが、他の選手は、確実なプレーを実践しているのです。
5月は、先発投手陣もSabathiaを筆頭に安定した力を発揮しました。Hughesも不安定な面を見せることもありましたが、25日のRangers戦で、8回無失点という好投をするなど、先発の位置を確立しています。そこで、問題となるのは、Wangの役割です。DLから復帰後、中継ぎで3試合に登板し、過去2試合は5回を無失点で切り抜け、調子をあげています。得意の高速シンカーの切れと速度(93−94マイル)も改善され、もう先発に復帰できる状態といえます。そこで、先発5人の誰と入れ替えるべきかという問題がでてきます。候補者は、HughesかJobaです。Jobaは、21日のOrioles戦の初回、打球を足に当てて降板するなどの不運もあり、前回の先発でも4回3失点で、調子がよいとはいえません。しかし、GMのCashmanとGirardiは、Jobaをブルペンに戻すことに難色を示しています。多くの評論家が、Jobaを8回のSet-upにするべきであると指摘しており、私も同意しますが、球団首脳は、あくまでもJobaを将来のエースに育てたいようです。そうなると、先発として成長してきたHughesをブルペンに入れるという選択肢しかありません。果たして、それがよい結果を生むことになるのか、注目に値します。最も、前回の登板で、腰にはりを感じて5回で降板したPettitteの替わりとして、Wangが先発する可能性も残されています。
先発投手は、現在ロングリリーフで大活躍をしているAcevesも含めると7人いることになり、とても豊富ですが、ブルペンは、相変わらず、貧弱なものです。Rivera以外、頼れる投手がいないといっても過言ではないでしょう。6月の成績は、ブルペン次第といえるような気がします。
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