ヤンキースは、5月に入り、Angelsに1勝した後、5連敗という最悪のスタートを切りました。Red Soxには、2連戦をSweepされ、今シーズン、5戦5敗です。その後、Raysにも2連戦をSweepされたのです。5月には、DL入りの選手も復帰し、4月に不調であった選手も力を発揮すると思われていました。しかし、結果は、悲惨な状態です。問題はどこにあるのでしょうか。
この5連敗の間、先発陣の不安定な投球が顕著でした。Quality Startをしたのは、6日のRays戦に先発したBurnett(6回、3失点)だけでした。5日のRed Sox戦で、Jobaが初回の4失点後、別人のような投球をして、5.2回を投げて、自己ベストの12三振を奪う力投をしましたが、6回を投げきることなく4失点ですから、先発投手の役割を果たしたとはいえません。2日のAngels戦に先発したエースのSabathiaは、またしても、期待に応えられず、5.2回を5失点という内容で、3敗目を喫しました。先発投手陣が、額面通りの働きをしない限り、Yankees浮上のきっかけをつかむことはできないでしょう。
また、この間、攻撃陣も精彩を欠きました。特に問題なのは、得点圏に走者を置いた場面で、ヒットが生まれないことです。5連敗中のチーム得点圏打率は、43打数6安打で、140 Ave.です。残塁は、40にも及んでいます。このところ打線の中軸を任される3選手のシーズン得点圏打率は、Teixeira 200、Matsui 250、Cano 195 Ave.です。これでは、勝利につながる可能性が低くなります。6日のRaysとの試合でも、8回、3番Teixeiraが2死満塁の場面で、走者一掃の2塁打を放ちましたが、その後、4番のMatsuiが凡退しました。延長10回も、同点のチャンスで、得点圏に走者をおきながら、3、4番が結果を残せなかったのです。
昨夜、7日のRays戦では、6対6の同点で登板したRiveraが、Career初の連続被弾を浴び、負け投手になりました。この起用には不可解な面がありました。8回にDamonの同点2点本塁打で追いついたYankeesは、9回表、7回から登板したVerasをマウンドに送りましたが、時間稼ぎをしたあとに、Riveraに替えたのです。準備不足に見えたRiveraを送ったことに敗因があった気がします。以前にも指摘しましたが、今シーズンのRiveraは、本人も試合後認めているように、100%の状態ではありません。特に球威が十分でないのです。そのような選手を準備不足で、マウンドに送る監督の采配には疑問が残ります。
さらに、Yankeesにとって大きな問題は、正捕手のPosadaが、4日のRed Sox戦で、控え捕手のMolinaが、昨夜の試合で、走塁中に足を負傷し、ふたりともにDL入りしたことです。特に、Posadaは、昨年の肩の怪我を克服し、好調な滑り出しをしていました。この2人の穴を埋めることは容易ではありません。投手陣にも影響を与える可能性もあり、前途多難といえるでしょう。
しかし、今日、8日のBaltimoreでのOrioles戦から、A-Rodが復帰する予定です。彼が、チームの悪い流れを変える起爆剤となるか、注目したいところです。
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