Yankeesは、今シーズン最初のボストンとの3連戦で、3連敗という結果に終わりました。Yankeesに勝つチャンスは、何れの試合もありました。しかし、投手交代のタイミング、投手の配球ミス、野手のエラーによって、因縁のライバル決戦の幕開けを最悪の形で終えることになったのです。
特に、このシリーズの流れを決めたのは、初戦、守護神Riveraが9回2死から、BostonのJason Bayに同点ホームランを喫して、今シーズン初のBlown Saveを記録したことです。Yankeesの完全な勝ち試合を台無しにしたことが、後の2戦に影響を与えたといえるでしょう。かつてDodgersのクローザー、Eric Gagneが84回連続セーブというとてつもない記録をうちたてましたが、どんなにすばらしいクローザーでも年に5回ほどのBlown Saveをするものです。Riveraが、打たれたことは仕方のないことでしょう。
問題は、その試合で、Riveraを投入したタイミングです。Boston戦の前に、このところ8回のSetup Manとして安定した投球をしていたBruneyが肘に違和感を感じ(結局のところ、DL入り)、彼は、少なくとも、第1戦を欠場することになっていました。そこで、Girardi監督は、Riveraを8回から準備させ、4−Out Saveを求めました。ただし、その決断に迷いがあり、Riveraを投入したのは、8回2アウトから、Albaladejoが死球を与え、次の打者に1ストライクをとった後でした。試合後、Girardi監督は、打者、Ellsburyとのマッチアップを考えて決断したと話していましたが、どうも歯切れの悪い答えでした。Albaladejoの調子はとてもよかったと思います。その試合のSetupを任せてもよい状況でした。確かに、死球を与えたことで、不安がよぎったのかもしれません。それでは、なぜ、1ストライクをとった後に、交代という決断になったのでしょうか。こうした迷いが試合の流れを変えてしまった気がするのです。
また、Riveraは、Boston戦を得意にしているわけではありません。キャリアのBlown Saveは、59ですが、実に、その20%以上にあたる、12回が対Boston戦です。絶対的な守護神といわれるRiveraでさえも、苦手意識があるといわざるを得ません。さらに、ここまで、絶好調にみえたRiveraですが、シーズンオフに手術をして、絶好調時のスピードを取り戻していません。この時期に、4−Out Saveを求めるのは、早すぎるのです。
この試合は、結果として、今シーズン最高の出来をしめしたMarteが、延長11回に、Youkilisに特大のサヨナラホームランを打たれて、決着がつきました。シリーズの流れは、完全にBostonに傾く結果となったのです。
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