Yankeesの最初のホームスタンドは、22日、14回裏、Melky Cabreraの劇的なWalk-off(サヨナラ)2ランホームランで勝利(9対7)した結果、4勝2敗でした。第2シリーズのOakland Athletics戦は、初戦、雨天順延となりましたが、2連勝でスウィープしました。この2日間、心配されていたブルペンがもちこたえたのが勝因です。特に、22日、先発のSabathiaが、またしても、期待に答えられず、6.2回、7失点という結果でしたが、その後、6人のリリーフ陣が、7.1回を無失点に切り抜け、勝利をおさめたのです。
さて、今まで触れてこなかったMatsuiの今シーズンここまでの成績を振り返りたいと思います。手術した左膝の状態が思わしくなく、アウェイ開幕戦でホームランを打ちましたが、その後、完全に沈黙し、スタメンを外れたり代打だけの出場もあり、アウェイでの成績は、24打数3安打、得点圏では、11打数ノーヒットという悲惨な状態でした。後の報道によると、16日のホーム開幕戦後、膝の水をぬき(本人は否定)、Cortisone Shot (痛みを緩和する注射)をしたことで、膝の状態がかなり改善したようです。その結果、ホームスタンド6戦では、17打数7安打、得点圏でも、2打数2安打でした。22日の試合でも、最初の打席でホームランを打ち、復活の兆しを見せてくれました。
Matsuiというと、日本でのイメージが強すぎて、どうしてもホームランを期待してしまいますが、Yankeesとの契約最終年を迎えた彼にとって、鍵は、「レフトへ強い打球を打てるか」ということだと思います。そのためには、膝が万全でなければならないでしょう。2003年、Yankeesの一員となった年、前半戦、外角に逃げる球に手こずり、引っ掛けたゴロの山を築き、"Ground Ball King"といううれしくないニックネームをつけられてしまいました。翌年、Matsui自身がそのことを意識して、「レフトに強い打球を打つ」ことに力を入れ、結果として31本のホームランを打ったのです。しかし、翌年、ホームランを意識しすぎて、今までのバッティングに戻り、ホームランも23本に減少しました。その後、手首骨折の大けが、両膝の手術と過去3年間、ほとんど目立った活躍をすることはありませんでした(2007年、25HR, 103RBIという数字を残しましたが、右膝の怪我のため、シーズン終盤は結果が残せませんでした)。
ゴジラの逆襲を信じて疑わないファン(私もそのひとり)にとって、Matsuiの今年の活躍を祈るばかりです。そのためには、初心に帰り、左中間への長打を意識してほしいものです。実際に、18日のIndians戦(22失点の試合)、途中から出場して左中間への2塁打、21日のAthletics戦でも、レフトへの2塁打を放ち、調子が上がってきたようでした。24日から、いよいよ、今年最初のBoston Red Soxとの3連戦です。かつて、BostonのFrancona監督が最も手強いと感じていたMatsuiの姿を見せてほしいものです。
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